2018年7月25日水曜日

祈り「あかしする~リンカーン大統領のあかし」


猛暑の箱根・芦ノ湖
あかしとは?

あかしとは、神さまが私たちの上になして下さった御業を、他の人々に語ることです。自分を救いに入れて下さった救いの御業をはじめとして、私の身の上になして下さった“恵みの御業”をお話しするのです。私達は造られ救われたもので、神に依存し、救いの恵みを頂いたものです。

“恵み”の意味は、それを受けるに値しない者ですが、私達の努力なしで頂いたものと言う意味です。あかしは、私たちの“霊の運動”です。

その恵みの御業を思えば、他の人にぜひ聞いてほしい、紹介したくなるのです。あかしとは、「証し」と書くごとく「証拠立てる」という意味です。キリストが私の身の上になして下さった御業を証拠立てる、キリストを紹介することに他なりません。 

あかしの役割

あかしは、自分の霊性を高め、霊性の成長を促すとともに、生ける真の神さまを知らない人々に伝える、神の救いの御業の一環に預かることです。これは、クリスチャンの特権であり、あかしがこの役割を果たすのです。

キリスト教は、御利益宗教ではありませんが、神さまを信じて良かったことは沢山あります。先日、礼拝で説教された「キリスト教の利点」についての内容をリストアップします。(尾山令仁牧師説教より)

①人を恐れなくなる ②心配事が少なくなる ③死に対する恐れがなくなる
④生きがいが与えられる ⑤自分自身がよく分かるようになる ⑥反省心を持つようになる、そして人生の生き方の方向転換をする ⑦人間関係がよくなる ⑧人間として成長する ⑨思い煩わないようになる ⑩怒りの問題が解決できる ⑪ほかの人と和解できる ⑫人を赦すことが出来るようになる

救いに入れられた私たちは、これらの事柄を体験しているのです。ですから、多かれ少なかれ、証し出来る題材が与えられているのです。



先月、しばらくお休みをしていた我が家での家庭集会を再開、クリスチャンをはじめ、キリスト教の集会は初めてという未信者もお招きしました。賛美して後「自己紹介を何でも自由にして下さい」と言って、3~4分ほどの自己紹介をしてもらいましたが、クリスチャン全員が、救いの証も入れて自己紹介されました。救いの経験を一人でも多くの人に伝えたいとの願いから、自然にこのようになったことでしょう。

リンカーン大統領の証し

リンカーン大統領は、彼が生まれて200年余になり、アメリカで歴史上最も尊敬できる人物として、愛と尊敬を受けています。彼は、死んでもその業績と指導力、人格を通して、クリスチャンとしてキリストを証ししているのです。

リンカーンの生涯は「失敗と不幸」という文字を嫌というほど味わう、実に多くの困難と挫折の人生でした。9歳の時に母を亡くす、19歳で姉がこの世を去る、26歳で婚約者が突然の不治の病でこの世を去る、自分の息子を亡くす(40歳の時次男・53歳の時三男)、事業に2回失敗して借金返済に17年を要す、州議会議員/下院議員/上院議員/副大統領選等の大小の選挙で7回も落選の苦杯を飲む。

彼は、大統領になるまでに多様な職業を経験~農夫、船乗り、土木作業員、商売人(店員)、軍人(民兵大将)、郵便配達員(局長)、測量士、弁護士、政治家(州議会議員、下院議員)、そして大統領です。

これらの失敗と不幸、多様な職業経験は、政治家として国民に仕える時の助けになりました。彼は、「決してあきらめない!」のです。南北戦争、奴隷解放の戦いにおいても、七転び八起きの信仰により、困難が訪れるたびに慰めと力を得る聖書のみことばを愛し、全てのことが働いて益となることを信じたのです。

彼は、語っています。「私は、他の人たちよりも多くの失敗を経験しました。私は失敗するたびに失敗の中に込められている神さまの御心を学び、それを飛び石として活用してきました。サタンは、『もうお前は、これで終わりだ』とささやきましたが、神さまは、私が失敗するたびに『今回の失敗を教訓として、さらに大きなことに挑戦しなさい』と言われました。私は、サタンのささやきより、神さまの声に耳を傾けたのです。」

主なる神さまは、天地の創造主、全知全能のお方、偉大な霊の医者であり、私たちになして下さった体験を、大いにあかし出来る特権を感謝したいものです。

2018年7月25日    小坂圭吾