近所の桜通り |
4月7日に、新型コロナウイルス感染の猛威を受けて、少し遅すぎた感のある「緊急事態宣言」が出されました。誰もが不安になっている中、正しく恐れることはとても大切です。特に不確実な情報に振り回されることがないように、正確で信頼できる情報を入手したいものです。
世界保健機関(WHO)が警鐘を鳴らしていることは、次の通りです。「我々は、感染症と闘っているだけでなく、真偽のいりまじる過剰な情報が氾濫することとも闘っている。フェイクニュースは、ウイルスよりも早く拡散する危険なものである。」
新聞、テレビ、インターネット、雑誌などの情報源を通して、誇張されたり、矛盾したり、科学的な根拠がないもの、根も葉もない情報の拡散がなされています。トイレットペーパーや日用品の買い急ぎをする人が、一時見受けられ、今の日本では全く心配はないのですが、誠に残念な行動です。
不安な時こそ正確な情報を
インターネット上のコロナに関する記事で、全く役立たない、くだらないと思われる事柄が、散見されます。誰かを非難する内容も見受けられますが、人を非難しても問題解決にはつながりません。総務省・情報通信政策研究所のアンケート調査(2019年実施)で、メデイアの信頼度を聞いています。
新聞について「信頼できる」という回答が68・6%ですが、テレビ(63.7%)、インターネット(32.2%)、雑誌(16.8%)という数字です。ネット時代でも、いかに新聞への信頼度が高いかが分かります。
これは、新聞報道に携わる方々への信頼もありますが、活字にすることは、原稿を書く→推敲する→第3者が校正するという段階を踏むために、いい加減なものが排除され、間違いが少なく信頼のおけるものにつながるのだと思います。このような時、自分を守るため自分に必要な情報を集めて実行することが役に立ちます。
健康管理に十分留意する、しばしば言われている三密(密閉空間/密集場所/密接場面)を避ける、丁寧に手の消毒・手洗いをする、マスクの着用、外出後は手洗いとうがいをする等で感染から予防をすることができます。自分にできることを具体的に知って行動すれば、不安が和らぎます。
神さまの守りを信じる~詩編91編
聖書・詩編91編に次のような言葉があります。
「聖い神を避け所とする人は、全能者の陰に休みを得る。私は主に申し上げよう。『私の避け所、私のとりで、私が信頼している私の神さま。』主は、狩人が仕掛けるようなわなや、恐ろしい伝染病から、あなたを救いだされる。」(詩編91:1~3 現代訳)
主なる神さまは、私たちを守ってくださる方であり、避け所、とりでとなってくださるお方です。何という安心なことでしょうか。
「主はその羽で、あなたを覆われるので、あなたはその翼の下に避け所を得る。その真実は、あなたを守る大盾、小盾である。あなたは夜の恐怖も恐れず、昼に飛んでくる矢をも恐れない。また、暗闇にはびこる伝染病も、真昼に襲う災害も恐れない。たとい、千人、万人があなたのそばに倒れても、災いはあなたに近づかない。」(4~7節)
新型コロナウイルスの感染~このウイルスほど良くできたものはないとは専門家の人たちの言で、手ごわい!~、全くどのように感染してくるかわからない暗闇にはびこる伝染病、しかし、神さまが私たちを覆ってくださり、守ってくださるのです。これから終息するには、数か月以上はかかるのではないかと思われます。
「もし、あなたが私の避け所である主、聖い神のもとにあるならば、災いは、あなたに臨まず、不幸も、あなたに近付くことがない。」(9~10節)
この神さまの言葉をしっかりと受け取って、それを信じることができるならば、神さまは、その通りに実現してくださいます。私たちは、それを信じることができない弱い者かもしれません。聖霊の助けをいただいて祈り、信じ切れない私を助けて下さいと祈り続けることです。
「お前は、まだ私を信じることができないのか?」と叱責を受けるかもしれませんが(イエスさまの弟子たちも同じような経験あり)、それにもかかわらず、そのように祈り行動する者にも、主なる神さまは、助けの手を差し出して下さる、守ってくださるのです。間違った情報に惑わされず、神様の守りがあるようにお祈りします。
2020年4月13日 小坂圭吾