2015年2月25日水曜日

健康余話 「食品添加物について」



     食品の裏側~知れば怖くて食べられない
食品添加物については、多くの方々がそれなりに知っておられることでしょう。健康と食の安全については、少しは理解をしているつもりでしたが、食品添加物の実態については、良く知りません。先月ふとしたきっかけで「食品の裏側~みんな大好きな食品添加物」(安部司著、東洋経済)を読む機会を得ました。実態を知り、ほんとに驚きました。


私たちは、自分が食べている「食品」がどのようにつくられ、その裏側でどのような添加物が使われているかを知りません。一流メーカーが作っている、生協、大手スーパーが売っているから大丈夫ではありません。

この本の著者は、大学で化学を専攻して食品添加物の専門商社に勤め、「食品添加物の神さま」とまで言われるまでに研究され、食品添加物という魔法の粉を作り売りまくった方です。

この魔法の粉、食品添加物を使うことは、食品を長持ちさせる、色形を美しく仕上げる、味を良くする、コストを下げる等のメリットがあり、かつ手間暇かけず簡単に「食品」を作れるのです。著者は、ある時、自分の作っている食品添加物の「安全性」という重要な問題に気付き、その会社をすっぱりと辞めたそうです。

     食品添加物のメリット
現在、日本で認められている食品添加物は、約1500種類。このうち天然香料と一般飲食物を除くと約800種類です。食品添加物には、もちろん大きなメリットがあります。

スーパーやコンビニでお弁当、おにぎり、サンドイッチ等を手軽に買って食べることが出来るのは、加工食品の発達のおかげで、食品添加物が大いに貢献しているわけで、安くて便利さを享受できているのです。

はるか昔から使っている豆腐を作る“にがり”、まんじゅうのふくらし粉である“重曹”は、無くてはならない食品添加物で、まだまだいくつもあります。

これらを数えていくと、生活クラブ生協が許容している食品添加物は80種余で約10%まで減らしているそうです。(厳しいチェックですね!)確かに生活クラブ生協の食品には、ほとんど食品添加物が入っていません。

この本を読んで1~2週間は、少し添加物が恐ろしくなりました。スーパーやコンビニその他しっかりした店をまわった所、どこも添加物が入った食品ばかりで、お弁当、おにぎり、菓子類、パン一つも買うことが少し嫌になってきます。


    ではどうするの?
調べた結果ですが、食品の裏側を見て、原材料表示をしっかり読めば、色々とわかってきます。おにぎりでも、種類により添加物は違います。

同じような食品でも添加物が少ないものもあり、出来るだけ少ないものを買う努力をしています。

何が添加物かということですが、台所にない物は、食品添加物だと思って注意!有効期限が長いもの、加工度の高いものほど、色々な添加物が入っています。

出来るだけ添加物の少ない食品を選ぶ、どんな添加物が入っているかを知って、週の内に半分位は、そのような日があって良いと許容することが賢い方法です。食事をする時、神さまの祝福と守りをしっかり祈って食べればよいと思います。

昔から、味にはうるさい方でしたが、今は味以外にも注意が行くようになりました。「これは、大地の自然な食材だけの味だね。」「これは、自然な味ではないか?もしかして食品添加物が入っているかな?」と少しわかるように---。米、野菜、果物、魚など食材の素晴らしい岡山のいなかで育ちましたので、そのことが少し分かるのが感謝なことです。

2015年2月25日    小坂圭吾