2007年12月29日土曜日

リーダーシップとマネジメント

                            2007年も終わりですね!2007年も残りわずかになりました。これを読んでくださっている皆さまにとって、この1年はどんな年だったでしょうか?私にとりましては、“人生を歩むギアをチェンジし、SLOW LIFEに変えた年”でした。60歳をすぎたころから、それまでと違って体調の悪いときが何度か起こり、無理をしてこの数年過ごしてきました。今年に入りギア・チェンジをしないとだめだと示され、SLOWギアに変更したしだいです。健康には人一倍気を使って管理してきましたので、今でも50歳前半と見られることがしばしばです。先日も20数年ぶりに教会でお会いした方から、「昔と変わらない!」と言われました。こんな時にほめられているのかそれともーーー?で返事に困ります。しかし、さすがに体力、気力の衰えを感じ、ギアを“ゆっくり、のんびり”に切り替えました。エイジング・マネジメント(加齢をコントロール、マネジメントする)の言葉も、ピンと来るようになりました。仕事を1/3に、ボランテアも減らし趣味を多く、といっても体を動かすことを多くと切り変えました。スポーツも90歳までは出来るようなものにしようと考えて復活させ、60歳の手習いを始めました。約半年にわたり試行錯誤しながら、それなりに地に着いてきたかなと思います。その結果、弱っていた体力、気力がかなり元に戻ってきて感謝しています。まだ64歳ですし、親から受け継いだDNAは健康体のようですので、仕事もボランテイアも趣味も、一つのミニストリーに生かせるように統合させて、“ゆっくり、のんびり”と一日一歩ずつでいこうと思っています。

          ドラッカー博士80歳の著作数ヶ月前ですが、息子から「この本読んだことある?」と聞かれ、経営学で著名なP.F.ドラッカーの本を持ってきました。「ドラッカーの本は、全て読んでないにしても分かっているよ」言いながら手にとって見ますと、彼が80歳(今から17年前)のときに書いた著作で「非営利組織の経営」という本でした。教会にとっては、とても大切なことが書いてあると勧めてくれたので読んでみました。80歳のときに書いた著作だと思いつつーー、何かしら励ましを感じさせられました。
非営利組織(NPO)というのは、教会、病院、大学、学校、ボウイ&ガールスカウト、難民救済、自然保護等を指します。この非営利組織は、無給のボランテアで支えられるようになって大きく発展しました。そこで必要なことは、“リーダーシップとマネジメント”です。50年前には、非営利組織にとってマネジメントという言葉は良い言葉でなく、それはビジネスを意味しました。教会のような非営利組織はビジネスではなく、あらゆる非営利組織が“マネジメントを必要なし”としたのです。教会も特にこの言葉を敬遠しました。しかし、今日の非営利組織は、マネジメントが必要であり、“マネジメントの使い方を知らなければならない”ことを知り、そのことが進行中であるとドラッカーは言っております。「非営利組織は、人を変えたときに役割を果たす。非営利組織が生み出すものは、治癒した患者、学ぶ生徒、自立した生徒、自立した成人すなわち変革された人の人生である」と書いています。アメリカでは、非営利組織がアメリカ社会の中心的かつ特徴づける存在です。日本でもかなり似たような状況ではないでしょうか。

非営利組織にとって必要な“リーダーシップとマネジメント”について、教会にとっては“リーダーシップ”は言わずもがなで、“マネジメント”こそ必要だと思われます。ビジネスを少しでも経験された方々は、すぐにこのことに同意していただけることでしょう。このマネジメント的センス・考え方を教会に導入できれば、どんなに教会が良いものにそして神の栄光を現せるものになることでしょうか。アメリカの大きな教会は、言うまでも無くこのマネジメント的センス・考え方を導入して、教会を運営していると考えられます。日本のお寺が、カトリック教会が、この非営利組織(NPO)の本質をうまく捉えて活動しているのです。PDについてキーワードの5番目は、実は「マネジメント」です。次回以降に、このことについて書いていきます。

今年、ここまでお読みいただきましたことに感謝を申し上げます。良い新年をお迎えになられますように、神様の祝福をお祈りいたします。

2007年12月29日     小坂圭吾     (PDキーワード:マネジメント)  

2007年12月4日火曜日

一日一歩ずつ

                              観音埼灯台昨年の秋ですが、横須賀にある観音埼灯台に登りました。それよりも先に、妻が借りてきた映画(ビデオ)「喜びも悲しみも幾歳月」(木下恵介監督)を一緒に見ました。新婚早々にやってきた観音埼灯台から、北は納沙布(ノサップ)岬、南は五島列島・女島まで灯台守・夫婦の苦節25年を、日本各地の風物をからめて描いた物語です。夫婦の愛情や親子の情愛の深さに感動しました。いくつも灯台が出てきて、あれは行ったことがある、これもと思いながら鑑賞しました。観音埼灯台は、白い貴婦人といわれ「おいら岬の灯台守は」の歌で知られ、 我が国で建てられた最初の洋式灯台です。家から近くにあるので、ぜひ行ってみようということになりました。大正12年9月1日の関東大震災で崩れ落ちて再建され、現在は三代目になります。どこの灯台も今やラセン状の階段(廊下)となっており、それをゆっくりと歩くと、最後はしごの階段を登る形が多いように思います。はしごの階段を登りつつ、映画に出てきたシーンを思い起こしました。灯台として3代目なのでしょうか、傾斜が緩やかな階段で、“一歩ずつゆっくり”歩いていくといつの間にか登ってきてしまったという感じでした。

        一日一歩ずつ
実は、私たちの信仰の成長も"一日一歩ずつゆっくり"歩いていけば、主が必ず成長させてくださいます。二歩前進一歩後退のような信仰生活であっても(それこそが現実的です)、必ず成長していきます。信仰の良い基本を身につけて、良い習慣化すれば必ず成長するのです。何もダッシュのように走りまくることはなく、ゆっくりでいいのです。12月に入りまもなく大掃除が始まります。大掃除といえば、日を決めその日に一気にやってしまう方が多いと思います。そうしますと、年末には色々とやることも多く、大掃除も重なり疲れがどっと出てきます。これはまずいなと気づきました。数年前から、我が家では、12月に入ると今日はこれ、明日はこれと決めて少しずつやっていくことにしました。すると、疲れもなく少しずつきれいになっていきますので、気持ちも良いものです。一日一歩ずつやっていくことによって、間違いなく目的達成です。                
                   皆さんは、水前寺清子の「三百六十五歩のマーチ」(星野哲郎 作詞、米山正夫 作曲)をご存知ですか?私のような年だと、誰もが知っているかと思いますが、歌詞を紹介しましょう。

『 ワン・ツー ワン・ツー/ワン・ツー ワン・ツー/しあわせは 歩いてこない/ だから歩いて ゆくんだね/一日一歩 三日で三歩/
三歩進んで 二歩さがる/人生は ワン・ツー・パンチ/汗かき べそかき 歩こうよ/あなたのつけた 足あとにゃ/
きれいな花が 咲くでしょう (以下省略) 』

私もこの歌は、ヨーク知っていますので、こうして歌詞を見ると思わず歌になってきます。一日一歩とにかく歩いてこそ、人生の花が美しく咲くことでしょう。神様から示されたことを、今日はこのことを一歩だけ進めてみよう、足を踏み出そうと決心してやる時、やがて大きな祝福、果実として実ります。継続して「一日一歩ずつゆっくり」がキーワードです。教会のプログラムにおいても、人の成長を願ってやっていくあらゆることを同じ考え方で、ゆっくりと進めます。「一日一歩」というキーワードは、ブログの世界では、とても多く使われています。色々な方々が、このテーマで書いておられますが、自分の成長のキーワードとして捉えておられるようで、人生の成長に書かせない言葉のように感じております。

2007年12月5日     小坂圭吾     (PDキーワード:一日一歩ずつゆっくり)

2007年11月27日火曜日

一歩ずつゆっくり成長

         重要なキーワード今までにPDについて3つのキーワードについてお話をしてきましたので、ここで簡単に要点だけを整理をしておきます。
①目的とバランス―――「教会の目的」は神様から与えられており、5つの目的(礼拝、交わり、弟子づくり、ミニストリー、伝道)です。「5つの目的とバランス」を保つことが教会として重要な第1番目のキーワードです。バランスを保つためには、個々の目的について、各教会の状況を把握し、目標を考えて具体的に取り組むことが重要です。単なるスローガンではなく、目標を具体的に行動できるレベルで取り組むことです。
②外側から内側へ―――教会の出発点は、まだ福音を知らない地域の人々、地域住民をターゲットにして、教会への架け橋を作り、導くことがスタートです。そして段階を追ってこれらの人々を育てていくことで、「内側から外側」ではなく、「外側から内側」に向かって成長させていくのです。教会のあらゆることについて、神を知らない人の目線・立場に立ち、敷居を低くして取り組むことです。
③スモール・グループ―――健康な教会形成における霊的成長のためには、2種類の集まりが必要です。一つは、大きなグループとして関係する人がみんなで一堂に集まるいわゆる「礼拝」、二つ目は、小さなグループとして親密な交わりのある「スモール・グループ」です。このスモール・グループこそが、親密な交わりを体験するに最適な場所で、交わりを通して「温かさ」に成長していきます。本音の交わりが出来るような工夫と仕掛けも必要です。ストレスがますます多くなり、精神的に病んでいる人多い現代では、これが教会には欠かせない活動です。

