2017年10月18日水曜日

今を生きる「心のゆとりを持つ」


上高地・大正池
巨人軍のルール

野球のクライマックスシリーズたけなわの中、巨人ファンの方は、圏外のため失望であろうと推測します。私も熱の冷めた巨人ファンですが、かつての巨人軍の強さについての記事を読みました。川上哲司、藤田元司監督の時代は、巨人軍がほんとに強かった時代ですが、それにはそれなりの理由があるようです。

藤田元司監督が、巨人軍監督の座を去った後、その手記を週刊誌に連載しました。編集部の記者さんは、打ち合わせのため都内のホテルで藤田さんと会うのですが、失礼が無いように15分前にホテルのロービーに着きます。藤田さんはすでに来ておられ、これはいけないと次は30分前に、その次は45分前に行きますが、藤田さんは先に来ていました。

Pさんは、なぜこんなに早く来るのかを藤田さんに尋ねました。「巨人軍は、練習に午後1時集合と言えば、練習が開始できる状態になっていなければならないという意味ですから、1時間前に来て準備をするのです。その習慣があり、人との約束もたいてい1時間前に来てしまうのです。」当時の巨人軍の強さの秘密、準備万端がこの辺りにもあったのかもしれません。

高速道路渋滞で遅刻

この話を読んで、先日、月一度のある大切な会議に遅れたことを思い出しました。東名高速を使っていくのですが少し渋滞があり、一部一般道を使うもこれも渋滞があり失敗したのです。

もう20数年も前になりますが、著名なクリスチャン・ビジネスマンKYさんのお話しを思い出します。「私は、時間は必ず守る努力をしています。約束した時間の30分前には行くようにしています。車で行くのであれば60分前には着くように計画します。心にゆとりが持てます。」私も時間を守ることには十分心していましたが、この慎重さには教えられました。

以後、全く同じではありませんが、私もかなり余裕をもっていくように心がけていました。いつもなら30分前には、現地の近くに行くようにしていたのが、15分前くらいでも大丈夫と読んで行動し、十分な余裕を見ることがおろそかになったことが反省です。

良い習慣はやがて人格となる

渋滞に会いますと、運転しながら渋滞がどのくらいかなと考えながら、このままだと到着が何時くらいか都度予測し、普通の場合、まあゆとりがあるから大丈夫―。この時は、一般道路も思った以上に時間がかかり、抜け道にも回りますが、これはもう遅刻だなと途中で腹をくくりました。
自分に課していたルール(出かける少し前に渋滞を確認~インターネットで分かる便利な時代~30分前に現地に着くように出発する)をしっかりやらなかったのが、失敗の原因です。

自分にかなり甘かったなと思います。結果は、心にゆとりがなくなり、途中少しであろうともイライラが出てくるものです。ゆとりをもって、出発時間を15分ほど早くしておればよかった事柄です。1日の生活を振り返れば、無駄な時間はいっぱいあるはずなのに、いざ大切な時に出来ないということは何を意味するのでしょうか。

「良い習慣は、やがて人格となる」という言葉があります。人格とは、習慣となって現れる行動に他ならないということで、“根本的には、習慣の総計が人格である”というのです。良い習慣を身に着けるか、悪い習慣を身に着けるかでは、大きな差が出てくるのです。

そのことから言えば、時間を守ることについて、まだまだ自分の身についてない、心のゆとりが不足だなと思わされました。時間についてうるさ型の一人で、時間が迫ると家人に”もう出発の時間だよ!”と催促するのですが、昨今は「これは遅れそうだな。まあ待つことにしよう!」リビングで座って待つようになってきています。ですが、今回のこのあり様は、まだまだ心のゆとりが無いなと思わされ、「成長する余地ありだな!」と自分に言い聞かせます。

20171018日    小坂圭吾