毎月1回行く散髪屋、朝9時に開店です。先日は15分前に行きましたが、何と早くも4台の散髪台はフル稼働中で待っている人も数人です。自宅から20分くらいで、3年ほど前に開店して大盛況の散髪屋さんです。料金が手ごろなことと、店主の応対が良いことが評判を呼んでいるのでしょう。店主の方とは何かと親しくしていて、このときは政治放談をしました。
まず私「昨今の政治を見ていると、腹立たしいことが多いですね。民主党のやり方を見ていると、あまりにもぶれることが多くて、まったくがっかりですね。」散髪屋の店主「まったくだ。このままだと菅内閣は持たないね。総理としてもう少ししっかりしてもらわんと困るね。自民党も困ったものだ。景気が悪くて困っているのに、民主党の上げ足ばかりとって!もう少し建設的な意見を戦わせてほしいね。」私「何かまずいことを探して攻めれば良いとしか考えてないね。政治としてやるべき優先度の高いことがいっぱいあるよね。」店主「ただ反対ではなく、ある程度やらせてみて、駄目ならそれをどう改善していこうかという姿勢がほしいね。」
多くの国民が今の政治のやり方には、どの党にも辟易しているのが現状でしょうか。
沈没寸前の日本
この数か月間、“このままの日本で良いのだろうか?”と問題提議をして、いろいろな方と会話を交わしています。我ら日本人は、大声を上げ「このままだと駄目だ!」とはあまり言わない国民ですが、多くの方々が、日本の現状をこのままではまずいと思っておられることでしょう。自分で声に出し発信をしていこうと、このブログでも書くことにしました。
まず今の日本がいかに危機的状況で沈没寸前であるのか?日本の現状は、政治のみならず行政も経済も教育などあらゆる面で、破綻をきたしています。その破綻をきたしている代表が、政治ではないでしょうか。2010年度の国家予算を見ますと、税収が37兆円に対して92兆円の予算を組んで「高校無償化」「子ども手当」「高速道路の無料化」などの大衆迎合、選挙目当てのばらまきをし続けています。(これらをやることが意味ないとは言いませんが、国家予算が破綻をきたしている中で、このような政策が良いとはとても思えません。)そのために国の借金が2010年度末には973兆円になる見通しです。
これを一般的な家計に置き換えてみると、年収が370万円なのに支出が920万円もあり、かつ借金がほぼ1億円もあるのです。しかも毎年400万円の新しい借金をしている、いずれは破産すること必死でしょうが、これほどひどい財政危機の国は、世界中でどこにもありません。
民主党の豹変
民主党政権が誕生して、自民党とは違う良い政治をしてくれるであろうと期待しました。政権交代をしたことにより、今まで見えなかったこと、自民党政権が長かったために腐敗していたことが明らかになりました。一方で、民主党のやっていることは、自民党を上回る史上最大の予算であり意味不明のバラ撒き政策です。おまけに選挙で言ったこととやることがブレてしまっています。自民党以上にひどいこともいろいろと出て来ている状況です。選挙のための政治家をやっているとしか言い様がなく、国民のための政治家をやっているとは、とても言うことが出来ません。野党の党首の発言を聞いていても、危機感も信念も感じられないの

こんなにひどい日本、ダメな日本を作ってきたのは、政治家と官僚だというと言いすぎになるでしょうか?何もそれは今に始まったことでなく、何十年も前から言われていました。マスコミが、鋭い分析や批判を加えた報道をすることを期待したいのですが、彼らはわかっていても語ろうとしないのです。もちろん一部の良識ある人たちは、書いたり話したりしていますが、それは多くの国民には伝わってきません。このダメになった日本の現状を指摘した本やジャーナリストは、ほんのわずかなのです。良く言われることですが「日本は、経済は一流だが、政治は三流だ」があります。もう20年以上も前から「政治はどうしようもない」と言われ続けていました。声を大にしないまでも多くの人たちが思っていたことでしょう。その当時は、経済が右肩上がりに成長して国民の生活はどんどんよくなり、“政治は大きな判断をしてこなくても良かった”と言っても過言にはならないでしょう。
イギリスのチャーチルの言葉があります。「政治家のレベルは、国民のレベル以上にはならない。」日本の選挙民が、政治家に対し地元への利益誘導や安直な見返りしか期待しなければ、その程度の政治家にしかならない。知名度の高い「タレント候補」をもてはやす国民のレベルでは、良い政治をといっても限度があります。政策の中身よりもイメージで一票を投じてしまう我々日本人の選挙に対する意識の低さ、それを厳しく自戒したいものです。日本の政治の貧困さは、実は、ほかでもない私たち国民自身の責任です。
2010年12月16日 小坂圭吾