                              歩ずつゆっくり成長これら3つのキーワードについてお話してきましたが、第4番目のキーワードは、「一日一歩ずつゆっくり」です。先に5重の同心円(教会は5つの異なるグループに属する人々と関係を持っている)について説明し、「外側から内側に向かって成長」していくことをお話しました。
5つの異なるグループに属する人々とは、以下の通りです。
①地域住民: 教会周辺の住民のこと。教会には全く出席しないか、時々出席する程度。
②群衆: 教会には定期的に出席するが、教会員ではない人々のこと。
③会衆: 教会員として、神の家族とキリストへの献身を表明している人々のこと。
④献身的なメンバー: 霊的成長に献身している教会員のこと。
⑤核となるメンバー: 教会のミニストリーや伝道に活動に活発に関わる教会員のこと。
5重の同心円の一番外側に①があり、順に内側に②、③、④とあり、一番内側が⑤になります。
“地域住民を群衆に、群衆を会衆に、会衆を神の働き人(献身的なメンバー、核となるメンバー)に変えていくという教会の働き”を進めていくことです。これが教会を「内側から外側へ」ではなく、「外側から内側へ」向かって成長させていくことなのです。外側の人々が、内側に向かって教育・指導され成長をしていくのです。教育という言葉は、「共育」すなわち共に育つとも書きますが、教育することによって教える人自身も共に育つのです。若い時には、このことはしばしば教えられた言葉です。

この教育・指導をして行くときに、“ゆっくりと育てる”ことがポイントです。STEP BY STEP、一歩ずつゆっくり成長するように仕向けるのです。かつての信仰生活入門・講座の内容を見ますと、“鉄は熱い内に打て”式に重要なことはあれもこれも教えられたものです。それで消化できた人はよかったと思いますが、そうでない人も多くいたことでしょう。具体例として、十分の一献金について言えば、若い学生時代に信仰持った者としては、聖書の教えとして“重要な目安ですぐに実行するように”と教えられれば、なるほどとすぐに実行したものです。そのことは、私の人生でとても祝福され、ほんとに良かったとは思います。しかし、教えるタイミングは考える必要があるように思います。時代も大きく変わった現在、学力低下や忍耐力の不足、精神的に弱い方が増えている状況下では、“一歩ずつゆっくりと成長”するように導いていくことが必要です。特に“地域住民を群衆に、群衆を会衆に”導いていくときは、このことの配慮が特に大切なように思われます。

2007年11月27日    小坂圭吾     (PDキーワード:一日一歩ずつゆっくり)

2007年11月20日火曜日

祈り「沖縄に行ってきました!」

沖縄・ハイビスカスの花 先々週は、義理の弟の病気見舞いのために沖縄に行きました。早く行きたいと思いつつ、やっと実現し感謝です。こちらは晩秋ですが、沖縄はまだ夏の終わりといった感じで、宿泊したホテルのプールも先月末までは泳げたようです。最初の沖縄訪問は、まだ沖縄返還がされてない学生時代に、クリスチャンの友人とそれなりの問題意識を持って行きました。前回は8年前で、義理の弟が元気なときで、色々と案内をしてくれました。今回、病気見舞いと家族への励ましと交わりが出来ればと願いつつ訪問しました。今までに感じられなかった沖縄のよさを色々と発見しました。まず目に入ったのがハイビスカスで、花は大型で南国の青い空をバックにした赤いハイビスカスが一番です。民家の庭の大きな木に赤い花がたくさんついているのを見ると「沖縄だな~」という感じと日本唯一の亜熱帯気候だと分かりました。沖縄県の人口は約137万人で、日本の人口の約1%。出生率が高く15歳未満の年少人口比も当然高くなり、一方85歳以上の高齢者の占める割合も高く、老年人口での高齢化はもっとも進んでいるとのことです。分かりやすく言えば、“健康で長生きしている長寿の地域”です。なぜなのかを色々と見たり、聞いたり調べたり、食べたりもしました。
①温暖な気候とゆったりした生活リズムーー“のんびりでいいよ”とは良く聞く言葉で、暑いときもあるとはいえ、10℃を下ることがない温暖な気候、そして亜熱帯の豊かな自然が織り成す事柄のようです。②バランスの良い食生活ーー野菜と豆腐をまぜあわせて作る「チャンプルー」は家庭料理の代表格です。③地域の結びつきが強いーー家族の結びつきがとても良いばかりでなく、教会もとても仲良しであると聞きました。
                             守礼門(しゅれいもん) 
義理の弟の親族の方々(3家族)と夕食を頂きながら、沖縄のことを色々と聞く中で、家族の結びつきがとても強いことを知りました。今から400年ほど前から「琉球は守礼の邦と称するに足りる」と言われるようになり、世界遺産・首里城の大手門に値する”守礼門”に、その額が掲げられています。“礼を重んじ守る”良い風土として受け継がれてきたのですが、近年かなり壊れてきていると嘆きも聞かれました。その日の午後、親族の方々に贈り物をするために、那覇にあるキリスト教書店・ライフセンターに行き、本やカレンダーや聖句を買いました。そこの店員の方とお話をしたとき「沖縄では超教派で仲良くやっていますが、実はその上にもうひとつ文字がついて、超・超教派で一緒にやるのです」と言われ、それほどまでに親しい交わりがある、仲良く活動することが出来るのは素晴らしいと思いました。やはり「守礼の邦」なのですね。同じ神様を信じる群れとして、模範を見る思いがしました。この書店には、PDJの本は全て揃えてあり、11月始めに発売した「人生の難題はこうして乗り越えよう」は、2箇所に平積みにしておいてくださっていました。(写真は、書店に陳列されている様子を撮影)那覇市をレンタカーで少しだけドライブして見ますと、数字の上では知っていましたが、教会の数が多いこと、キリスト教関係の団体が目立ち、当然とは言えうれしいことでした。

数年前にサドルバック教会で開催された「2006 Purpose Driven Church Conference」に出席された宮古島の牧師夫妻からも、沖縄は仲良しの教会の話をお聞きしたことを思い出します。家族で、親族で、教会のスモールグループで、超・超教派でーー、いずれにしても深い交わりがなされていることは、何と素晴らしいことでしょうか。私も家族、親族をとても大切にする中で育ちましたので、そのような努力をしておりますが、沖縄での様子に触れて一層努力を傾けたいと願わされました。今回の病気見舞い訪問で、義理の弟の病気が何とか癒され、夫婦が救われるようにと一層心を合わせてお祈りをしています。
「あなたがたの中で、たとい二人でも、地上で心を一つにして祈るなら、それがどんなことであれ、天のお父様はそれをかなえてくださいます。」(マタイ 18:19 現代訳)

2007年11月20日    小坂圭吾

2007年10月20日土曜日

本音の交わり

             失敗を語り合うクリスチャン新聞8月5日号にオピニオンで「失敗が語り合える教会になろう」との記事がありました。これを読んで、いつかPDJレポートの中でこの事も取り上げたいなと編集ボックスに入れておいたのです。タイトルでお分かりの様に、教会の姿として“失敗や痛みや問題を抱えていることを素直に語り合えているだろうか?”との問いかけです。とかく、証や恵みの分かち合いといえば、うまく出来て成功した話し、このように素晴らしく変えられ良かった話となりがちです。それは素晴らしいことですが、今こんな痛みの中にいます、問題山積で困っていて主に助けを祈っています!こんな失敗談があります、と聞かされることは少ないように思います。うまく出来て成功した話よりも、失敗談こそ私たちを励ましてくれるのです。私たちの毎日の生活は、問題だらけ、失敗だらけだというと言いすぎでしょうか?(もちろん、良いこともいっぱいあります。)そのような中で、神様が働いてくださり、届いて下さり、恵みを感謝できるのです。

私たちの教会の中で、本音の会話がされていますか?このように書いている私は、「強いこと、出来ること、前進すること、喜ぶこと、これらは良い事だ」、一方で「弱いこと、出来ないこと、後退すること、悲しいこと、これらは残念ながらいけない事だ」と思っていました。いつも前向きにプラス思考で進むのがよいことだと思っていたのです。しかし、よく考えて見ますと“私自身も弱さの中にあり、できないことが多くあり、悲しいことの中にいる”事を発見するのです。本音で話すならば、すべての人が弱さや痛みをいっぱい抱えながら生きているのです。弱さや痛みの中に、神様が働いてくださり、良いことに変えられつつあることを感謝するのです。礼拝メッセージの中で、語る人が、失敗談や辛いことや落ち込んだことについて少しでも語られるならば、始めて教会に来た方も「これこそ教会だ!」ときっと思うことでしょう。日本のすべての教会で、メッセージを始めとしてスモールグループや日常の会話の中で、こうした“失敗が語り合える”ようになれば、なんと素晴らしいことでしょう。これこそが「本音の交わり」となるのです。
「主はこう仰せられた。『-------わたしの力は、あなたの弱さの中で十分に発揮されるのである。』だから、私は、キリストの力が私の上に留まるように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇ろうと思う。」(コリントⅡ12:9 現代訳)


      スモール・グループのガイドライン
スモールグループを「本音の交わり」の場にしていくためには、以下の5つのガイドラインがとても有効です。すなわち、スモール・グループを「本音の交わりの出来る安全な場所」にするために役立つガイドラインです。


1.分かち合いは、自分の考えと気持ちに焦点を合わせて、3-5分以内にまとめること。自分の気持ちに焦点を合わせて話します。「あなた」や「私たち」ではなく、「私」という言葉を使います。2つのとても大切なポイントがあります。自分自身の考えと気持ちに焦点を合わせることによって、分かち合いを短くコンパクトにまとめることです。また、互いに口をはさんだり、他人の問題に顔を突っ込んだり、関係のないトピックへ話がそれたりしないようにすることができます。3-5分のルールを厳守してください。もし必要であれば合図を決め、それをグループの最初に言っておいて、制限時間を超えて話す人がいた場合、その合図を出すのも良い方法です。

2.ほかの人が話をしているときに、口をはさまないこと。
口をはさむことによって、2人だけで話をすることになり、結果として他のメンバーをその会話から排除することになります。1人1人が自分の気持ちを妨げられることなく、自由に表現できるようにすることが大切です。「口をはさむ」とは、たとえば話の途中で「その気持ち良く分かるわ。私もね・・・」と話をさえぎったり、「それは私には分からないわ。だって・・・」 と言って話の腰を折ってしまうことです。このことに関して律法主義的になるのはよくありませんが、だれも気分を害することのないように十分注意しなければなりません。

