2014年12月10日水曜日

感謝「忘れる恵み」


     今年はどんな年でしたか?
今年もあと半月余りになりました。皆さんにとって、今年はどんな年でしたか?この1年をふと思い起こすに、楽しいこと、つらいこと、嫌なこと等が思い起こされますが、つらいこと、嫌だったことは意外に記憶に鮮明なように思われます。

時間が経過すれば、忘れていくようですが、その嫌なことも乗り越えていますと、感謝なことの方に寄り添っての事柄となります。我が家の家庭礼拝では、「伝道者の書」を学んでいますが、神は、私たちの人生に“順境の日と逆境の日”の両方を与えてくださるとありますが、そうだなと思います。

     病気もまた良し
今まで風邪と花粉症以外に大病の経験はありませんが、この数年、記憶に残る病気やけがをしました。昨年は腰痛(姿勢を改善し完治、ウオーキングとストレッチで維持)、今年は“じんましん”です。この“じんましん”の原因はわからず、医者からもらう薬を辛抱強く飲んでいまして、今一歩で完治するでしょう。

8月中旬にかかり、当初はつらかったのですが、3か月ほど経過してこの病気を通して色々な恵みを発見し、感謝の気持ちが湧き上がりました。

第1に、食べ物に十分に注意するようになり、自然食中心に体に悪いものはできるだけ避けるようになりました。我が家では、もう30年以上も前から家人が玄米食、自然食中心でやっていますが、そのことをより深く理解するようになったのです。

第2に、体重が3KGも減り、努力しなくとも標準体重になりました。標準体重までいけば、きっと減るのは止まるだろうと話していましたが、そのようになりました。

第3に、生活全般を見直して、シンプルな生活に、霊的なことに更に重点を置くようになりました。色々と心の垢(あか)がたまり、無駄なことをしている事等の整理、断捨離が出来たのです。

     
     忘れる事の恵み
人間はいやなことは忘れるようにうまく造られているなと感じます。“じんましん”がすぐに癒されず苦戦をしている時、ふと家人が、結婚して間もない時にこの病気にかかっていたことを思い出し(日記に確かに書いてあり)、更に小学校の頃にこの病気にかかったと実の姉が教えてくれました。本人は全く記憶にありません。

つらかった、嫌だった気持ちを再現しても良いことはあまりなく、忘れることは、素晴らしいことだと思います。どんどん忘れること、過去に引きずられないようにすることは、一つの知恵ですね。

私も、過去の嫌な事でうまく消化できてないこともありますが、ふと思い出したときには、その良い面や相手の状況などを考え直したりして、「きっぱり終わりにしよう」とけじめをつける祈りをするようにします。そうしますと、同じことを思い起こしても、嫌なことではなくなるものです。今回のじんましんは、さすがに忘れる事はないでしょうが、感謝な面をしっかり記憶するようにしたいと思っています。

2014年12月10日    小坂圭吾