2019年5月13日月曜日

コーヒーブレイク「いい加減を見つける」



早寝早起きは三文の得

今朝は、朝5時前に起きましたが、9時過ぎに寝たためです。カーテンをほんの少し開けてあり、朝の日差しが入り目覚めが早くなります。実は、長年“早寝早起き”の習慣が出来ず、何冊か本を読んで挑戦しますが、長続きしません。“早寝早起きは3文の得”とは、十分に知っていましたがー。

今から約10年前に、家人と一緒に海外旅行をしたときに、毎日夜10時に寝て朝5時前に起床が4日間続きました。出発する前は、「早寝早起き!大変だ!」妻はいつも早寝早起きですから「大丈夫。できるわよ!」と言われて4日間、すんなり出来ました。

帰宅しても不思議とそのまま定着してしまい、それ以来、昔の習慣に戻らなくなりました。“早寝早起きだ!がんばるぞ”と決めたわけではなく、10時ごろに寝て、睡眠は7時間半が良いので、朝5時半から6時ころに起きるとおおよそ決めてあります。

眠りの調子が良ければそのようになり、途中起きて眠れずにウトウトが続けば、遅く起きるのです。ある時は、12時に寝ることもあり、そうなると当然7時ごろ起床となります。あまり力まず、まあ良いあんばい(塩梅)にと思ってやったことが良かったのでしょう。

がんばらない

諏訪中央病院の院長を53歳で引退後、国際的なNPO活動に精を出しておられる鎌田實さん、『がんばらない』の著書もあり、彼の体験をテレビや新聞、著作を通して知るにつけ、色々と教えられます。

「人間は、『がんばる』と『がんばらない』が、まだらであることが大事ではないか」と語っておられます。日本人は、「がんばる」という言葉が大すきで、「がんばれ」「がんばろう」が日本中に今でもあふれています。

そんな中で、彼は『がんばらない』という本を出して、「あなたのままでいい」「競争しなくていいですよ」言う意味を込めているそうで、とても新鮮に日本人に響いたのだろうと述べています。

私たちは、競争社会にさらされて、周りの目を気にしないではいられず、ついつい競争意識に走りがんばる。自分のあるがままの姿では生きられず、カッコつけようとする。そのような無理をしないで、自分らしく生きる。あるがままを認めて生きる。

この考え方は、聖書の教える考え方そのものです。もちろん、一生懸命にやる、頑張りも必要だと思いますが、競争にさらされ周りの目を気にしてやるのではなく、自分のあるがままの姿で生きていきたいのです。



いい加減を見つける

人生100年時代と言われて、もうすっかり定着したかのようです。平成から令和元年になり何か気分も新たになり、一層そんな気分になりました。後期高齢者に仲間入りして、感謝なことに、誰にもそんな年には見られることも無く、それなりに元気です。

人生を楽しく過ごしたいものだと、昨年の秋ごろから、スポーツジムに行き、マシーンを使いながら足腰を中心に体を鍛えています。最近教えられたことは、“100歳人生の後半いや終盤は、貯金よりも貯筋に努める”ことです。

“ちょきん”と言っても、筋肉をしっかり貯える~~貯筋が大切というわけです。いい加減に、いいあんばいに体を鍛えようと思いながらやっています。

“いい加減”と言うと否定的な意味で使われますが、「お風呂、ちょうどいい加減だよ!」のように「ほどよい」「ちょうどよい」状態のときに使われ、「いいあんばい(塩梅)」とも言います。

加減するとは、足したり引いたりすることで、“いい加減”は、ちょうど良いバランスです。この“いい加減”のニュアンスが、発音によってはどうでも良い加減に、そして発音によってはいい塩梅(あんばい)になる微妙な日本語がまた面白いですね。                           

“いい加減に!無理をせず、がんばり過ぎない、頑張らないこと”これは、中高年ばかりでなく、若い時代の私にも聞かせたかったことです。


2019年5月13日 小坂圭吾