3.互いに支え合うことに徹し、相手を「直してあげよう」としないこと。本人が助けを求めてもいないのに、おしきせのアドバイスをしないこと。私たちはみな、その人を助けてあげたいという純粋な願いを持っているかもしれません。多くの場合、「その人」はあなたのアドバイスを聞いたり、理解したりできるような精神状態にはありません。グループリーダーは、その人が余計なプレッシャーを受けることのないように、このガイドラインをグループ内で徹底していく必要があります。「直してあげよう」とする態度は、次のように言うことができるでしょう。「本人が助けを求めてもいないのに、問題解決のアドバイスをしたり、聖書箇所を示したり、本を紹介したり、カウンセラーを紹介したりすること」      

4.匿名性(とくめいせい)と秘密主義(守秘義務)を基本とすること。グループ内で分かち合われた内容は、口外しないこと
もしグループの中で分かち合われたことが、グループ外の人たちにも伝わっていることが分かったら、分かち合ったその人は深く傷つきます。このグループに参加している人の多くは、これまで「その秘密を打ち明けることができなかった」人たちなのです。ですから、この場で何を話しても外に漏れることはないという「安全性」が確認されなければなりません。グループのメンバーに電話をかける場合でも、伝言を残したりする場合には特に注意が必要です。もしこのガイドラインが守られない場合には、リーダーの人は断固たる態度をとる必要があります(守らないメンバーはグループを去らなければなりません)。

5.キリスト中心の回復グループでは、攻撃的な言葉を慎むこと。他の人の誘惑になるようなリアルな表現や個人攻撃などを避けること。私たちの多くは、攻撃的な言葉を聞きながら、あるいは使いながら育ってきました。ある攻撃的な言葉が引き金となって、過去のつらい記憶がよみがえってしまうこともあり得ます。ですから、主とともに回復に取り組んでいる私たちは、悪い言葉を決して使うことのないように十分注意しなければなりません。このガイドラインが守られなければ、一度このことで傷ついたメンバーは、もう戻って来ることができなくなってしまうでしょう。

このガイドラインは、グループの最初にみんなで太字のところだけ読み上げ、リーダーの方が説明を加えて徹底します。毎回続けて読み上げれば、きっと守るようになっていきます。そうしたら、安全な場所として本音を語り合える場と成長していくことでしょう。

2007年10月20日     小坂圭吾     (PDキーワード:スモール・グループ)

2007年10月5日金曜日

親密な交わり(続き)

      富士山とフジアザミ
先月の下旬に富士山に行ってきました。富士登山は4通りの登山道があり、その中の一つが須走口コースです。富士山の高さの単位は独特で、麓から山頂までを10に区分し何合目と表現します。9月下旬とは言え、御殿場の町は気温30℃を超え、5合目となると普通15-16℃ですが、20℃は超えていました。須走から須走口新5合目までは“富士あざみライン”と呼ばれ、火山灰の中で逞しく生きるフジアザミが、あちこちで見られました。この花は、アザミの中でも一番大きく、いかにも自然の中で荒々しく生きる逞しさと壮大さを兼ね備えた雰囲気を漂わせており、じっくり見ると優しさも感じられます。富士山を含む周辺の山々に多いことからフジアザミの名がついた由。砂礫地や崩壊地などの地表を安定させる砂防の働きがあるのは、よほど地中深くに根を張っているためでしょう。

この季節になると、茸(きのこ)や薬草をとりに来る方も多く、バスツアーや小グループ、毎年来ている夫婦の方にもお会いしました。「毒きのこには十分注意」の看板が出ていましたが、新5合目の茶屋のおばあちゃんが茸には詳しい方のようで、皆さんが取ってきた茸をより分けてあげていました。今回は、須走口新5合目の近くにある小富士まで散策し、360度の眺望と山中湖を眼下に見て、富士山の素晴らしいところ(空気の良さ、景色の素晴らしさ、自然の木々、お花、茸等)を味わい、須走近くの温泉に入り、気分一新癒されました。

        関係こそ人生のすべて
今回の日帰り小旅行は、夫婦ふたりでひょいと思い立ち、行き先だけは決め計画無しの日帰り旅行です。1日の終わりに気がついたことがあります。旅行、散策といえば、必ず私が色々と計画し、そのプランに従って行動し、妻もあまり意見が言えずに従うという姿でした。今回は計画を立てていないので「どうしようかな?」と聞きながら「それもいいね」と不思議と相手の意見を取り入れて行動です。自分ですべてをコントロールすることをやめて、相手の話を聞こうとしていました。その結果、危険や不安なこと(?)もありましたが、とても良い結果を生んだのです。思えば、現役バリバリの時、聖書の言う“親密な交わり”が、夫婦の間でも出来ていませんでした。その原因は私にあり、人との関係を重視するよりは、仕事を進め成果を挙げる、事を成し遂げることに走り、教会生活・家庭生活も、その姿勢の延長でした。人間関係は苦手ではありませんが、人間関係は最も優先されることだとは思ってもいません。「5つの目的」を通してそのことを学び、妻を通して「交わり」の本質を教えられ、考え方が変わり、目が開かれたのです。「関係こそ人生のすべて」と意識が大きく変えられました。人間関係を軽視していた姿勢が、変えられたのです。今回の小旅行の中で、この姿勢の変化が少しは出ているかなと、思わされました。“親密な交わり”の素晴らしさを知ること出来るようになり、感謝しています。
  
   スモール・グループに加わるべき8つの理由(続き) 本論にも戻しまして、前回の続きであるスモール・グループ(以下略してSG)に加わるべき8つの理由の4番目から8番目をご紹介しましょう。SGを始めるときや人々をお誘いするとき、これが参考になれば感謝です。      

4.SGに加わることによって、ストレスやプレッシャーに対処できるようになる
SGは、さまざまな危機、変化、ストレスに直面したときに、具体的な支援を受け取ることのできる最高の受け皿である。あなたのことを心配し、一緒に苦しみを負ってくれる仲間がいるという安心感は、人生のさまざまな問題に取り組む勇気を与えてくれる。グループの誰かが職を失う、家族が重い病気にかかる、子どもの世話が必要になるときに、お見舞いに行く、食事を差し入れる、子どもを預かるなど、グループとしてその必要に応えていくことが出来る。神は、互いにその重荷を負い合いなさいと命じておられる。

5.SGに加わることによって、家族、友人、同僚などにキリストを伝えるときの支援を受けることができる
友人や家族、兄弟などに福音を伝えるのは、なかなか難しいのが現実である。しかし、普段からSGのメンバーと彼らの救いのために祈ることが出来る。そのことで、他のメンバーの中にもその人に対する重荷が芽生え、グループで何かの楽しいイベントを企画したときなどに、その人たちを誘うことができる。そのような打ち解けた雰囲気の中で、温かい正直な交わりに触れるなら、言葉だけでは伝わらない何かがその人の心に響くようになる。

6.SGに加わることによって、自分の賜物を磨くことができる
すべてのクリスチャンには、何らかの賜物や能力が与えられている。それは自己満足のためではなく、他のクリスチャンを建て上げるためである。多くのクリスチャンは、礼拝に出席しメッセージを聞くだけという傍観者として過ごしている。しかし、SGに関わることによって、他の人との交わりの中で人の成長を助け、健全な自尊心が育まれ、自分の賜物を見出し磨くことが出来る。人々の救いと霊的成長のために、貢献することができることを見出す。

7.SGに加わることによって、礼拝に対する理解が深まる
多くのクリスチャンは、日曜の午前中に、ある建物にみんなで集まり、讃美歌を歌い、説教、祈り、献金という一連のプログラムが、礼拝のすべてであると誤解している。けれども、いつどこにおいても私たちが心を神に向けるなら、それは礼拝となり得る。そして、SGは、神に心を向けるのに最適な環境の一つである。少人数で思いを神に向け、心から賛美と祈りをささげるとき、そこに聖霊による一体感が生まれ、確かに主の臨在を体験することができる。

8.SGに加わることによって、新約聖書のクリスチャンになることができる
使徒の働きを見ると、神が、SGを通して一人ひとりの必要を満たそうとしておられることが分かる。一つの教会で、信徒全員の細かい必要を満たせるほどのスタッフを雇うことは、現実的に出来る話ではない。神は、私たちが互いに重荷を負いあい、支え合いなさいと命じておられ、これが神の方法である。これを通して、私たちは霊的に成長していく。

2007年10月5日     小坂圭吾     (PDキーワード:スモール・グループ)

2007年9月19日水曜日

親密な交わり

           ハウスチャーチ  
産経新聞8月23日号に「ハウスチャーチ」の特集を掲載しているとリバイバル新聞で読み、早速調べてみました。最初図書館に行きましたが、新聞は2日分しか置いてなく、産経HPに飛びました。作家の坂本龍が12チャンネル「カンブリア宮殿」の番組で「調べるときは、図書館よりもいまやHPかグーグルでおおよそ要が足りる」と言ったことを思い出します。
“米、曲がり角の福音派 礼拝は家庭で…勃興する「ハウスチャーチ」”の見出しで始まり、福音派の巨大教会・メガチャーチが曲がり角を迎え、代わりに既存の教会には行かず家庭で礼拝を行う「ハウスチャーチ」が勢いを伸ばしていると紹介していました。その理由は、大人数を集めるメガチャーチに参加しても誰とも出会わず終わることも多く、“より親密な関係を求めて”参加するハウスチャーチの礼拝・交わりの様子を伝えています。「ハウスチャーチ」運動の推進団体である「有機教会」(カリフォルニア州ロングビーチ市)の代表ニール・コールさんは、ロサンゼルスのメガチャーチの職員や牧師の経験もあり、その後「有機教会」を始めました。「米国における福音派の内実が、決して健全なものではなかった。次々にメガチャーチが生まれ、福音派が成長しているように見えた裏で、小規模な教会が消えていった。信者の奪い合いに過ぎなかった。大組織の中では人々は疎外され、少なからぬ信者が不満を持っていた。」と述べています。この10数年の社会の急激な変化で、孤独で疎外される要素が増える中、親密な関係を求めるニードがますます強まっているのだと思われます。

