2021年4月8日木曜日

今を生きる「肉の消費量を減らし地球温暖化防止」

 

借景(お隣の桜・満開!)
桜が満開

今年は、日本の多くの地域で桜の満開時期が早まり、観測史上もっとも早い満開となりました。我が家では、お隣に大きな立派な桜の木があり、借景をさせていただき、昼食を食べたり、コーヒーを飲みながら楽しんでいます。

京都地方気象台は326日、桜の満開時期を迎えたと発表。日本気象庁が観測を開始した1953年以来もっとも早いとのこと。大阪府立大学の生態気象学研究グループは、京都御所の資料、日記、詩集などの花見に関する記述を調査し、桜に関する最も早い記録は紀元812年であることを発見しました。

その中で最も早かった満開日は327日で、1236年と1409年、1612年の3回が記録されている。近年、桜の開花時期が早まっているのは、「地球温暖化の影響を受けた」可能性が高いと科学者らは指摘しています。

桜の開花時期のデータは古くから記録があるため、非常に価値が高いとされています。

地球温暖化
この数年を振り返ってみますと、春らしい穏やかでさわやかな日がかなり少なくなりました。5月には夏日(25以上)になることも早く、衣替えといえば6月との意識が、5月の連休から半そで姿になることもしばしばです。


地球温暖化の原因は、二酸化炭素(CO2)など地球の温度を暖める「温室効果ガス」が増えたことです。18世紀後半に英国で始まった産業革命で石炭など化石燃料の使用が急に増え、CO2排出が増加したのが、地球温暖化の始まりです。

現在の状況はと言えば、産業革命前に比べてすでに気温は約1度上昇しました。これにより、極端な大雨や寒波、干ばつなどの異常気象や氷河や氷床の減少による海面上昇など、温暖化の影響と考えられる被害が起こっています。

日本では、大型台風が直撃する頻度が高まり、オーストラリアや米カリフォルニア州では異常乾燥による山火事が頻発し、北極や南極の氷床は、びっくりするほど減少しています。被害を伴いながらの地球からの警告は、他人事ではなくなっているのです。

私たちに出来ること

地球温暖化の主要な原因は、「人類による活動そのものにある」と言われています。今や待ったなしの地球温暖化対策が行われていますが、“人類による活動”~豊かさや便利さ、快適さを求めて、様々な開発がなされてきたことによる人類のつけが回ってきた、と言っても良いのではないでしょうか。

それを享受していた時は、それほど悪いと思っていなかったことが、積み重なって悪影響を及ぼしていたのです。温暖化の悪影響を小さくするには、二酸化炭素など温室効果ガスの排出量を少なくするしかありません。

私たちの身の回りでは、このための色々な活動が行われています。冷暖房の温度を控えめに設定/自家用車の使用を控えて、バスや鉄道を利用/自家用車のアイドリングストップなどの「エコドライブ」/レジ袋に代わってマイバッグなどを携帯する等々です。

肉を食べるのを減らし地球温暖化を防止

最近読んだ以下の記事には、大変驚きました。

「肉の消費量を減らせば、地球温室効果ガスを効果的に減らせる」~その内容は、家畜の牛などは、温室効果の高いメタンガスを多く排出し、食肉産業による牧場づくりのためのアマゾン森林帯等の伐採(7080%が消滅)が進み、飼料や肥料の生産や輸送などで排出する温室効果ガスの排出量は、全体の18%が畜産業関連と言われています。

この割合は、自動車などの輸送機関で生じる温室効果ガス13%を上回るのです。このようなことから、欧米では、「週に一日肉を食べないことで地球温暖化を防止させよう」との運動が、10年ほど前から広がっています。

私はと言えば、魚野菜中心の生活で肉を食べることは少ないのですが、健康面だけでなく、地球温暖化を防止する最も効果ある食事法として、周りの人たちにも勧めたいと思っています。

私たちの日常生活は、豊かで便利で快適な暮らしとなり、それらを享受してきました。地球温暖化によって、それらの軌道修正をしています。肉を食べることについては、日本人の寿命が大きく伸びた一因とも言われ、おいしい食べ物でもあります。

一方で、世界的には温暖化に影響大であったとは、つゆ知らずの事でした。それを少しだけ食べないことによって、地球温暖化防止に大きく貢献できるのです。それと分かったときに、修正して行動するしかありません。少し視野を広く、深く、高く持って、行動できればと思わされます。 

「この地上で、将来何が起こるかということを、見通すことのできる者はいない。」(伝道者の書 712節 現代訳) 

2021年4月8日 小坂圭吾