2018年11月23日金曜日

人生の目的「何のために生きているのか」


『人生を導く5つの目的』
人生を導く5つの目的

全世界で一番多く読まれている本と言えば、それは『聖書』に間違いないでしょう。その次によく読まれている本と言えば、『人生を導く5つの目的』(リック・ウオレン著、PDJ刊)の本だと思われます。

もう数年前になりますが、米国の版元によれば、原本の英語から訳された言語が85か国語を超えて、おそらく旧版、新版(40章から42章になりました)、訳本を合わせた数字ですが、全世界で8千万部以上は読まれているとのことでした。

この本が最初に出されたときの推薦の言葉に、ビリーグラハムは「的外れな生き方をしてないかどうか、確かめながら読んでほしい」と述べています。『ヤベツの祈り』の著者ブルース・ウイルキンソンは「21世紀の古典的な名著になるだろう」述べていますが、まさにそのように用いられているようです。

この本の目的と目標

読者の皆さんは、この本を読まれてもう久しく経過したのではないかと思い、少し振り返りが出来るかなと筆を執りました。著者は、この本を書いた目的と目標を最初に明確に述べています。わたしたちは、とかく目的についてあまり考えないで行動しがちですが、これを考えて見ましょう。

目的は何か?”と言えば、「何のために生きているのか」という人生における最も重要な質問に対して、答えを発見することです。目的と言うのは、行動の狙い、狙った的と言い換えることが出来ます。

その目的を達成するために必要なことは何か、それが目標です。

①神さまの目的とその全体像が見えてくる。ばらばらに見える私の人生の一つ一つの断片が、どのようにつなぎ合わされていくのかを知るようになる。
②日々のストレスを減らし、なすべき決断を容易にし、人生の満足度を高め、何よりも永遠への備えをすることが出来る。

これらは、達成目標であり、期待成果ともいうことが出来ます。このような目的と目標を認識し、確認しながら読み進められると良いかと思います。(これらは、本の最初にさらりと書いてあります。)

人生の一つ一つの断片

この本を読んだ時、“ばらばらに見える私の人生の一つ一つの断片が、どのようにつなぎ合わされていくのかを知るようになる”との言葉は、とても新鮮で驚きでした。誰しもが、人生におけるあのことは無かった方が良かった、忘れてしまいたい、なぜあのことが私に起こったのかと思い煩うのではないかと思います。頭でぐるぐる考え、なかなか忘れることが出来ません。

この本を読み進めていくと、“嫌だなあと思っている事柄が、神さまの御手の中で許されて起こったことであり、私には、実に意味のあることだった”と分かる、あるいはその日が来ると理解できるのです。

このように書きながら、私も忘れたい嫌な事柄を、思い浮かべます。特に、人生の春・夏に起こった嫌な事柄を思い起こすと、ある一つの嫌な事柄があのことにつながり、そしてあのようになり、あの良い結果を生んでつながっていると説明ができます。

ある嫌な失敗から“人を赦す”事を学んで、次の嫌な事柄には、早くに赦しが出来たかなと思います。ある事柄は、失敗とまではいかない寸前で立ち止まり、良い教訓として記憶に残り、次の時には良いブレーキになりました。

ある人生の一片は、素晴らしいことがやがて苦い事柄になり、私の努力では何ともしがたく、良い方向に行くようにと祈るだけでしたが、どうやら良い方向に神さまは導かれるように感じています。このような嫌なこと、苦いことが多々あるのが人生であり、心のひだが少しはできたのかなと思わされています。

今回、心を一新して『人生を導く5つの目的』を読みながら、心の琴線に触れた事柄が書ければと願っています。なお、この本は、3年ほど前に増補改訂版を刊行しました。今まで40章でしたが、2章追加された改定版・刊行にあたり、訳文の見直しをしております。追加の2章は、神の目的に導かれる人生の妨げになる二つの罠を取り上げています。ぜひ、ご一読いただければ、幸いです。

20181123日    小坂圭吾