         親密な交わり教会の目的を考えるとき、「交わり」は重要な一つです。健康な教会形成における霊的成長のためには、2種類の集まりが必要です。一つは、大きなグループとして関係する人がみんなで一堂に集まるいわゆる「礼拝」です。二つ目は、小さなグループとして親密な交わりのある「スモール・グループ」です。このスモール・グループこそが、親密な交わりを体験するには最適な場所なのです。健康な教会形成において重要なキーワードの3番目は、「スモール・グループ」です。サドルバック教会は、今やメガチャーチといわれる一つですが、教会の少ない地域で開拓を始め、教会につながってない人々だけにターゲットをしぼり、地域に根を下ろすことに力を注ぎました。未信者の方が教会に来てキリストを信じ、教会員の80%がサドルバック教会でキリストを見出したのです。大きく成長した秘訣のひとつは「スモ-ル・グループ」で、交わりを通して「温かさ」に成長しました。

    スモール・グループに加わるべき8つの理由ここで、スモール・グループ(以下略してSG)に加わるべき8つの理由について、ご紹介しましょう。(抜粋)

1.SGに加わることによって、聖書がより良く理解できる
礼拝説教や聖書講義などは、基本的に一方通行のコミュニケーション、まとまった情報を吸収する場合には適している。より個人的な適用を見出すための場としては、SGの方がすぐれており、質問や聖書本文に関するディスカッションもできる。他の人の経験や洞察を聞きながら、聖書の真理と自分の生活との関わりについて、新しい理解が得られる。聖書の真理は、個人的な生活の中に当てはめるべきもので、SGという環境が最も効果的に行われる。                                   
2.SGに加わることによって、神の家族の一員であるという実感を持つことができる
SGに参加している人たちの大部分の感想――「SGに出て最も良かったことは、親しい人間関係を築き、友情を深めることができた」。参加者同士の信頼関係が深まると、次第にグループ外でも連絡を取り合うようになり、電話やメールを通して緊急の祈り課題を分かち合うなど、文字通り人生をともに歩んでいく。このように人生経験を共有していく中で、自分の抱えている必要や問題が特異なものではなく、同じように悩みつつ生きていることを発見していく。互いの経験から励ましや教訓、慰めを見出していく。私たちは互いを必要としている。

3.SGに加わることによって、祈りがより意味深いものとなる
多くの人たちは、他の人の前で祈ることを躊躇する。しかし、6~12人くらいのSGの中でなら、神と会話をするように祈る方法を学ぶことができる。たとえば、示された人から短く祈りはじめ、「主の御名によって祈ります。アーメン」といって祈りを切ることなく、示された人が次々と祈っていく「会話の祈り」をしてみるのもよい。数人で共に祈ることにより、互いに親しくなり、生活のさまざまな必要に対する神の答えを受け取っていくことができる。         (続く) 
              
2007年9月20日     小坂圭吾     (PDキーワード:スモール・グループ)

2007年9月5日水曜日

人生の目的

         医者が青くなる
暑い夏もそろそろ終わりに近づいてきました。今年の暑さは、まことに厳しいものがありました。幸いにも、関東地区は、8月下旬から30℃を割るホッとする日が続いています。雨も降り、庭の花木や芝生そして野菜もやれやれといったところです。昨年から、猫の額ほどの庭で家庭菜園に精を出し、とれたての夏野菜を食べることを楽しんでおります。「トマトが実れば、医者が青くなる」と言うローマ(ギリシャ時代)の言葉があります。野菜の効能は言うまでもありません。夏の旬野菜の代表は、キュウリ・トマト・ナスで、連作しないように気遣いながら栽培しています。ぶらんぶらんと下がって実るので、通称“ぶらり野菜”というのだそうです。この野菜達は、夏の暑さで熱がこもった私達の体を冷やし快適に保ってくれます。夏バテしにくい農家の人たち、その秘訣は、この野菜達を一杯食べているからです。野菜の効能を少し調べましたら、夏野菜、冬野菜それぞれ季節にあった効能があるのに驚きます。神様の絶妙なるご計画の一端を感じました。残暑厳しい折、終わりに近づいた夏野菜を食べ健康に留意されて過ごされますように。

          人生の目的教会の「目的とバランス」について考えてきましたが、「5つの目的」は、私たち一人ひとりにとっても重要な目的です。「人生における主な目的は何か?」とお尋ねすると、クリスチャンの方は「神の栄光を現すこと」と答えられるでしょう。「それでは、この目的を実現するために何をすればいいのか、何が必要でしょうか?」をお尋ねすると、表現こそ違いはありますが「5つの目的」をお答えになります。この目的は、教会の存在目的そのものであるばかりか、私たちにとっての人生の目的でもあります。健康な教会形成において重要なキーワード「目的とバランス」は、個人にとってもまたしかりです。

リック・ウオーレン牧師は、「健康な教会へのかぎ(The Purpose Driven Church)」をまず執筆され、そして姉妹編「人生を導く5つの目的」をお書きになりました。本来は、「人生を導く5つの目的」を先に出版されたかったと聞いております。この本は、(読まれた方は十分ご承知の通り)個人の人生すなわち個別の生きる目的と意味に焦点をおいて書いてあります。ともすれば、紋切り型に陥りがちなクリスチャン生活の5要素(礼拝、交わり、弟子づくり、ミニストリー、伝道)に鋭く切り込んでいます。神が私たちを造られたのには神の目的があり、その目的を知りそれに沿った人生を歩むことこそ、神に喜ばれる生き方、生きがいのある生き方なのです。私たちは、自分で自分を造ったわけではありませんので、自分が何のために造られたかなど分かるはずもなく、私たちを造られた方、すなわち神だけがその目的をよくご存じなのです。ですから、神の御言葉に聞く以外に良い方法はありません。“神の目的に従って導かれる人生”とでも言うべきでしょうか。私たちの人生の目的について、自分であるいは小グループで学び、神の視点に立って自分の人生を再構築していくのに最適な本が、「人生を導く5つの目的」です。全米ではベストセラーとしてすでに3千万冊、日本でも発売後3年余が過ぎ、いまだに多くの方々に用いられており、陰のベストセラーです。教会につながっているクリスチャンが1%、離散したクリスチャンが3%と数年前にギャラップが調査した結果が出ていますが、これらすべてのクリスチャンにぜひ読んでいただき、ご自分に与えられた神の目的を考えていただきたいなと願っています。

           人生の健康評価シート私たちの人生の目的についてもバランスが必要です。自分の信仰生活の青写真を得る、全体像をつかむことは、必要ではないでしょうか。人生の健康度をチェックすることは、「人生の健康評価シート」でチェックすることが出来ます。私は、もう10数年継続して毎年、半日人間ドックに入り健康診断を受けております。かなり使って古くなってきた体ですので、それなりに気をつけることが出てくるものです。同じように、人生の健康診断をされるのも良いと思います。クリスチャン生活の5要素(礼拝、交わり、弟子づくり、ミニストリー、伝道)に分けて、鋭い視点から質問があり、5段階評価でチェックするようになっています。それぞれの要素ごとに点数を小計してみれば、5要素がどんなバランスかが一目でわかり、10分もあればできます。神学校の授業やスモールグループ研修会等の中で、皆さんにシートを配って記入してもらい、共に健康度について考えております。詳細は、「人生を導く5つの目的~40日の目的の旅~スモールグループ用テキスト」の70-71ページをご覧ください。

2007年9月5日     小坂圭吾     (PDキーワード:目的とバランス)

2007年8月20日月曜日

目的と目標

      湘南の朝、今日もパチリ湘南海岸・茅ヶ崎の海を5年9ヶ月にわたりほぼ毎日、ではなく毎朝欠かさず撮り続けている地元写真家・高橋昭和さんの紹介が、先日の朝日新聞に載っていました。早速、ウエブサイト「茅ヶ崎熱血情報」に飛んで見ました。午前10時、今朝の撮りたての写真が載っているではありませんか?高橋さんは熱血カメラマンで、自宅を出るのが午前2時過ぎ。自転車に乗って海岸に乗りつけ、デジタルカメラで撮影を始める。午前5時半まで海岸をくまなく歩き、午前8時過ぎには、自分のウエブサイトに載せている。湘南の情景を毎日見ることが出来るので評判になり、最近のアクセス数1日3千件との由。「茅ヶ崎の風景は、刻一刻と変化し、一度たりとも同じ情景はない。海は、毎日私に力を与えてくれる。忙しい人ほど、この海に来て幸せになってほしいね。」高橋さんは、目的意識の一旦を語っておられた。74年ぶりに国内最高気温40.9℃を記録し、厳しい暑さにうんざりしている中、とてもさわやかなサイトでした。   
        
        目的と目標誰しも行動を起こすときは、何らかの目的意識を持って行動します。その目的意識もしっかりとしたものでないと長続きしません。目的意識は、さらに具体的な目標をもって取り組む必要があります。教会の目的は、神から与えられた「礼拝」「交わり」「弟子づくり」「ミニストリー」「伝道」で、重要なキーワードは「目的とバランス」です。良い目的を考えることは、なかなか難しいものですが、見つけることが出来れば、それに基づいて目標を定め、具体案を考え出すことが出来ます。すなわち、目的 → 目標 → 具体案 と進んでいきます。幸いなことに、教会としての目的は神から与えられています。それについて、各教会の状況を把握し目標を考えるのです。教会として、各目的について目標を定めて取り組み、5つを“バランスよく取り組む”ことが重要な鍵です。今年は、「礼拝」に力を入れます、「交わり」を深めましょうというだけでは、単なるスローガンにしか過ぎません。目標を定めて、具体案を示していきます。そのことによって、“バランスよく取り組む”ことについて行動できるレベルになるのです。目的と目標の定義について辞書を引いてみますと、目的とは「実現しようと目指す事柄、行動のねらい」であり、目標とは「行動を進めるにあたって、実現達成を目指す水準」とあります。目的が明らかになると、それについて具体的な目標すなわち実現を目指す水準を定めます。少し言葉を変えますと、目的の内容をより具体的に分けれないか、分離できないかを考えると言うことです。そして目的・目標を実現する具体案すなわち実行計画を考えるのです。この具体案の良し悪しが目的・目標を実現できるかどうかを左右するわけですので、ここが一つのがんばりどころです。

