2016年11月14日月曜日

コーヒーブレイク「メモを取る」


横浜・みなとみらい
     もの忘れが多くなる

誰しも年齢を重ねると“もの忘れ”が多くなってきます。それは、50代以上の人なら誰しも感じていることではないでしょうか。その一方で、人の名前を覚えるのがとても上手な人がおられるのも事実です。わたしはと言えば、努力しなければ、人の名前が覚えられません。

先日も「あの方は、○○さんですよね?」と記憶があいまいなので、そっと周りの人に聞きましたところ、案の上、間違えまして、XXさんでした。ある日曜日の礼拝で、いつもそれなりにメモを取るようにしているのですが、話のスピードが速くて、なかなかうまくメモを取ることができません。

メモの速度もかなり落ちたなと思いながら、ふと、お隣の方がメモを取っているのをそれとなく見ると、実に上手にメモしてあるのに驚かされました。その人は、メモ上手と言われますが、なるほどと思いました。

     紙とペンと持ちメモする

名前と顔が一致し、経歴等をしっかりと覚えるのが得意な人は、政治家の中に多いと言われます。「いい政治家と教師になるには、相手の名前と顔を一度で覚えることだ」言われるのだそうです。

調べてみますと、平民宰相と言われた原敬は、この点については卓越した政治家で、顔と名前、経歴、誰と誰は仲が良い、悪いまで克明に覚えていたそうです。(田中角栄もそうだろうと推察です。)


その原敬が、東京駅で刺客の凶刃に倒れて、後をついで内閣総理大臣になったのが高橋是清です。彼は首相やめてからも、大蔵大臣としても活躍しましたが、その彼は、健忘症と言われるほど(?)の人だったようです。昭和11年二・二六事件によって、彼は青年将校たちの凶弾によって倒れますが、彼の遺品の中から、過去数十年間にわたるポケット手帳が見つかりました。

高橋是清は、もの覚えが良くないことを自ら知っていて、彼の頭に記憶する代わりに紙とペンを持ち、ポケット手帳に人の名前や起きたことを最大もらさずメモする習慣を身に着けていたのです。首相、大臣として活躍した陰には、このような人の知らない努力があったのです。

     記憶を強化する

記憶を良くする方法について、以前に教えられ実行していること~~“寝る前に朝起きてから寝るまでに何をしたか、できるだけ思い出しながら感謝なことを数える”のです。これだけですが、最初はその日のことが全然思い出せないのですが、数日続けているうちに少しずつ思い出せるようになります。

今では苦労することなく、一日の感謝なことを思い出すことができます。感謝の祈りをして寝ますが、記憶力が高まり、結果として思考力が向上したと思われます。

今考えていることは、忘れることが多いことにあらがうために、今やっていることを強化する(詳しく思い出す)とともに、もっとメモをしっかり取って、大切な情報を生かすように心がけたいと思います。毎日、色々な人に会い、お世話になり、またお世話もしますが、これら関係する人についてのメモの仕方が、ほんとに貧弱でした。

私のスケジュール表をぱらぱらとめくりますと、メモの半分ほどは空欄です。ここに重要な情報をきちんと書いていけば(人に関することが中心ですが)、きっとより良い人間関係を作ることに役立つのではないかと期待できます。まさに外部データーベースの活用です。

こうして、日々の生活に、ミニストリーに、教会生活に役立たせればと願っています。数年後に、その成果が報告できれば、幸いです。



20161114日    小坂圭吾