2016年4月14日木曜日

今を生きる「自分のやるべきことをやる」

    自分がやりたいこと

「自分がしたいこと、やりたいことをやりなさい!」とは、よく言われることです。“自分のやりたいことは全部やれ”とまで言う人もありますが、万人にあてはまるとも言えません。旅行や趣味等については、良いのかもしれませんが、自分の進むべき道や仕事に関しては、自分がやりたいことを、じっくり考えることが大切です。
 
企業に勤めていると、これから先何がやりたいかと希望を聞かれて申告しますが、自分の願いとは違ったところに配属されることもありえます。その時、自分がやりたいことは、適所ではなかったのだなとわかる方も多いことでしょう。適所でないと知って、自分のことが意外とわかってない!周りの人の方がはるかに良く見えていると気づくのです。

あるとき、私の子供が進路を大きく変えたいと言い出したことがあります。その理由は、「この道はどうも自分にあいそうにない!」とのことでした。楽な方向転換ではなく、これから勉強をして出直すとの覚悟が感じられ“そこまで考えたならば、良いのではないか”と思いました。
 
本人にしてみれば、最初やりたいと思って進んだことが、少し進んでみて違うなとわかってきたのでしょう。やりたいことから、自分としては、これをやるべきと少し見えてきたのかもしれません。素直に受け入れてやりよかったと思っています。

やるべきことは何か?

その頃、私の考え方として「人生多少の寄り道、わき道、回り道は、マイナスにはならない」と思えるようになっていました。(今では、もっと寄り道が長くても人生のプラスになると考えます。)

若い時に自分の道、やるべきことを確かに見つけることができれば幸いなことですが、誰しもがそのようにできるとは限りません。まあこの道かなと進んでダメであれば、方向転換をすることもあります。安易な方向ではなく、より困難な道に進むのであれば、良い決断であるとも言われます。

“やりたいこと”を考えて見ると、その中に変な欲望や思いつき等が混じっていて、ほんとにやりたいことではないことも多々あります。その時は良いように思われても、時間の経過や環境の変化、自分の心変わり等で、どうでも良いことがわかり、やるべきことも見えてくるようです。
 
仕事について、これからやるべきリストを作ったとして、優先順位の高い順にやっていくと、優先度の低いやるべきリストは、やがてやらなくても良いと消えていきます。それは、状況が変わったり、あるいは問題が解決されたりということもあるでしょう。優先度や重要性を考えることによって、やるべきことがはっきりとしてきます。

     優先度の高い、重要度なもの

次の聖書のみ言葉が浮かんできました。

「あなたがしようとすることを、主に任せなさい。そうすれば、あなたの計画は必ずうまく行く。」(箴言16:3 現代訳聖書)

ここで“あなたがしようとすること”とは、“やりたいこと”もあれば、“やるべきこと”もあるでしょう。人の心の中では、色々なことを考え、準備するかもしれません。やりたいと思っていることが、やがてこれこそやるべきことだと情熱が入ります。あるいは、やりたい、やるべきだと思った事を考えなおすこともあります。
 
私もやるべきかどうわからない時が起こりますが、その時は、1週間でも1か月でも寝かせておきます。どのような状況であれ、“それを成就されるのは主である”と、聖書は語っているのです。

自分がやりたい、やるべきと思うことの中に優先度の高い、重要なものがやるべきことに通じていき、さらに主がやってみたらよいだろうと後押ししてくださる事こそが、ほんとにやるべき事になるのでしょう。そのように考えながら、よりよく主に導かれながら歩みたいものです。               

2016414日    小坂圭吾