ある教会の今年の方針と計画書なるものを見せていただきました。そこには、「2007年度の御言葉と方針」が書いてあり、この教会では、「人生を導く5つの目的」を使ってスモールグループを始めています。教会の目的に5つの目的をしっかりと掲げて、それぞれの目的毎に具体的な目標を掲げてありました。たとえば、
礼拝―――全会員の礼拝出席を目指し、第3番目の水曜礼拝(10時30分)を始める
交わり―――スモールグループ(2年目)の拡大と深化、互いに祈りあう教会を目指す
等々が掲げられ、これらについて更に具体的な説明すなわち具体案が示されていました。たとえばスモールグループ(2年目)の拡大と深化については、どのように拡大を図るのか?深化していくのか?が書いてありました。具体的にはこのようにやっていくという案がありました。これで、スローガンだけでなく具体的にどうするかがはっきりします。それらを着実に一つ一つ実行していきますと、おのずから成果が見えてくることでしょう。長年、人材教育・人材開発の仕事をし色々と見てきましたが、伸びる組織、伸びる人材は、目的と目標がはっきりしていて、それに基づく具体案を着実に実行していることを見ることが出来ます。教会もこれが基本なのです。

このように計画した目的・目標は、目的毎の目標レベル・深化の具合がまちまちです。それは、各教会の歴史の中での現在の状況であり、それが土台です。教会として、その現実を踏まえて具体的な目標を毎年立案し実行していきますと、次第に全体のレベルが整い、バランスが取れてくることでしょう。目的とバランスは、実は教会だけのことではなく、私たち一人ひとりにとってもまた大切な事柄です。

2007年8月20日     小坂圭吾     (PDキーワード:目的とバランス)

2007年8月17日金曜日

健康余話「健康十訓(続き)」

分な睡眠         
「十分な睡眠」は、“5、少衣多浴 6、少煩多眠”の項目です。今から3年ほど前、PDJミニストリー立ち上げのため、ビジネスのかたわら多忙な毎日を送りました。企業経営に携わりながらも一方でミニストリーの立ち上げ責任者です。考えることや思い煩いや気遣い等が山積し、寝ても覚めても考えていたために神経がやられ眠れなくなってしまったのです。夜眠れないということは、あまり経験がないことでかなりしんどい思いをしました。眠れなかった翌日は、心も体も重くイライラです。その時、リック・ウォレン著「人生を導く5つの目的」《The Purpose Driven Life》の本を再度(3回目でしたが)最初から丁寧に読み始めました。ひとつひとつ実践していく中で、11日目に“思い煩い”のことが出てきたのです。「ある問題のことばかり心の中で繰り返して考えてしまうこと、それは思い煩いと呼ばれています。問題ではなく、神の言葉について心の中で何度も繰り返して考えること、それが黙想です。視点を問題から聖書の御言葉に移せばよいのです。」なるほどと納得しました。また、妻が「寝る前や夜眠れなくて目が覚めたとき、賛美デボーションテープを聴いたらどうか?」と薦めてくれ実行しました。問題ではなく賛美を、神の御言葉をふんだんに心に注ぐようにしたのです。すると、次第に癒されていくのが分かってきました。問題をいつも思い起こすのではなく、神の御言葉を思い巡らすことによって、思い煩いが間違いなく減っていきます。そして、「短い言葉で祈る」ことを一日通して継続して行うときに、神様は私の心を思い煩いから開放してくださるのです。すると、夜眠れるようになり、夜目が覚めてもまた安心して眠れるのです。この経験からも、横になってスーと眠れることの幸い、そして十分な睡眠の必要性がよく分かります。その前提は、実は「心の平安」と関係が深いのです。
「あなたが横になって眠る時、恐れることなく、心地よく眠ることができる。」
(箴言 3:24 現代訳) 
  
       心を守ろう!「心の平安」については、“4、少欲多施  7、少言多行 10、少憤多笑“の項目が広い意味でこれにあたるでしょう。健康な生き方のポイントは、これが一番重要です。この「心の平安」が、健康な生き方の根底であるということができます。心が平安であれば、体の全てに良い影響を与え、心が病めば体もおかしくなることは言うまでもありません。心が平安であれば、十分な睡眠も取れますし、運動をする意欲も湧いてきて、食事もおいしくいただけるのです。これらが相互に良い影響を与えていることも事実です。これに関係して“病は気から“――病気は気持ちの持ちようでかかるものだ――という言葉があります。何度も次のような経験があります。少し熱がありどうやら風邪を引いたらしい、明日は仕事の都合でぜひ治りたいと思うときのことです。夕食を食べて横になり、賛美テープを1-2時間しっかり聴きながら、主に癒されるように心から祈りながら寝るのです。翌朝には不思議と癒されて出かけることが出来、多少ふらふらしても夕方にはシャンとしたものです。ところが、どうしても直りたいとの気持ちが無いときは、同じ事をしても2日間ほどゆっくりと寝ております。
「何よりも、心を守りなさい。命の泉が湧いてくるところだからである。」
(箴言 4:23 現代訳)

「愛するあなたが、魂においていつも恵まれているように、すべてのことにおいて恵まれ、また健康であるようにと、私は祈っている。」(ヨハネⅢ 2 現代訳)

2007年8月7日    小坂圭吾

2007年8月5日日曜日

健康余話「健康十訓」

                   テレビの「笑点」関東地方も10日ほど遅い梅雨明け、スカットさわやかな青空で気持ち良しと言いたい所ですが、イヤー暑い日々が続きます。夏休みの方もあることでしょう。今回は、堅い話から少し脱線して、息抜きの話をさせていただきます。少しだけお付き合いくだされば感謝です。
先日の朝日新聞にこんな記事が載っていました。テレビの「焦点」ではなく「笑点」でしたね!に出演している落語家の林家木久蔵さんが放つだじゃれに「雨がもるわね。やーねえ」があります。これを愛する神奈川県内の屋根工事業者が、NPO法人「神奈川・屋根屋の会」を立ち上げ、悪質業者がはびこる業界を改善しようと商売抜きで消費者の無料相談に乗る、とのお話でした。屋根屋の会の設立記念には、林家木久蔵さんは「やーねえ」とは言わずに講座に上がり、ユーモアを交えてこのNPO法人の後押しをしたとのことです。この記事を読んで、我が家の2階ベランダでいつもと変わらぬ風景を見ていてふと「長年、南側の風景は、かわら(瓦)ないねえ(無いねえ)」と思いました。東西両隣の家は瓦屋根ですが、南方面はまったく瓦屋根が無いのです。この10数年で屋根の形も変わり、時代の変化を感じます。
 
              健康十訓暑い夏ですので、心と体の健康のことについて書きましょう。私たちの体の健康の要素は何かといえば、①正しい食事、②適度な運動、③十分な睡眠 ④心の平安です。体の健康を保つには、これらのバランスが必要であることは、言うまでもありません。
健康について、面白いものを見つけました。何年ぶりかに(平均すると7-8年に一度ほど)、
足首や手首を痛めるとお世話になる接骨院に行きました。ふと壁に書いてある「健康十訓」なる言葉が目に留まりました。院長に「面白いですね」と話したところ、コピーをいただきましたので紹介します。
 1、少肉多菜  2、少酒多果  3、少車多歩  4、少欲多施  5、少衣多浴
 6、少煩多眠  7、少言多行  8、少塩多酢  9、少食多噛  10、少憤多笑
一つ一つがとても意味ある言葉で、食事のこと、運動のこと、睡眠のこと、心の持ち方と健康に必要な事柄が並べてあります。上手にまとめたものだと感心しました。

                           正しい食事と適度な運動まず、「正しい食事」についての事柄ですが、“1、少肉多菜  2、少酒多果  8、少塩多酢  9、少食多噛”がこれにあたるでしょう。肉を減らし野菜を多く、酒は控えめに、塩を減らし、腹8分でよく噛むこと、とはよく言われる事柄です。もう20数年も前ですが、教会で玄米食の素晴らしいことを聞かされ、家内が早速それを取り入れました。岡山育ちの私は、おいしい米どころ出身ですから、玄米食の良さをそれなりにわかっています。玄米に小豆や雑穀を入れて炊きますので、毎日赤飯です。慣れますとこれ以上においしいものはありません。また肉はやめて魚、そして調味料も良いものを選ぶようにと教えられました。正しい食事を取ることは、若いころはあまり関心がないものです。とかく暴飲暴食しがちで、病気を患うなどして初めて目が覚めることが多いものです。「食事のとり方を見れば、その人の潜在的な力量がわかる」とまでいった人があります。そういえば、学生時代の時、教会の長老が、「食事は、頭で食べるものだ!」と言われたことを思い出します。

「適度な運動」については“3、少車多歩”の項目で、車社会である現代にふさわしい事柄で運動不足に気をつけることです。1日1万歩は歩こうと“全日本歩け歩け運動”のボランテイアをしている友人は、それこそ全国を歩き回っています。毎年送られてくるポストカードの年賀状は、昨年行ったトピックスの写真がのっています。先日、ある御夫婦の方が我が家に来られ、お茶の時間をご一緒しました。ご主人は、定年退職後に脳溢血で倒れて入院、その後自宅で静養しておられます。毎日、とにかく1時間は歩くことを心がけておられて、事前にお聞きした様子よりはるかに快方に向かっておられました。ウオーキングは、とても健康に良い事を耳聞きしているのと少しは体験していましたので、そのお話をして励ましの言葉としました。これからも、私たち夫婦でよい交わりを続けられればと祈っております。運動と言えば、体調を崩してなかなか回復しないとき、「もう養生するのは、この辺でいいだろう!」と思い切って運動すると、スキッと体調が良くなることを何度も経験しています。    (続く)

