2014年4月29日火曜日

今を生きる 「お金と暮らし、人間関係(1)」

リタイア前にやるべき
  後悔トップ20
 
  一昨年の秋、雑誌プレジデント(2012.11.12号、日本一番のビジネス雑誌)が、シニアの方々(5574歳の男女1,000人)を対象に、「今、何を後悔していますか?」と尋ねるアンケートを実施しました。「お金と暮らし、人間関係」のジャンルを中心に一部を引用させていただきます。人生経験の豊かなシニアの方々の意見ですので、若い方にも聞くに値する事柄です。


「リタイア前にやるべきだった~後悔トップ20」

①もっと貯金をしておけばよかった(442pt) ②一生続けられる趣味を見つければよかった(222pt) ③もっといろんなことを勉強すればよかった(206pt) ④行きたい場所に旅行すればよかった(187pt) ⑤年金で暮らせるよう生活設計しておけばよかった(183pt) 

以下は、親とよく話をすればよかった/退職後も働ける資格を取得すれば良かった/もっといろんなことにチャレンジすればよかった/友達を多くつくればよかった/子どもとよく話をすればよかった 等々が続きます。後悔トップ20を見て、「若くても中高年でも、それなりに参考になることがありそうだ!」との思いで、少し考えてみようと思います。
         
          貯金をする    


後悔したことの第1位は、ダントツで「もっと貯金をしておけばよかった」です。私たちの年代は、貯金と節約をしっかりしつけられて育ちました。現役の内にまとまった貯金を作ることが絶対必要だと思います。先日、結婚して3年目の娘が「どのくらい貯金したらいいの?」と聞いてきましたので、「親父の若い頃は、20%は最低だったね」と答えました。「そこまで努力するのは、大変ね。でも○○くらいは努力している。」と答えてくれました。良い機会なので加えて「貯金をするとともに、その貯蓄したお金を賢く増やすことを考えなさい!」と投資についてもゆっくりで良いので勉強するように伝えました。

 貯金をすることは、実は、節約とセットだと思います。年収が少ない人でも節約して貯金をすることは出来ますし、年収が多くとも節約が身についていないと、貯金が出来ません。日本人は「もったいない」精神を持っていますので、色々な面で節約を上手に出来る国民ではないかと思います。

しかしながら、昨今の日本人は少しこの気風が欠けているかなと気になります。「もったいない」精神を持って、自分の身の回りを見直せば、驚くほどの節約のネタがあるのではないでしょうか。人生を楽しむこともバランスさせながら、将来のための蓄えを賢くしたいものです。その蓄えは、教会関係で献金が必要だという時、喜んでささげる原資にもなることでしょう。


一生続けられる趣味

第2位「一生続けられる趣味を見つければよかった」については、“一生続けられる良い趣味を持て!”とよく言われる事柄です。平均寿命が80歳の時代、仕事に費やした時間と、定年後に使える時間がほぼ等しいといわれます。

どのくらいの時間かと言えば、定年後に食べる・寝るなどを除いたフリーになる時間を一日11時間とすると、60歳で定年して80歳まで20年間生きると仮定すると、11時間×365日×20年 = 80,300時間。すなわち定年後の余暇時間は、会社で働く時間と同じ分量です。ですから、定年後に何をするかは重要になり、“一生続けられる趣味”も大切な一つで、人に教えられるレベル、あるいは世話が出来る領域に達することが出来れば、素晴らしいことです。

“一生続けられる”というのは、なかなかくせもので、途中から興味が変わったり、お金や体力が続かなかったりしてくることもあります。この記事を読んだ頃でしたか、“断捨離”も兼ねて趣味の整理をしました。一生続けられるもの、人並みに出来るもの、家でも出来るもの‐‐‐。それなりに見直してやっていますが、今後どうなることか?心変わりもしますので、まあ、途中で趣味の世代交代をすればよいか?と思いながら続けています。「生涯現役」と願いつつ、少しの仕事と好きな趣味もうまく生かしながら、若い人たちや(私よりも10歳も年下ならば若い人)、孫たちの世代に役立つことが出来ればとの思いです。
                           (続く)

2014年4月28日     小坂圭吾