2008年4月22日火曜日

礼拝人口1%を打ち破る(2)

教会への誘いが少ない
礼拝人口1%を打ち破ることが出来ない理由の第二は、ノンクリスチャンへの伝道の働きかけが少ない、教会への誘いが少ないがあがっています。これは教会生活に慣れてくると次第に外の友人が減ることが原因としてあります。自分のことを振返ってみますと、ノンクリスチャンの友は減ってきています。年賀状の数で見ますと、信者:未信者の比率が、30代の頃は1:9くらいだったのが、今年などは3:7くらいになっています。次第に外の友人(ノンクリスチャン)が減ることを自戒して、外の交わりを心がけて活動をするようにしております。

この教会への誘いについて2007年のある調査では、教会に行っているクリスチャンで、2006年中に誰かを教会に誘ったことのある人の数は21%でした。教会に行ってない人で、もし教会に誘われ、友人が同行してくれるなら行ってもいいと回答した人は、82%でした。一方、教会を訪問するキッカケについては、友人、親戚、家族の誘いによるものが最も多く70%を超えています。ここから分かることは、誘われれば教会に行ってもよいという人が多く、その割りには教会に誘うのが少ないのではないでしょうか。誘われなければ、敷居の高い教会には来ることが難しく、だからこそもっと教会への誘いを増やしていくことの必要性が浮かんできます。ある中規模の教会で聞いた話ですが、10数年も前の時には、教会員の2/3くらいの人々は、1年に数人は教会に新しい人を誘っていたとのこと。でも今は、2-3割の人しか誘ってないでしょうとのお話です。平均年齢がそのまま上がり、ノンクリスチャンの友人も少なくなり伝道意欲も薄くなってきている、また新しい人が少なくなっていると分析しています。
 
     教会への架け橋を作る
教会を「内側から外側」ではなく、「外側から内側」に向かって成長させていくことについて以前に述べました。(この画面の右側にある「キーワード:外側から内側へ」をクリックしてくださると以前のものがまとめて出てきます。)外側にある人々(ノンクリスチャンの人々)を一人でも多く教会にお招きすることから、教会の成長はスタートです。そのために、重要ないくつかのことをあげて見ましょう。

1、教会を挙げてのイベントを準備する
年に何回か教会としてのイベントを十分準備して、教会員がそこに向かって友人、家族を誘うプログラムを準備することです。チャペルコンサートやキリスト教講演会、クリスマスイベントやイースターイベント等が考えられます。神に忠実な信徒の方々は、機会があれば伝道したいと願っています。その願いを生かしながら、企画をすることです。良い講師をお迎えするも良いですし(交通費だけで喜んで奉仕してくださる講師もあります)、よく祈り、一人でも多くの人を誘うことが出来るように教会を挙げて準備をすることです。

2、ノンクリスチャンへの架け橋
未信者の方々が教会に入りやすい入口を、気軽に色々な形で作り、気軽に来てもらえる架け橋を架けることです。ある教会では、ゴスペルコンサート/英会話教室/韓国語教室/未就学の子持ちのお母さんを集め、子供と遊ぶプログラム/ランチタイムコンサート/コーヒーショップ等々色々なことをやって、敷居を低くして教会の礼拝以外のプログラムにお誘いしています。教会の規模に合わせて、気軽に出来ることから教会員のやりたいことを探りながら始めることです。礼拝には、そこから時間が経過し心が耕されれば、やがてお誘いする形です。今まで自分たちの教会でやっていることを、地域の方々の立場で、少し視点を変えて見直してみると良い架け橋が見つかることでしょう。

3、説教を判り易く、楽しく
教会の礼拝のメインはやはり説教です。説教を判りやすく楽しく、また聴きに来たいと思うもの、更に人生を変える説教であることでしょう。説教のやり方については、PDJセミナーの収録したものがありますのでぜひ参考にしていただければと思います。(HPの“オンラインショップ”をクリックしていただき、『目的主導型説教・概要』をご覧ください。)色々な教会を訪問した中で、時間は短くとも(ほとんどが30分位)、面白く、判り易く、聞くものの状況にマッチし、聖書の要点がしっかり入ってメッセージは忘れられません。リック・ウオレンの言われる説教のポイントをしっかり抑えたものです。素晴らしい説教では、新しい人が定着するばかりか教会員も誘う気持ちになることでしょう。そればかりか、一度聞いた人が、あの教会の話は素晴らしい、聞くに値するよと口コミで宣伝をしてくれるのです。ノンクリスチャンまでもがそのようにしてくれるのです。