2007年8月5日    小坂圭吾

2007年7月24日火曜日

目的を考える(続き)

   神様から与えられた目的私たちは「目的を考える」ことが苦手です、と前回のレポートで書きました。「人生の目的は何か?」と思いをめぐらす人は、どれ程あるでしょうか?私の場合は、幸いにも、大学時代にこのことを考える機会に恵まれました。そして、ビジネス時代には、“人を大切にし育てる”ことの強い企業風土の中で仕事をし鍛えられ、目的、目標を考えることについて、十分過ぎるほど勉強させられました。企業理念、目的、目標、方策、原理原則そしてプロセスということが、企業経営にとってどんな意味を持つかを学びました。実に、企業では、このことを徹底して考えていくのです。一方で、企業経営あるいはマネジメントと教会経営とは共通なことが多くあり、教会はなぜその良い点を導入しないのかと若いときから疑問を持ちつつも時間が流れていました。10年ほど前に、「健康な教会へのかぎ(The Purpose Driven Church)」(いのちのことば社)という本が出てぜひ読むようにと紹介され、読んで驚きとともに、「まさにそうだ」と拍手する気持ちでした。

この本の著者は、皆さん良くご存知のアメリカ・サドルバック教会のリック・ウォーレン牧師です。彼は、サウスウェスタン・バプテスト神学校を卒業後、開拓伝道を開始し、全くのゼロから二十数年間で二万人強を擁する教会に成長させました。彼は、教会を建て上げていくに当たって、聖書を徹底的に調べまず教会の目的(存在目的)を明確にしました。それは、神の命令であり、神様から与えられた教会の目的(5つの目的)です。その適用を具体的にどのようにするのか(方策)、目標、原理原則及びプロセスをはっきりさせることで、神に祝福された教会形成をすることができると分かりやすく提示しています。教会のすべての働きに「目的を持って取り組む」「鍵はバランスである」ことを強調しています。キリストが教会を建てられた存在目的、本来の目的に立つ教会を目指すことを主眼とし、バランスが健康をもたらし、健康が成長をもたらす“健康な教会のモデル”をはっきりと示しています。聖書的な原則に基づいてビジョン、目的・目標、方策、原理原則、プロセス等々について、リック・ウォーレン牧師が語っておられることは、ビジネスで当たり前と思われるますが、彼は、このことを聖書から学び取り、教会形成に適用していることに驚かされました。教会を建て上げていく上で基本となるアプローチは、教会であろうとビジネスであろうとその本質においては、適用可能だということだと思います。そして、昨今のビジネスにおける大切なアプローチ、考え方が、聖書からきていることが多いのも驚かされます。さらに、アメリカ文化の中で、自分たちが実験して成功したこと、失敗したことから多くの教訓を提示し、紹介するというこの姿勢には、ビジネスに携わられた方は、特に共感を覚えられるのではないでしょうか?

                             目的とバランス教会の目的は、「礼拝」「交わり」「弟子づくり」「ミニストリー」「伝道」の5つですが、重要なキーワードは、「目的そして鍵はバランス」です。教会としては、一つ一つの目的について目標を定めて取り組み、この5つを“バランスよく取り組む”ことが重要な鍵です。意図的に5つの目的をバランスよく取り組むのでなければ、必ずや牧師が一番情熱を傾ける目的もしくは関心の高い目的が強調されるのです。ですから、意図して戦略を考え、バランスを保つことが重要です。長い教会生活を振り返って見ますと、教会が活発で前進をしている時は、かなりバランスが良いことが思い出されます。辛くて忍耐を要した時代は、明らかにバランスが崩れているのです。一度バランスを崩しますと、それを回復するにはかなりのエネルギーが必要です。

ある教会の研修会に招かれたときに、“目的とバランス”のお話をしました。そして、出席されたリーダーの方々全員に「5つの目的の中で、自分の教会で強い部分はどこですか?」とお尋ねしました。一人当たり2つくらい答えてくださり(多い人3つ)、全体的には、かなり良い結果が感じられました。最後に、教会役員、牧師に答えていただきました。教会役員、牧師の立場では、リーダーの方々が答えられたことに同感と思うことと、少し違いがあるなと思ったことがきっとあったことでしょう。後で気が付いたことですが、その教会でいくつかのグループに別れて、5つの目的について教会の評価表(5段階評価)を作っていただくと良かったのかなと思いました。それを見れば、今後の指針として役立つのではないかと思います。その教会を知っている知人から、「あの教会は、かなりバランスの良い教会だよ!」と聞いていましたので、教会リーダーの方々の反応からもそうだろうなと感じさせられ、さらに一層バランスの取れた教会になるようにと祈らされました。
「すべてのもの、ありとあらゆるもの、天にあるものも地にあるものも、目に見えるものも見えないものもすべて‐‐‐いっさいのものがキリストのうちに始まり、キリストの中にその目的を見出すのです。」(コロサイ人への手紙1:16 メッセージ訳)

2007年7月25日     小坂圭吾     (PDキーワード:目的とバランス)

2007年7月14日土曜日

目的を考える

        雨でもハレルヤ!晴れるや?
 関東地方も本来の梅雨(?)に入ったようです。梅雨入り宣言をして、翌日からさわやかな日々が続き、今年は梅雨が無いのかと思わせましたが、先週、今週の状況はまさに梅雨です。素晴らしい礼拝説教集に「雨でもハレルヤ」(大川従道著)との本がありますが、信仰が未熟な者はどうも雨ですと”ハレルヤ”とはいかず、いつ”晴れるや?”早く晴れないかと待ち遠しくなってきます。毎日、健康のためにウオーキングをするように心がけていますが、先日は、朝起きて雨も降ってないので散歩してから朝食にすることにしました。単に歩くだけでなく、散歩コースにある「地元の健康野菜(地元の人が作った野菜をコインボックスで販売している)」売り場を回ることにしました。ワイフの注文もしっかり聞いてーーー。折りしも、今朝一番に収穫した野菜をコインボックスに入れるところで、まさに新鮮なものを買うことが出来、上機嫌で帰ってきました。これぞ、朝飯前でした。

ところで、雨が降りますと、出勤するにしろ、外出するにしろ出かける準備の状況が少し変わります。朝起きて雨が降っているとわかるとそのことを頭におき、まず何を着るかに始まり、朝食を取るかどうか、取るとしたら何を食べるのか、何時に家を出るか、雨なので5分いや10分早く行かないとやばいかなと考え、今日は何をするか、誰と会うのかなど…。その日の予定を考えながら、瞬時に決めて朝の準備をするのです。自分の意思で色々と考え、判断をして自分の行動を決めていきます。ほとんどの時間、私たちは何かを考え意識することなく判断を下して(意思決定して)いるわけです。あまりにも多くの意思決定を行っているので、振り返ったり改めて考えたりすることもなく生活しています。実は、この意思決定が上手な人と下手な人がいます。例えば、食事の取り方にも上手な人と下手な人がいて、上手な人はその食べ方によって健康を増進させ、下手な人は、いつの間にか健康を害してしまうのです。何を食べるかはその人の自由ですが、ある人は「食事の取り方を見れば、その人の潜在的力量がわかる」とまで言っています。

                            目的を考える自分がどのような考え方に基づいて意思決定を行っているのかを知ることは、極めて重要なことです。この意思決定の分野では、アメリカのC・ケプナーとB・トリゴーの両博士がよく知られています。彼らは、欧米の一流企業のトップと面接をし、その思考プロセスを抽出、分析、構成して体系づけました。この一連の作業をベースとして、NASA(米航空宇宙局)を支援していく上で絶大な効果を発揮した意思決定手法(KT法)というものを開発しました。世界中の多くの企業で使われているこのKT法によれば、特に重要なのは、『目的を明確にする』こと、『目的を実現するための目標を設定する』ことです。目的を欠いた意思決定は、失敗につながります。「目的は何か。その目的を実現するための目標そして手段は何か」この点を考え抜くのです。先ほどの話の「食事を取る」ことについてですが、この目的の一つが健康の増進だとすると、下手な食べ方は考え直す必要があるかもしれません。

物事を決める、判断する、意思決定を下すことは、誰もやることですが、その目的を考えずにやることがままあります。目的を考えるまでもなく決めてよいこともあることでしょう。しかし、目的も無く目標を設定して行動をすると、首尾一貫した行動につながらないことになりがちです。目的を意識せずに目標を定めて行動している人が多いでしょうか?私たちは、「目的を考える」ことが苦手です。私も時々「しまった!目的が落ちていたなあ。この目的だとやり方(手段)が少し違ったなあーーー」と後で気が付くことがあります。目的と言えば、「人生の目的は何か?」が実は私たちにとって最重要です。先日、ある教会のスモールグループリーダー研修会に招かれて行き、「人生の主な目的を一つだけ答えてください」とお尋ねしました。教会のスタッフ、スモールグループのリーダー・サブリーダーの方々ですので、素晴らしい答えがたくさん返ってきました。人生の目的の最上位にあることは、ずばり「神の栄光を現すこと」と言うことが出来ます。次に「それでは、この目的を実現するために、私たちは何をすればいいのでしょうか。何が必要でしょうか」をお尋ねしました。これは出席者全員に一言づつ応えていただきましたが、表現こそ違いはありましたが、「5つの目的」もしくはそれに関することを答えてくださいました。
1、神の臨在を喜ぶ(礼拝)        2、神のみことばを宣べ伝える(伝道)
3、神の家族を形成する(交わり)     4、神の民を教育する(弟子づくり)
5、神の愛を実践する(ミニストリー)
これらは、視点を変えると教会の目的、教会の存在目的そのものなのです。健康な教会形成において重要なキーワードは、「目的とバランス」です。これについて、考えて行きましょう。

