70歳を過ぎた頃からですが、「人生は、年を取ってみないとわからないことがある!」と次第に感じていました。そのために、それ以上の年齢の方々が書かれたものを色々と読み始めました。
人生における様々な事柄に、どのように対処していくかの知恵は、諸先輩方からいただくのが一番であろうと思うからです。先日『実践、快老生活』(渡部昇一著、PHP新書)を読みました。
著者は、カトリックの信徒で上智大学教授として長く教鞭をとられ、86歳になった時に、「快き老いの生活」の方法について、率直にレポートしようと書かれた本です。
私自身、クリスチャンとしてすでにやっていることが多くありますが、共感した、同感であると思った事柄、その通りだが忘れていてこれを契機に再度ねじを回して実行しようと考えたこと等がありました。
今回も本を読み、重要と思われ所には線を引き時にメモを記入し、読み終わると、教えられたポイントを3つほどに絞って赤線で淵にマークして印をつけ、私のスケジュール日記帳の”読書リスト”に書きつけます。
これを読み返すと、それだけで教えられことが蘇ります。
伝えたいこと
著書から刺激され反省したことは、毎日、決まった時間を割いて仕事にとりかかろうということです。
現役の時ならば、決まった時間に色々とやることが次々とあるのですが、第2の現役の始まりの時、このことは最重要と思い、朝9時には仕事を始めることとしました。
喜寿を超えた頃から、第2の現役を卒業して第3の現役と言いながら、少し甘くなってきていました。
何時間も机にしがみつかなくてもよいので、毎日同じ時間を決めて、何らかの知的な作業をする、勉強する、本を読む等の習慣を持つことをしようと再確認しました。
何らかの知的な作業はやっていましたが、目的意識というか、時間というか、やることがやや漫然としていたかなと深く反省しました。
ところで、今年も猛暑の日々でエアコンをつけ暑さをしのいでいますが、各部屋にエアコンをつけるだけですと、廊下に出ますとアチチとなります。
もう10年になるかなと思いますが、2階の事務所兼書斎部屋にエアコンをかけてドアを開け放しにしたのです。すると冷たい風が階下に降りていき、更に送風機から風を送ると、1階の廊下そして各部屋まで涼しくなるのです。
暑い夏を過ごすには快適ですし、電気代は多くはかかりません。
ブログの締め切りに追われて
このブログを書くのに、どうも締め切りに追われてやることがこの半年ほど多かったかなと感じています。これに対しては、「まず書き始めることが大切」ということを再確認したのです。
ある程度の構想を立てて、とにかく書き始めるのです。書いていくと、最初考えていたこととは違った方向に進んだり、あれどうだったかなと本棚を見て調べたり、紆余曲折しながらも次第に形になっていくものです。
このブログも、とにかく書き始めようと決心し、家庭礼拝で妻に祈ってもらって始めました。最初設定したタイトル、イメージとはとはかなり違ったものになってきました。
やはり書いてみて、この方向を膨らませるのが良いと分かってきたからです。ある程度のネタがそろう、構想が出来たら、とにかく書き始めることが大切ということは、ブログを書き始めてしばらくして発見した事でもありました。
初心に帰った思いがしています。
人生を豊かに快く
この本を読んでいる時に、教会で長年お世話になったS長老が天に召されたとの電話が入りました。今年はS長老に会いに行こうかなと、思っていた所でした。
同じような世代の長老が教団全体で5人ほどいますが、私が一番若く?このメンバーで約10数年前に、箱根に1泊2日の長老懇談会を企画して、楽しく交わりをしました。
この時のことが思い出されて、「早く会っておけばよかったなあ。天国でまた会えるとしても、身近な人間関係や教会関係、家族関係などを楽しく感じながらの生き方が、やはり大切だな。」とつくづく思いました。
人生100年時代ということで、3つのこと~人に会う/本を読む/旅をする~ことを意識しています。人生を豊かに快く、かつ人々に役立つことをしていくには、これが基本だと思わされます。
色々な刺激を受けて、沢山の学びが得られると、その分人生は楽しくなります。人生は「人・本・旅」を通して豊かに楽しくなるのです。
これらを意識してやる中で、良いことを思いついたら出来るだけ実行に移していきたいと願っています。
「心に楽しみのある人には毎日が宴会である。」(箴言 15:15)
2024年8月20日 小坂圭吾