2007年11月27日火曜日

一歩ずつゆっくり成長

         重要なキーワード今までにPDについて3つのキーワードについてお話をしてきましたので、ここで簡単に要点だけを整理をしておきます。
①目的とバランス―――「教会の目的」は神様から与えられており、5つの目的(礼拝、交わり、弟子づくり、ミニストリー、伝道)です。「5つの目的とバランス」を保つことが教会として重要な第1番目のキーワードです。バランスを保つためには、個々の目的について、各教会の状況を把握し、目標を考えて具体的に取り組むことが重要です。単なるスローガンではなく、目標を具体的に行動できるレベルで取り組むことです。
②外側から内側へ―――教会の出発点は、まだ福音を知らない地域の人々、地域住民をターゲットにして、教会への架け橋を作り、導くことがスタートです。そして段階を追ってこれらの人々を育てていくことで、「内側から外側」ではなく、「外側から内側」に向かって成長させていくのです。教会のあらゆることについて、神を知らない人の目線・立場に立ち、敷居を低くして取り組むことです。
③スモール・グループ―――健康な教会形成における霊的成長のためには、2種類の集まりが必要です。一つは、大きなグループとして関係する人がみんなで一堂に集まるいわゆる「礼拝」、二つ目は、小さなグループとして親密な交わりのある「スモール・グループ」です。このスモール・グループこそが、親密な交わりを体験するに最適な場所で、交わりを通して「温かさ」に成長していきます。本音の交わりが出来るような工夫と仕掛けも必要です。ストレスがますます多くなり、精神的に病んでいる人多い現代では、これが教会には欠かせない活動です。

                              歩ずつゆっくり成長これら3つのキーワードについてお話してきましたが、第4番目のキーワードは、「一日一歩ずつゆっくり」です。先に5重の同心円(教会は5つの異なるグループに属する人々と関係を持っている)について説明し、「外側から内側に向かって成長」していくことをお話しました。
5つの異なるグループに属する人々とは、以下の通りです。
①地域住民: 教会周辺の住民のこと。教会には全く出席しないか、時々出席する程度。
②群衆: 教会には定期的に出席するが、教会員ではない人々のこと。
③会衆: 教会員として、神の家族とキリストへの献身を表明している人々のこと。
④献身的なメンバー: 霊的成長に献身している教会員のこと。
⑤核となるメンバー: 教会のミニストリーや伝道に活動に活発に関わる教会員のこと。
5重の同心円の一番外側に①があり、順に内側に②、③、④とあり、一番内側が⑤になります。
“地域住民を群衆に、群衆を会衆に、会衆を神の働き人(献身的なメンバー、核となるメンバー)に変えていくという教会の働き”を進めていくことです。これが教会を「内側から外側へ」ではなく、「外側から内側へ」向かって成長させていくことなのです。外側の人々が、内側に向かって教育・指導され成長をしていくのです。教育という言葉は、「共育」すなわち共に育つとも書きますが、教育することによって教える人自身も共に育つのです。若い時には、このことはしばしば教えられた言葉です。

この教育・指導をして行くときに、“ゆっくりと育てる”ことがポイントです。STEP BY STEP、一歩ずつゆっくり成長するように仕向けるのです。かつての信仰生活入門・講座の内容を見ますと、“鉄は熱い内に打て”式に重要なことはあれもこれも教えられたものです。それで消化できた人はよかったと思いますが、そうでない人も多くいたことでしょう。具体例として、十分の一献金について言えば、若い学生時代に信仰持った者としては、聖書の教えとして“重要な目安ですぐに実行するように”と教えられれば、なるほどとすぐに実行したものです。そのことは、私の人生でとても祝福され、ほんとに良かったとは思います。しかし、教えるタイミングは考える必要があるように思います。時代も大きく変わった現在、学力低下や忍耐力の不足、精神的に弱い方が増えている状況下では、“一歩ずつゆっくりと成長”するように導いていくことが必要です。特に“地域住民を群衆に、群衆を会衆に”導いていくときは、このことの配慮が特に大切なように思われます。

2007年11月27日    小坂圭吾     (PDキーワード:一日一歩ずつゆっくり)