2013年9月26日木曜日

今を生きる 「我慢する」


    

          猛暑を我慢できず日傘!
 台風が過ぎ去り“暑さ寒さも彼岸まで”との言葉通り、一気に秋らしくなり、秋の彼岸花が見ごろを迎えています。今年の夏も、暑さが身にこたえました。猛暑の8月中旬の平均気温が、全国的に平年を2度以上も上回り、日本の2/3の地域は、統計史上1位の暑さだったと気象庁のまとめです。

この暑い夏をとにかく我慢して切り抜けるために今年から実行したのが、「日傘」です。“男の日傘がある”と新聞を読んだ妻から聞かされ、猛暑の日差しをしのぐために実行に移しました。どんな日傘が良いのか?妻が言うには「普通の折り畳み傘でいいのよ!」どうもかっこつけたがる私を一喝です。折り畳み傘で一番軽い物を持って出かけますが、どこにも男の日傘が見当たりません。

しばらくして一人の男性が日傘をさしてこちらに向かっている!少しほっとした気分です。なるほどこれはなかなかいいものです。昨今は夕立が少ないとはいえ、いきなり雨が降り出すこともあり、折り畳みの傘があれば雨にも猛暑にも安心です。中高年の方には、来年ほんとにお勧めで、下手な我慢、しないが肝心です。

     子供に我慢させる
 1か月ほど前ですが、バスの一番後ろの席に座っていると、沢山の荷物を持った中高年のご婦人が乗って来られました。誰か席を譲るといいのにと思いつつ、すぐ近くにお母さんと小学生の子どもが座っていました。席を譲るかなと期待したのですが、残念ながら、その様子はありません。

 私の子供の頃には、大人に席を譲るようにしつけられ、私も自分の子供たちには、小さい頃は電車の中では座らせないようにしました。「立っていると足が丈夫になるし、電車賃も大人の半分あるいは支払ってないからね。」と我慢をさせるようにしたのです。ある時、孫と電車に乗った時にすぐに席をゆずったので、子供が孫をそのようにしつけているのだなと分かり、ほんとにうれしく思いました。

ところで、昨日の夕方ですがバスに乗ろうと待っていましたが、乗る人が多く、特に子供たちが沢山いました。これは座れないなと覚悟しましたが、多くの子供は立ったまま!最後に乗った私は、「おや、席が空いているのか!」と感謝して座ったことです。


          食べ物の好き嫌い
 孫たちを見ると、これで良いのかな?と心配なことに“食べ物の好き嫌い”があります。私たち夫婦は、ほとんど好き嫌いが無く何でもOKで、親に感謝しています。だからと言って、自分の子供たちを好き嫌い無く完全に育てられたわけではありません。子供には、好き嫌いなく我慢をして食べるようにしつけようとしましたが、一部失敗しました。孫たちを見てみますと、時代の流れもあるのでしょうが、好き嫌いが一層はっきりしているように感じられます。親に代わることは出来ませんが、何とかせねばと試行錯誤しています。

 私たちの毎日の生活の中で、我慢をすることは沢山あります。職場、学校、教会、家族の中等で様々なことが起こり、我慢を強いられます。やせ我慢もあれば、良い我慢、我慢のならないこともあるかもしれません。やせ我慢は、ともすれば人の目を気にして我慢をしている事柄かもしれません。「男の日傘」が典型であるように、多くの人がやっていないのでかっこ悪いと思って、私も“やせ我慢”していました。

良い我慢ですが、まさに色々あり、我慢がならなくなってガス抜きが必要な場合もあり得るでしょう。我慢をするのは大人だけでなく、子供たちにも良い我慢をしつけていく事が、大人の責任でしょうか。時代が進んで、我慢をせずにやる方法もありますが、必要な我慢は、子供の頃から、小さな我慢を積み重ねて学ばせていく時、その子供たちを大きく育てることにつながります。それによって、“忍耐をして強く生きていく力”も備わっていくのだと思います。

2013年9月27日     小坂圭吾