
昨年の春頃から、世界史の勉強を始めました。日本史については、高校時代の勉強やNHKの大河ドラマや映画等で色々と取り上げられ、それなりに理解が進んでいます。しかし、世界史については弱く、日本セカンドライフ協会主催の歴史研究会に入会し、勉強を始めました。受験勉強とは違って、人間はどんな行動をするのか、自分は今どこにいるのか、今日にどう適用するのか等を考えます。人間の書いた世界の歴史は、後の時代の人々が、自分たちの都合の良いように書き表しています。そこに思いを致しながら読み砕く必要があります。
学び始めて、全体を把握する必要が出てきて、本屋で探しますと「マンガ、中国の歴史がわかる本」に出くわしました。マンガは「サザエさん」くらいしか読んだことが無く、どちらかというと苦手です。でも、イメージを作るには良いのではないかと思い、買って読みました。なかなか面白い!世界の歴史も3冊セットですが、入手して読みました。
台湾を訪問
台湾は、九州とほぼ同じ大きさで、人口は2300万人(人口密度が高い)。成田空港から台北まで飛行機で約3時間。日本語がかなり通じて、お土産などは円が使え、日本に対する国民感情は極めて友好的なところで、過去の歴史がそうさせています。食べ物は、日本人の嗜好にあってほんとに美味しい!中華料理と言っても台湾料理といったほうがよいように思います。野菜をふんだんに使った台湾料理は、健康的であることは言うまでもありません。
台北から台中、台南を通り高雄(たかお)まで、台湾高速鉄道(新幹線)が最高速度300㎞/時で走っており、日本の新幹線車両が導入されています。これに乗って車窓の風景を眺めていますと、日本の東海道あるいは山陽新幹線から外を見ているような錯覚にも陥りました。高速道路網もよく整備されています。正直に言って、これほどまで日本に近い、馴染みが深い国とは予想をしていませんでした。地下水脈を考える
チャイナ(中国)といえば、私たち日本人は、中国本土(中華人民共和国)、香港(中国返還前に訪問)、台湾を含めて呼んでいます。これらを訪問してみますと、政治形態が違っても中国語であり、歴史と文化と建物を見ると同じ国だなと思わせられます。近年、しだいにこの中国が、より大きく見えつつあります。台湾が経済的に著しい発展を遂げて、その後に中国本土に生産拠点を立地し、その関係者や家族も含めて既に100万人という台湾人が、中国本土に移り住んでいる由。
中国本土、香港、台湾で見聞きし体験したことを思い起こし、文献等で調べて見ますと、そこに地下水脈のようにつながっているグレーターチャイナ(チャイナに華僑国家であるシンガポールも含めて言う)というネットワークに着目することができます。日本からは見えないが国境を越えたところでつながり、ネットワークが出来ているのです。日本の対中国本土貿易の比重が20%、対グレーターチャイナの比重が30%強で、対アメリカの比重は、全体の14%以下なのです。日本は、これらの国とますます関係を深めていく事にならざるを得ないと感じます。
キリスト教信仰という目で見たとき、台湾では、十字架は多くはありませんが見ることが出来ました。台北の繁華街で長老派の教会が、通りに面してドンと見えました。中国本土には、地下教会に8000―9000万人の信徒がいるといわれ、キリストにある地下水脈は、そのいのちが主にあって強くつながっています。日本でも地下教会の様子について、新聞や雑誌あるいはDVD等を通して知ることが出来ます。その水脈が、キリストにあるいのちが溢れていることを知るにつけ、主にある霊的なネットワークに私たちもつながっている事に感謝を覚えます。
「わたしが与える水は、一度飲んだら、もう決して渇くことのない心の水です。それを心の中に受け入れた人は、その人の心の中でそれが泉となって、永遠の命の水がわき出ます。」(ヨハネ4:14 現代訳)
2010年4月9日 小坂圭吾