2008年4月25日     小坂圭吾     (PDキーワード:外側から内側へ)

2008年4月10日木曜日

礼拝人口1%を打ち破る(1) 

  礼拝人口1%の原因は?先日、三谷康人氏(エリヤ会初代会長、元カネボウ薬品社長)と親しくお話をする機会を持ち、色々と意見交換と調査データに基づいたお話を頂きました。長年感じていたことが裏打ちされ、頂いた資料も用いながら今回のレポートを書くことにしました。

ノンクリスチャン99%の実態調査をしたところ、キリスト教に好意や関心を持っている人が多いことが分かりました。過去に教会に足を運んだ人や元クリスチャンを含めてキリスト教関心層が約10%(約1200万人)になります。信仰持つならキリスト教が第一で30%を超えているという調査結果もあり、結婚式を挙げる人の過半数以上がキリスト教式です。最近のギャラップ調査でも、キリスト教が好ましいと答えた人が23%でした。このようにキリスト教は人々から、好意を持たれているにもかかわらず、礼拝人口1%を打ち破ることが出来ません。その原因を再度調査したところ、2つのことが分かりました。
①教会の敷居が高いという印象のために教会に行きにくくしている。
②信徒が教会生活に慣れてくると次第に外の友人が減り、ノンクリスチャンへの伝道の働きかけがされなくなる。
これらを打ち破ることについて考えていきましょう。
            
          教会の敷居が高い第一の“教会の敷居が高い”ということについてですが、“なぜ教会は敷居が高いと思うか”について以前教会に来ていたノンクリスチャンの人たちに調査したところ多い順に次のような回答を得ています。①信者との宗教観の違いを感じる②日本文化に馴染めず違和感がある③日曜日に教会に行くと休めない④堅苦しい となっています。これらの①②をみるとノンクリスチャンに対して、教会に気楽に入れるよう暖かく細かに配慮し、違和感を持たないように迎える必要性を感じます。“違和感を持たない”というところが特に重要なようです。

“教会の礼拝は、いつでも無料でどうぞ!”というのが、意外と違和感なのかも知れません。私の親しい知人ですが、数年前に住居を移転したために新しい教会を紹介してほしいと3つほど紹介しました。先日、そのひとつの教会に行ったと聞き、そのとき彼が言うことに驚きました。「いざ、新しい教会に行こうと思うと、かなりの決心と勇気が必要だよ!」と語ってくれ、長い間教会に行っている人でもそう感じているのです。気楽に行けなかったのは、無意識の中で敷居が高いという風に感じるひとつの点かなとも思います。教会を紹介してもらい、場所は分かったが誰がいるのかもさっぱり分からず、自分に合うのか色々不安であることに変わりはありまん。

         違和感を持たない
私もPDJの関係で新しい教会に行くときがありますが、初めて行く時には確かにエネルギーが要ります。しかし、その教会に知人が一人でもあれば、それほどエネルギーは必要がないように思います。一方で、キリスト教以外の色々な講演会(2-3時間)に年に何回も出かけますが、あらかじめ予約して行くのですが、始めてのところでもそんなに負担も感じることもなく出かけられます。

この違いは一体何だろうかと思わされます。彼と電話で話したときも、礼拝とかに予約とかチケットとかあれば、こんなにエネルギーを使わなくていけるのかも知れないと話してくれました。それもひとつの妙案だと感じました。一般的な講演会の場合、たとえ無料であっても予約無しで受けつけてくれるものはひとつもありません。予約もなくかつ無料のものについては、私たちは無意識のうちに不安を感じているのかも知れません。行くときは必ず予約を入れることで、「行くぞ」とのスイッチが入るように思われます。キリスト教特別講演会やクリスマスイベントやゴスペルコンサートなどは、チケット(無料、有料どちらでも)を手に入れて行くのが安心感もあるのだろうと思います。特に初めての方々に来ていただく場合は、この配慮は重要なように思います。

ましてや、初めて教会に誘うときは、ぜひとも一緒に行く配慮が欠かせないのであろうと思います。キリスト教について好感は持っても、宗教観の違いを感じ、日本文化に馴染めないと思って違和感を持つ人が多い中で、知っている人が同行することは必要です。また、初めて教会に来られた人に声をかけてあげることの重要性は言うに及びません。これらのことが違和感を持たない、あるいは少なくする事になるのです。(続く)

2008年4月10日     小坂圭吾     (PDキーワード:外側から内側へ)