2009年7月2日木曜日

今を生きる 「物を大切にする(2)」

       エコ買い替え       
 最近、「エコ」という言葉が頻繁に出てきます。「エコ」というのは、エコロジーの略ですが、自然環境保護運動で人間生活と自然との調和・共存をめざす考え方で使われています。そして、家電製品や自動車について、“エコ買い替え”を促進する国の制度が決まりました。家電製品については、地上デジタル対応テレビ、エアコン、冷蔵庫が対象で、これらを買うとエコポイントが付与されて環境配慮型の商品などに交換できる仕組みです。エコカーについては、自動車取得税の減免制度に加えて、条件によっては補助金が出るのです。
この“エコ買い替え”に対して抵抗感があるのは、「無理をしてまだ使えるものまで買い替えたら、もったいない。廃棄物がたくさん発生する。」という点です。本当に使い切ったものを買い替えるのは良いと思います。一昨年の夏ですが、17年使用したリビングのエアコンをついに買い替えました。当時エアコンといえばMメーカー品といわれたものですが、17年間トラブルありません。この買い替えで毎年悩んだのが、新しい製品は電気使用量が少なくエコになっているのと、しかし、ここで買い替えると廃棄物になることの狭間でした。まだ故障ではありませんでしたが、10年をとっくに過ぎていれば、製品としての寿命は十分使い切ったなと思い決断しました。工事した電気屋さんも「聞いたことが無いくらい長く使いましたね。」のコメントでした。エコ買い替えに対しては、「もったいない」の観点でチェックしてみる必要があります。

          もったいない
 もう10年ほど前になりますが、妻の姉から、義理の兄のあまり使わないがまだ使えそうな服を何着も送ってくれました。古くてもそのことを感じることなく、見てすぐに良い物だとわかります。少しリフォームをしましたが、リフォームのおばさんが「とても良い生地で長く使えるよ!」と褒めてくれました。1着はさすがに使い切って終わりにしましたが、その他の物は毎年着ていますが、古いとはまったく感じさせません。良いものを買うほうが、どれ程よいかを教えてくれた事柄で、この時から考え方が変わりました。
昨年、二番目の息子が「そろそろ、車の車検なのだが、どうしたらいいと思う?」と意見を聞いてきました。車は、9年は経過して約15万キロは走っている。少しだけ痛んでいるところもあるのですが、このように即座に答えました。「もし、ここで乗り換えたら、多分、廃車だろうね。エンジンは問題なし、車体もきれいで頑丈そのもの!まだまだ使えるね。少し調子の悪い部分を修理し寿命を使い切らないと、もったいないね!」彼は、親父のこの話を聞いて「友人もそう言っていたね。やはり、そうするか!」と言って今もその車に乗っています。

      もったいない傘  じめじめした蒸し暑い梅雨が続きます。6月11日傘の日、“MOTTAINAI傘プロジェクト”が始まると新聞で読みました。日本の年間傘消費量は、約1億3,000万本と世界一だそうで(日本の人口と同じ数字に驚き!)、その中の約9割がビニール傘と言われています。この大量のビニール傘はどこへ消えたの?電車の中やホテルに忘れられた、風雨の強い日に壊れ捨てられた、家やオフィスの傘立てに溜まっている傘・・・・忘れ物や落し物として回収され不要となった傘。“これぞもったいない”ですね。この問題を何とか、解決したいと立ち上がってエコの活動をしようとの意図です。たかがビニール傘というほんに小さなことですが、日本全体で見れば大きな問題です。私たちの身の回りの事柄で、エコにつながることは、まさに小さなことばかりですが、そのことが積み重なることによって大きな事柄の解決へとつながっていくのです。千里の道も1歩からのことわざにもあるごとく、地道な活動が求められています。

「ごく小さな事に忠実な者は、大きなことにも忠実である。」(ルカ16:10 新共同訳)

2009年7月2日    小坂圭吾