2008年1月25日金曜日

ターゲットは何か

  カトリック教会のミサ
昨年の秋ですが、カトリック教会のミサ(礼拝)に出席しました。今まで、葬式のときにミサに何度か出席したことがありますが、日曜日のミサに出たのは始めてです。PDJで「健康な教会セミナー」を開催しますと、カトリックの神父やシスターの方が必ずどなたか来られます。一生懸命勉強されていることを知り、カトリック自体かなり代わってきていることを聞かされています。神学校の恩師にも、「とにかく色々と出かけて、広く勉強するように!」と常々発破をかけられており、知人の勧める東京・高円寺にあるカトリック教会に行ってきました。

一口で言って、“ミサ1時間半あきさせない、眠らせないプログラム”でした。長いとは思いませんでした。出席者は、約300人で若い人から中高年までバランスよく出席されています。メッセージは約20分ですが、聖書の2箇所と現代の問題をうまくつなげて切り込み、なるほど求道者にはわかりやすいと思いました。リック・ウオレン牧師が語っておられる説教の作り方は、「人生を変えるという目的ために、聖書を説明したり適用したりすることが、そのメッセージの中心に位置づけられていること」と述べておられます。「自分が聖書を研究してこうだった等の説明は、まったくいらない」と言われているお手本みたいなメッセージでした。

ですから、約20分で聖書箇所のポイントのみに触れ、例話と聖書全体の思想をしっかり語り、その流れが全部残りました。はじめてきた人に何かを書かせることも、紹介することもなく、途中の報告も必要最低限で3分くらいでしょうか。プロテスタントで言う聖餐式がありましたので、少し長いようですが、とにかく全体の雰囲気が良かったですね。「また来てみたいものだ」と思いました。9時30分から始まり11時に終わって、その後、小ホールでの信徒向けの話が約1時間あり、約120人余の人々が集まっていました。そこでの話を聞いて、伝道意欲の高い教会であることと、架け橋として色々なことをスモールグループでやっていること等を垣間見ることが出来ました。

      ターゲットは何か始めての日曜日のミサ(礼拝)に出て、予想とかなり違い「もう一度来て見たい」と思わされました。ここに行くことになった経緯は、昨年の中ごろ、JTJ宣教神学校(http://jtj.gospeljapan.com/)の知人の方々が“礼拝活性化研究会”なるものをやっていると聞いた事に始まります。日本の教会の礼拝の状況がどのようであるかを探り、今後の指針にしようとの試みであろうと理解しました。礼拝をささげると共に色々な視点からその教会について感じたことや事実を調査するものでした。その時、「素晴らしい教会はどこですか?」と聞いたところ、カトリック教会のお話も出て一度行ってみる価値があると言われたのです。

今回感じたことを挙げますと、「1時間半とにかくあきさせない、眠らせない」「メッセージは約20分、聖書の2箇所と現代の問題をうまくつなげて切り込み、求道者そして信徒にわかりやすい。聖書箇所はポイントのみに触れ、例話と聖書全体の思想をしっかり語る」「はじめての人に何かを書かせたり、紹介することもなく、途中の報告も必要最低限で短い」等々これは私たちに何を教えてくれているのでしょうか?

今回のテーマに即して考えますと、顧客中心に考えて彼らにとって大事なことは何か、彼らの心を捉えるにはどうすれば良いかを十分に考えていることでしょう。ターゲットは何かを十分に考えています。礼拝ですから神様中心であることは当たり前ですが、会堂に集まる方々のニーズや生活状況をしっかり捉えた上での運営、メッセージです。今日の人々の痛みや弱さにふれていますし、色々な人が来ますので、そっと来て帰れる様にも配慮してあります。ミサの後に信徒の集会が毎週あるようですが、少しザックバランに信徒に対してその姿勢を問うことを意識してやっていることが感じられました。

2000年にわたりトップダウンで運営されてきたカトリック教会、今日ではパートタイムやボランテアで活躍する人々の力を借りてマネジメントされているとP・F・ドラッカーは言っております。さもあらんと納得が出来ます。マネジメント、マーケテイングについて、教会運営の中に十分生かしていることは事実です。言葉は使わなくとも、そのことが必要であり、使い方を知らなければならないと心得ているのです。

2008年1月25日     小坂圭吾     (PDキーワード:マネジメント)