2007年7月10日     小坂圭吾     (PDキーワード:目的とバランス)
 

2007年6月27日水曜日

地域住民への架け橋(2)

        ITCN――教会に行ってない方々への架け橋 今年4月から、東京・お茶の水クリスチャンセンターでITCN(インターナショナル東京クリスチャンネットワーク、代表中野雄一郎)の集会が始まりました。ギャラップ調査によれば、日本のクリスチャン人口はおよそ6%とされていますが、礼拝出席者は1%にも満たないと言う現実に対し、教会に通ってないクリスチャンの受け皿、架け橋としての集会を開こうとの目的で始められました。毎週月曜日に、午前の集会(伝統的な式次第のある集会)、午後(賛美のあふれる楽しい集会)、夜(中庸を行くフレッシュな集会)の3つの集会それぞれ特色をもたせて開催しています。あえて集会と言っていますが、礼拝です。教会へ行ったことのない方、求道中の方々も大歓迎です。この集会は、教会ではありませんので、教会員制度や聖礼典もありません。ここに来られた方々が母教会に戻られる、あるいはハウスチャーチに行くようになるその通過点となる役割を担っています。前回ご紹介した“地域住民への架け橋的なイベント”とは少し違ったイベントですが、教会に通ってないクリスチャンへの架け橋なのです。超教派の働きとして、関係者で力を合わせてやっています。

ここでやろうとしていることは、教会のイベントとしてやるときに参考になる大切な要素が含まれています。第一に、集会は1時間以内とすること、したがってメッセージは20-30分とし、枝葉のどうでもよい内容はすべてカットして、とにかく集中できる時間以内にしたこと。第二に、とにかくあきさせない居眠りさせない、来た方々が受身で無く能動的になれる場面を多くし、恵まれるようにする。第3にアンケートをとって不平不満、改善点をしっかり出してもらい、良いことはどんどん直していくのです。これから1年後にどんな形になっているのか奉仕者の私も想像がつきませんが、よいものに改善されていくことでしょう。奉仕者の方々は、すべてボランテイアで無給です。万人祭司の考えを貫くべく“先生と呼ぶのをやめよう”としています。始まって2ヶ月あまり、教会に戻ろうと言う人やハウスチャーチを始めようと言う人々が起こされつつあります。
 
        地域住民への架け橋的イベント(その2) 未信者の方々への架け橋で多く集まるイベントといえば、ゴスペル音楽があります。この数年ほどの間に行われたゴスペルコンサートを見てみますと、“みんなで歌おう”と呼びかけ入場料金もそれなりに取ってもそれ相応の人々が集まっています。有名なゴスペルシンガーを呼ぶとしてもそれは年に一度の企画となりますが、プロとはいわなくともセミプロ位の人々が、自分たちで知恵を出し企画を考えれば、その教会らしいイベントで素晴らしいことです。質の高さが問われますが、半分以上は未信者というのもよく見受けられる光景です。

地域への架け橋としては、英会話教室が昔からある方法です。企業の英会話教室が極めて盛んになり、本来教会の株(?)を奪われた感じがします。伝道意欲のある外人クリスチャンの英会話教師を見つけることが出来れば、実を結ぶことが出来るように思われます。そうは言っても、外人クリスチャンの教師を見つけることが難しいのも現状です。もう1年ほど前になりますが、ある教会から、英会話の先生が辞めることになり、どなたか良い外人クリスチャンの教師はいないかと頼まれました。教会の位置を確認して、すぐに英会話学校を経営している知人に電話しました。快く教師を派遣してくださることになり、双方にメリットが出て、主の導きを感謝しました。彼は、その後に他の教会にも派遣して伝道のお手伝いをしています。

少子高齢化の時代では、子どもが少ないだけに、子育ては重要な関心事です。先日、埼玉のある教会に行きましたところ、中高校生を対象に学期末試験を控えて、勉強の補講をしてあげる企画を見ました。さらに、夏休みの最初の5日間にしぼって、一緒に勉強と遊びと喜びをとのプログラムを企画していました。これらは、教会員の子弟を教育していこうという狙いとその友達も誘って楽しく学び、教会の敷居を高く感じることなく入っていける架け橋です。やがてその両親も教会へ呼び込むことが出来ます。横浜のある教会の知人は、長年教会学校の先生をしていますが、幼稚園が付属にあるため、そこに来る子どもを教会学校へそして両親をその見学に来ていただき、やがて教会へとつないでいます。彼の話を聞いて、とてもよく出来た流れだと思いました。東京のある教会では、子育てに苦労しているお母さん、まだ入学してない子持ちのお母さんを集めて、一緒に教会の中で遊ぶこと企画をしています。確か「プレイグループ」と名付けて、お母さんと子どもたちとともに遊ぶ企画です。これらは、子どもたちとその親にターゲットを当てたイベントで、長期計画ではありますが、若い人々が教会に集まってくる架け橋として有効な施策のようです。

2007年6月25日     小坂圭吾     (PDキーワード:外側から内側へ)

2007年6月6日水曜日

地域住民への架け橋(1)

         感動するイベント
教会に来て本当に感動したと言われるイベントに、お葬式があります。先日90歳の教会員のおばあちゃんが天に召され前夜式が終わった時、未信者の親族の方々より、その流れと内容に感動されたお話をいただきました。葬式では、それなりの覚悟で教会に来て、堅くて重厚で、人生について死後の世界について深く考えさせられ、教会こそ解決を与えてくれるのではないかと示唆されるのです。何人かの知人は、この5年間にこれがきっかけで教会に行くようになり、クリスチャンになりました。未信者の方々は、それなりの覚悟で教会に行き、整然とした流れとそれなりの内容――福音にも触れ、居眠りもすることなく1時間足らずをすごし、感動を受けるのです。だらだらしたところは、まったくありません。

日常の教会は、この葬儀における活動の素晴らしい本質を捉えて、今の教会活動のスタイルを変える必要があるのではないでしょうか?教会に行こうと思わない人々がいっぱいなのですから、教会に行こうと覚悟をしなくても、とにかく何かイベントがあるので入ってみようと思える仕掛けが必要です。そうでないと、敷居が高くてとても教会などには入ってきません。せっかく礼拝に来たのだけど、その流れや時間配分やテンポに問題があり、メッセージを聞くと居眠りを始める人が次々と出て、いつか半分の人々が寝ているとか、新しい人が来られても2度と来ないぞと決心して帰る人がいるとしたら、それは悲しいことです。私たちの外にいる人々に目をしっかりと向け、人々を呼び込み定着させるには、重要なポイントがいくつかあります。教会に行こうと覚悟をしなくても、とにかく何かイベントがあるので入ってみようと思える仕掛け、「地域住民への架け橋的なイベントを企画する」ことが必要です。外側から内側へと成長させていく出発点は、ここから始まるのです。このことについて、具体的に考えてみましょう。
  
       地域住民への架け橋的なイベント
4年ほど前のサドルバック教会で開催された「目的主導型教会カンファレンス」の中で、アメリカ東海岸の教会が、次のような「架け橋的なイベント」の紹介をされました。その教会のすぐ近くに大きな公園があり、その一角には、犬を連れて散歩する人々がたくさん集まるところがありました。その人々に、教会として何かアプローチする方法はないかと思案したところ、犬に水をあげたらどうかという案が出て、早速それを実行しました。集まった犬に水をやりながら飼い主とお話をし、やがて教会へと案内をするのです。このイベントによって、多くの地域の人々を教会へお招きすることになったのです。私も地域を散歩すると、犬を連れた多くの人々と出会いますが、近所のコーヒーショップの入り口に「犬に水とパンくずを差し上げます!」と書いてあるのを見て「なるほど、水はキーポイントだ」と納得しました。

多くの教会では、「チャペルコンサート」なるものを企画されていると思います。いろいろなチャペルコンサートがありますが、埼玉県のある教会を訪問した帰りにいただいたCD、それは「唱歌のふるさとを訪ねて――秋のチャペルコンサート」録音のCDでした。素敵なしおり、内容説明もしっかりしており、懐かしい唱歌が次々と出てきます。教会学校から中高科、そして大人にいたるまで、さぞかし1年間の練習を重ね地域の人々へのご披露も兼ねてのコンサートであろうと推察しました。その教会は、空気のきれいな田園風景の素晴らしい場所にあり、地域の子どもから大人まで呼び込むにはすばらしいプログラムで、自分たちも楽しみながら、地域の新しい方々も呼び込む企画です。コンサートといっても、よく練られたプログラムで質の高さをも感じさせられました。
 
都会の教会では、コーヒー好きな日本人に合わせた企画も面白いようです。教会のロビーや食堂を工夫して、あるいは礼拝堂のいすを一部片付けてコーヒーを提供していくというものです。都会の教会の中で、このことに成功している教会もいくつか見聞きするようになりました。もう10年以上も前の話、教会で喫茶店を始めたのですが、どうも思うように人が集まらず、閉鎖した話を聞きました。よく考えてみましたら、ターゲットをどこにするか?また、毎日やっても人がどれほど集まるのか調査が必要です。それに対して、ターゲットを子ども連れのお母さんにしぼり、その人たちが来れそうな曜日と時間にかぎりコーヒーとお菓子を提供するというもの、あるいは礼拝に来た人々にターゲットをしぼり、月に何回か日曜日の午後に交わりの場を提供するもの等があります。日曜日の午後は、そのような場があれば、礼拝に来られなくてもコーヒータイムだけなら来る方もいらっしゃるでしょうか。マーケテイングの基本ですね。
 
