2012年2月14日火曜日

喜び 「人生の目的講座を始める(2)」

    信徒の育成について                        
 この10数年間に色々な教会を訪問させていただきました。賛美、メッセージ、式次第など工夫をされ、若者が入りやすいものを作られていますが、信徒向け育成プログラムが弱いのではないか?と感じています。それというのも、私が育てられた教会は、信徒教育に誠に熱心な教会のひとつであったからです。

今でいうスモール・グループ、講座のような形で教えられ、切磋琢磨して学びをし、多くの信徒が霊的成長をして来たのではないでしょうか。その結果、狭い意味での献身者が多く輩出されました。当時は、良い信仰書がふんだんにあったように思いますが、今は絶版になっているものが多く、残念ですね。                          

 この経験もあって、PDJでは、多くの書籍や教材を信徒の方たちをはじめ教会で使えるようにとの思いで刊行し、整えてきています。しかし、セミナーとなると、まず牧師向けのセミナーから開催となります。現在では、PDFJ主催で、牧師向けの2年間の訓練プログラムが、サドルバック教会の支援(デイブ・ホールデン牧師)頂いて全国で開催され、牧師の方々にとって素晴らしい学びの時になっていることでしょう。やがては、信徒の方々の成長のためのプログラムが、これから着実に始まることでしょう。                       
 
     講座開始の動機                                                           現在、公開されている信徒向けの育成プログラムは、あまり多くはありません。大きな教会では、自分たちの力で色々と企画・実施できるでしょうが、日本の大部分を占める小さい教会にとっては、やりたくても出来ない、あるいはどのようにしたらわからないこともあるかもしれません。そこで、信徒の方々やリーダーの方々のために、教会の外で学べるところがあればいいと思っていました。

一方的な講義、講座ではなく、スモール・グループの良さも経験し生かしながら、学びつつ成長して行く。外でのクリスチャンの学び・交わりが促進され、自分の教会に帰ってから、教会の中で、家庭集会で、喫茶店で、この体験が生かされるようなプログラムになればとの思いです。そして、開催場所と言えば、超教派の働きをしている場所で、交通の極めて便利な場所で出来ることが重要です。その意味からも、「人生の目的講座」を、お茶ノ水クリスチャンセンターにある東京プレアセンター(TPC)で開催できることは、素晴らしいことです。                 

      少し逡巡                                                         
 これを始めるには、少し逡巡(ためらい)もありました。「人生の目的講座」ともなりますと、その目的と目標を考えると、それなりに人生体験、信仰体験があってこそ、皆さんと分かち合いが出来ることかもしれません。“信仰は体験である”という言葉を出すまでもなく、その信仰の土台がある程度で整ってきたのでしょうか、神様がそろそろ良いだろうと言われたように思います。そうでないと、講座の出席者の方々のことを理解することが出来ません。      

 長年、大手企業の人材開発・教育の仕事をも10数年余させていただき、色々な勉強をさせていただきました。合宿研修などしながら、「受講者は何が分かりにくいのか、だれが理解できてないのか。1人ひとりがどのくらい理解し、どの段階まで来ているかなど」不十分とはいえ、大体わかるように訓練されました。

小さな器であっても、豊かに教えられ、与えられたものとして、それらの体験や知見をまだまだ使い切ってない。それらの賜物をもっと人々のために生かすべきだと、周りの人からも言われました。それらの声にも押し出されて、少しでも多く方々のためにと考えて、スタートをすることにしたのです。                 

「神は、みこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行わせてくださるのです。」(ピリピ2:13)                                                      2012年2月14日   小坂圭吾