2012年11月16日金曜日

健康余話 「今、何を後悔していますか?(2)」


                  体を鍛える
スポーツで体を鍛えると言えば、私の場合、特にこれと言ったこともやらずに大人になりました。30代の後半になり、子供の水泳に付き合っていたのがきっかけで水泳をやり始めました。平泳ぎだけは何とか泳げますが、泳ぐ形があまり良くなく、様になりません。体を鍛えるということでは、今はウオーキングが主力で、水泳は月に数回くらい行く程度です。

水泳で温水プールに行きますと、不思議だね?と思うことがいくつかあります。まず、温水プールの天井がほんとに高い、なぜでしょうか?理由は、天井を高くして水蒸気を室内に溜めないようにしているのですね。何故なら、温水プールは風呂と同じで雑菌が繁殖しやすい環境ですから、暖かい水蒸気を出来るだけ高い天井まで飛ばす事で、室内の衛生管理をしやすくしているからだそうです。

二つ目は、区営や市営などのプールに行くと、「サウナ」でなく「採暖室」があります。なぜこんなに低い温度なのか?とずっと疑っていました。私が行く温水プールの採暖室は60℃前後で、プールで冷えた体を温めたり、おしゃべりを楽しむ部屋です。冷えた体を温めるために作ったにしては、温度が少しぬるすぎます。しかし、60℃で15分も入っていれば、汗がジワリと出て体に良いことが分かってきました。実は、先ほど書きました石原結實先生の本にも、このように体を温めるのは良い方法だと書いてあり、水泳の仲間にもそのことをお話して、互いに泳いで採暖室で温まろうと励みになっています。

     腹八分目にする
後悔のトップ20の第4、5番目を見ると「腹八分目にする」「間食を控える」ことが出ています。甘いものが好きで間食もする私は、肥満体質ではなく、その一歩手前の体質で何とか踏み留まっています。食事の内容に注意することは、妻のおかげで十分に守られていますが、間食の習慣がなかなか止められず、夜の間食を止めるよう妻から何度も言われました。

今年の春に、健康保険組合からの1通のお知らせが来ました。人間ドックを含む特定健診を受けた人に『健康チャレンジ』とのお知らせです。メタボリックシンドロームではなくても、腹囲が基準を超えているので、「健康チャレンジ」をするようにとのお勧めです。日頃から、もう少し体重を減らした方が良いとの認識は十分に持っていましたので、保健指導を受けることにしました。チャレンジ目標として体重を1・5KG減らすこと、そのためには、間食を半分に減らすこと、週に3回の運動(ウオーキング、水泳、ストレッチ)を継続することにしたのです。

6か月間実行して目標を何とか達成。やれやれ!長い間続いていた夜の間食は無くなり、昼食は半分近くに減らしました。結果、摂取カロリーが減り体重も腹囲もぐっとしまり、今も継続しています。私たちは、カロリー摂取量が多すぎると言われ、年とともにカロリーを制限し、食事の調節が必要になってきます。いかにバランスを考えて食事をするか、体に良いものを積極的に食べることが問われるのです。

     健康の4要素
私たちが健康で過ごしていくための要素を考えてみると、
(イ)適度な運動、(ロ)正しい食事、(ハ)心の平安、(ニ)十分な睡眠 
が必要と言われています。

(イ)と(ロ)については、すでに“後悔のトップ20”の上位にあることを述べました。“後悔のトップ20”の第6位以下20位までを見ますと、(ハ)心の平安についての項目としては、ストレスの解消法を見つけておけばよかった/よく笑い、くよくよ悩まず過ごせばよかった/悩み事を相談できる相手を見つけておけばよかった、があがっています。(ニ)十分な睡眠については、日本人の平均睡眠時間を見ますと、それなりに休めているからでしょうか、睡眠時間が不足だったと言うような項目はありません。質と言う点から見れば、早寝早起きをすればよかった/不規則な生活をしなければよかったが該当するように思います。

総じて、シニアの方々の経験(本音)から言えば、健康の4要素にわたってバランスよく留意していく事を警告していると思われます。そんなにバランス良くと言われても、簡単に出来そうになく、今できることを精いっぱいやっていくしかありません。あの時ああしておけば良かった!?ということは、出来れば避けたいものではあります。あの時は最善の判断をしたはずが、人生を振り返る年齢になれば、あるいはその過ちに気づくかもしれません。最悪もまた最善に導かれるプロセスとも言うことが出来ます。「後悔は先に立たず」とは言いますが、今気が付いたその時に、心から悔い改めてやり直しても、決して遅いことはないと信じます。

「悔い改めにふさわしい行いをするように。」(使徒26:20 )

2012年11月16日    小坂圭吾