「地域住民への架け橋的なイベントを企画する」ことは、地域で起こっていることやニーズに注目し、地域住民の方々の立場に立って架け橋になることはないかと考えてみることです。今まで自分たちの教会でやっていることを、地域住民の方々の立場で、少し視点を変えて見直してみると良い架け橋が見つかることでしょう。私はペットを飼っていませんが、いまや日本全国大変なペットブームですね。散歩してみて驚きますが、ここにも何かヒントがあるかも知れません。

2007年6月5日     小坂圭吾     (PDキーワード:外側から内側へ)

2007年5月25日金曜日

外側から内側へ

         ウオーキング 
先日の朝日新聞夕刊に“ゆっくりと・・・車を捨てて歩け歩け”の記事がありました。歩いていると多かれ少なかれ人と出会います。季節の変化が手に取るようにわかり、木々や草花の美しさにふれることができ、出会う人と会話が始まります。一方、車に乗ると人は障害物になるのです。勝手なものです。内閣府によると、ウオーキング人口は4400万人で、運動・スポーツ人口の60%を占めるそうです。私も数年前から意識してウオーキングに励んでおり、最近はできるだけ車を捨てて歩く努力をしております。自分なりのウオーキングコースも作り、20分コース、30-40分、60分と色々と組んであり、10分ごとに公園(大小いろいろ)を必ず1箇所回るようにしています。先月から、NHKの「増田明美のウオーキング&ジョギング入門」が始まり、それを見ながら磨きをかけております。

先日もウオーキングの途中に近所の方と出会って立ち話が始まりました。いろいろな話の中で、いつしか宗教の話になり、その方がカトリックの信者の方であることを知りました。「日本は、本当に伝道が難しいよね。今でも旧約聖書はカトリック、新約聖書がプロテスタントという人がいてね。ほんとうに聖書の土台のない国ですね」とお話をしてくださいました。ウオーキングは、最近問題になっているメタボリック・シンドローム(代謝症候群)に対する予防対策として注目されているばかりか、体の健康にもとても良い運動です。

          日本の教会の現状
神の目的に導かれる健康な人生・健康な教会形成の視点でこの日本の教会を振り返って見ますと、何か少しずつ変わろうとしていることが感じられます。「時代は変わっているのだから、何も変わっていないことは、後退しているのと同じだ」と言った人があります。日本の教会は、堅い(KA)、気難しい(KI)、暗い(KU)と「相変わらず、今でも3Kだ」という人もいます。教会情報センター(CIS)の調査報告によれば、2000年あたりから教会は減り続けています。この10数年の世の中の変わりようはまさに劇的です。IT技術の進歩により、さまざまな情報が瞬時に伝わるようになり、世界は狭くなりました。にもかかわらず、日本の多くの教会が、かつて宣教師が運んできた教会の概念や型を踏襲し、決められた教会形成のあり方を頑なに守り続けています。伝統的な教会があること自体は、とても良いことですし、色々な型の教会があってしかるべきことです。しかし、世の中は激しく変わっている中で、昔と少しも変わらず、時代の要請に応えられないような“内向きな教会形成”では、人々のニーズに応えることが出来ません。知らず知らずのうちに1%未満の中だけの内向きな視点で、外にいる99%強の人々に目が向いてないとの指摘があります。そのことに十分留意して取り組み、多くの人々を呼び込んで大きく変化してきている教会もあります。

神様が求めておられることは何か?目的は何か?その神の目的に焦点を合わせていくことが求められているのではないでしょうか。自分たちのことを中心に考えるのではなく、99%の人々にいつも目を向けて、彼らを教会の中にいかに迎え入れるのかを真剣に考えることこそ、イエス様のお心ではないでしょうか。

          外側から内側へ
健康な教会形成の基本戦略と考え方の重要なキーワードについてお話をしましょう。わかりやすいところから入りますと、5重の同心円モデルに示されている「外側から内側へ」の考え方です。出発点は一番外に示された地域住民を教会へと導くことです。そして段階を追って彼らを訓練し、ミニストリーと伝道に携わる中枢的な教会員へと育てていきます。大まかに言えば、教会は次に示す5つの異なるグループに属する人々と関係を持っているのです。

・ 地域住民: 教会周辺の住民のこと。教会には全く出席しないか、時々出席する程度。
・ 群衆: 教会には定期的に出席するが、教会員ではない人々のこと。
・ 会衆: 教会員として、神の家族とキリストへの献身を表明している人々のこと。
・ 献身的なメンバー: 霊的成長に献身している教会員のこと。
・ 核となるメンバー: 教会のミニストリーや伝道といった活動に活発に関わる教会員のこと。

それぞれのグループが独自の必要、動機、問題、そして何よりも潜在的な可能性を持っています。地域住民を群衆に、群衆を会衆に、会衆を神の働き人に変えていくという教会の働きをサポートすることが、私たちの役目です。この同心円を見れば、教会員の中に献身度の違いがあることが分かります。また、献身度の違いに応じて教会員のニーズがどのように変化するのか、献身度を高めるためにどのようなステップを踏めばよいのかもわかるでしょう。



COMMUNITY 地域住民
CROWD  群衆
CONGREGATION 会衆
COMMITTED 献身的なメンバー
CORE 核となるメンバー
 




教会を「内側から外側」ではなく、「外側から内側」に向かって成長させていくのです。当たり前のことと思われるでしょうが、実際にはなかなか実践できていないのが現実ではないでしょうか。前にも述べましたが、私たちの目が「内向きな目」になっているのをまず変える必要があります。敷居が高いと言われる教会を、「外からの目」を持って見直してみることが重要です。外から初めて教会に来られる人々の目を持って見直しますと、なるほど教会とは特殊な世界であることに驚かされることがあります。教会堂を与えられ、長年そこで教会活動をしていると、いつの間にか地域住民の方々が入りにくい、何か恐る恐る入るような場所になってしまうのです。

2007年5月15日      小坂圭吾     (PDキーワード:外側から内側へ)

2007年5月20日日曜日

始めに&これから「PDJレポート始めます!」

中国の驚くべき発展に刺激され!
 先月(3月)、中国・上海に行きました。5年ぶりの中国訪問ですが、中国の素晴らしい経済発展、そして驚くばかりの教会の進展を見聞きしてきました。中国のクリスチャン人口は7000万人とも 1億人とも言われ、今や世界一のクリスチャン大国です。中国へ宣教師を派遣する時代ではなく、中国から世界へ宣教師を派遣する時代になっています。神様のなさる驚くべき御業を帰国してからも見聞きし、実に多くの刺激を受けました。そして、「私は何をなすべきか?」と考えておりました。

そんな折、春の風に誘われ、久しぶりに江ノ島・鎌倉海岸に散策に出かけました。この3月に第4版を発行したインクの香りもまだある「人生を導く5つの目的」も抱えて・・・。1年ぶりに最初からきちんと読み直してみると、新たなことについて教えられます。第一日目にこんな箇所があります。「私は何になりたいのか、私は何をなすべきか、私の目標は、私の願いは・・・等々、質問の中心にはいつも『自分』が居座っているのです。しかし、自分を中心に考えていても、人生の目標は決して見えてきません」。いつの間にか自分が居座っていることに気づかされました。思わず心にぐさりと入ってきて、少し垢(あか)の付いていたのが洗われ、自分の視点だけに陥っていたことを悔い改めました。心新たにして、PD運動の新しい展開を祈らされています。

      冷たい石の上でも3年座っていれば・・・
この日本で、PD運動(神の目的に導かれる健康な人生・健康な教会形成を目指す運動)が始まってから3年が経過しました。「石の上にも3年」ということわざが頭に浮かびます。その意味は、「冷たい石の上でも3年座っていれば、温まって居心地も良くなる。始めの3年の辛抱が肝心である」ということです。日本は、世界でも最も宣教の難しい地であると言われ続けてきました。PD運動に携わりながら、確かにその通りであると思う反面、神の導きによって3年が経ち、少しずつ温まってきたように思います。全国の多くの教会、そして様々な方々が書籍やテキストを用いて下さり、またブログやホームページなどでPDについて紹介をして下さっています。健康な人生・健康な教会の考え方に従って取り組もうとしておられる方々が、多くいらっしゃることに励ましを受けています。

この3年の間に、以下のように書籍・教材を出版してきました。①「5つの目的」シリーズ(6点刊行)②「回復の道」シリーズ(3点刊行)③「クリスチャンライフシリーズ(クラス101-401)」(準備中で5月より順次刊行)④リック・ウォレン牧師のメッセージシリーズ(1点刊行で順次継続)また、年に一度は「健康な教会セミナー」を開催し、"目的主導型の教会形成の基本戦略と考え方"について学ぶセミナーを提供させていただいております。今年は"目的主導型の説教作りの要点"に関するセミナーも提供させていただきました。これからも引き続き、日本の教会支援のためにセミナーを開催していきたいと願っております。

      重要なキーワードと展開事例の紹介を
ところで、「神の目的に導かれた健康な人生・健康な教会形成」の基本的な考え方、戦略は、日本の教会にとって重要な聖書的考え方であると確信しています。リック・ウォレン牧師も言っておられる通り、「この考え方は聖書に基づくもので、この2000年間語られ続けてきたものであり、何ら新しいものではありません」。しかしながら、実際にPDの考え方に触れますと、「ああそうなんだ」と目からうろこの落ちるような思いにさせられます。4年目に入り、これから「PDJレポート」を皆さんにお送りしようと企画しましたが、その目的は以下の通りです。
①健康な教会形成の考え方の中で、その基本戦略と考え方の重要なキーワードを確認し、それについて、日本の教会の中の展開事例を紹介する。良い事例もあれば、失敗事例もあり、そのポイントをご一緒に考えます。
②これらのことを通して、健康な人生・教会形成に向けて励んでおられる諸教会の励ましになればと願っております。

次回から、具体的なお話に入っていきますが、良い事例、失敗事例等について、ご意見があればPDJ宛にお送りください。

2007年4月15日     PDJ代表 小坂圭吾