2009年2月3日火曜日

健康余話 「心と体の健康(2)」

      咳エチケットのマスク
昨今、町を歩いたり、電車に乗るとマスクをしている方が多いなと感じます。寒いのが苦手な私は、早くにマスクをします。花粉症の頃になるとマスクは必須で、花粉症の人は10年前も多かったはずですが、その頃はマスクをする人は少なく、ちょっと気恥ずかしい感じでした。今年は、マスクをしている人が多いのに驚きです。インフルエンザや花粉がもはや飛んでいるからでしょうか?今年の風邪は“咳(せき)の風邪”といわれ、私も昨年のクリスマスに咳風邪にかかり、直るのに2週間ほどを要しました。咳やくしゃみをするとそのしぶきが飛び、1回の咳で飛散する飛沫粒子は約10万個、くしゃみで約200万個とも言われます。そこに沢山のウイルスが含まれていて、それを吸い込んで感染するのです。昨年の暮れに、孫から妻にそして私に感染しました。結婚して初めて風邪をもらいました。マスクは、感染の拡大を防ぐ「咳エチケット」とでも言うことが出来ます。

      ストレスが色々な不健康のもと
 「養生をするには、まず心気を養うことである。心と気をおだやかにし、怒りと欲を抑え、いらいらや心労を減らし、心を苦しめず、気をそこなわないのが、心気を養う方法である。」 (貝原益軒『養生訓』より、現代語訳)
身体に強い関心を持って養生せよと説いた貝原益軒ですが、養生の術として心気を養うこと:心の平静を保ち、心の不安を除くことが第一と言っています。今で言うストレスをのぞき、平安な心で過ごすことが健康のもとなのです。長い人生で一度も病気をしない人は無く、誰もが病気になります。その病気の原因に「ストレス」があり、不健康のもとをつくっています。「ストレス」には「悪いストレス」だけでなく「良いストレス」もあります。「良いストレス」とは、夢、目標、やるべき仕事、スポーツ、良い人間関係など、自分を奮い立たせる、勇気づける、元気にしてくれる刺激とその状態ということで、人生を豊かにしてくれます。「悪いストレス」とは、過労、悪い人間関係、不安など、自分のからだやこころが苦しくなる、不愉快な気分になる、やる気をなくす刺激とその状態のことをいいます。「良いストレス」も度を過ぎると不健康になります。ストレス解消、たまったストレスをのぞくことは不可欠です。

      心は七分目で軽く
  「ストレス」について教えられ、心がけていることをお話しします。それは、「腹は8分目、心を七分目で軽く」です。心については「計画や目標は七割達成できたら、まずまずと満足する」ことです。このことを息子に話したら、「今の立場は、それでいいのだろうが、若いときは難しいのではないの?100%達成ではないの?」と反論されました。確かにそうかも知れないなとそのときは納得したのですが、しばらくこのことを熟成させました。結論は、やはり“七割達成で満足!”がよいと考えるにいたりました。
 何事も、貪欲に取り組むことがよいことだと考えがちです。特に若いときに百点満点を狙って、70点だと甘いのではないかと思いがちです。ちょっとだけ立ち止まって考えてみると、その時点で70点ならそれで満足する心、感謝する心を持った方がどれ程よいかわかりません。そして『続きは明日できる』と感謝を持って終わるほうが、ストレスが少ないことは言うまでもありません。ストレスを強く感じる人には、常に百点満点でないと納得できない人が多いといわれます。『頑張る』という言葉で自分を追い込んだとしても、ときには肩の力を抜いて『ほどほど頑張ればそれでいい』というのはどうでしょうか。『今日できなかった』ではなく、『続きは明日できる』という肯定的な表現が、気持ちを楽にしてくれます。うまくいかないことを急いで解決しようとしないで、しばらく放っておいて熟成を待つのもストレスの解消です。
 私は、50代の半ばにビジネスをしながら、神学校に行く決心をしました。「人生80-90年だから、今ここで学びをしておいたほうが先にキット役立つだろう」。そのとき、私の尊敬する知人が「是非、心を軽くして学んでください!」と言ってくださいました。短い言葉でしたが、心の深くに入りました。普通4年で卒業ですが、経営の一端を担う仕事の責任もあり、1年は中断というときもありましたが、「ちょっとだけお休み!」と考えて、挫折することも無く、なんと7年かけて無事卒業しました。心を軽くして!心は七分目で!これからも歩んでいきたいと思います。

「感謝の心を持つ人になりなさい。」(コロサイ 3:15 新改訳)

2009年2月3日    小坂圭吾