2015年11月12日木曜日

聖書の不思議「鳥に聞く~キツツキの話」

キツツキ(アカゲラ) (出典:ウイキペデイアより)
          獣や鳥に聞いてみる

創造主が天地を造られたことについて、聖書の中のヨブ記では、こんな面白い表現が記されています。「獣や鳥に聞いてみるとよい。彼らが答えてくれるだろう。あるいは、大地や海に尋ねてみるとよい。彼らが教えてくれるだろう。彼らは皆、これらが、主の御手の業であることを知っている。生きている者の命は、主の御手の中にある。」(ヨブ記13:7-10 現代訳聖書)

創造主が造られた獣や鳥の不思議について、私たちは、それほど関心を払っていないかもしれません。毎年、夏になると我が家の庭にも何十となく蝉が羽化するために出てきた穴のあと、その抜け殻があります。夏の風情を彩るあの元気の良いたくさんの蝉、その蝉の死骸を見ることは、ほとんどありません。ほんとに不思議です。

大空を自由に飛び回る鳥、特に渡り鳥は、食糧、環境、繁殖などの事情に応じて定期的に長い距離を移動(渡り)しますが、数百キロも旅をするそうです。夏鳥の代表にツバメ、冬鳥の代表にハクチョウ、知床で見られるオオワシがいます。
 
子供のころ、田舎の実家の軒先に巣を作るツバメのために、春先から夏の終わりまで、玄関先を開けておくとツバメが巣を作りました。ツバメは、特有の帰巣本能によって、同じ町、同じ軒下の巣に帰ってくるそうで、帰ってくる確率はとても高いとのことです。この渡り鳥ですが、その実態はまだ研究途中だそうです。

     キツツキこつこつ

子供のかるたに「キツツキこつこつ木をつつく」があります。子供と一緒にかるた取りの時、何度も読み上げた言葉ですが、そのキツツキの不思議について、ご紹介します。

「キツツキが木を激しくつつく時の威力は、信じられないほどのもの!キツツキの首には重力の何千倍もの負荷がかかり、ロケットの発射時に宇宙飛行士にかかる負荷の250倍に匹敵するとのこと。なぜ、これほどの衝撃に耐えられるのか。どうしてキツツキの脳は、飛び散ってしまわないのだろうか。
 
キツツキがこのような途方もなく、激しい振動に耐えられるのは、神の特別な知恵によるのだ。キツツキの頭部、くちばし、頸部が特別仕様で造られている。キツツキの頭骨は、とても丈夫に造られ、くちばしは、他の鳥類以上に強靭なノミのような形をしている。そればかりか、木を彫り出した木くずが、鼻孔に入らないような仕組みになっている。
 
また、くちばしと頭骸骨の間にスポンジのような組織があり、これが木を叩きつける時の衝撃を緩和している。この衝撃緩和装置は、極めてよくできているため、科学者たちの間でも、どんな人間の発明もこれには及ばないと言われている。加えて、
 
キツツキの頭には特別な筋肉がついていて、木を叩くたびにそれが頭蓋骨をひっぱる役割を果たしている。見事に調整された頸部の筋肉を備えることにより、頭がよじれてしまわないようにデザインされているのである。」
(注)『キリスト教信仰の土台(上)第9章 創造(Ⅰ)』(PDJ刊)より一部を抜粋 

キツツキが木をつつく目的は、巣穴を作るため/木の中にいる虫を食べるため
/音によってコミュニケーションを行うためと言われています。木をつついている様子を見たことはありませんが、このデザインされた複雑さには、おどろく以外にありません。自然の驚異によってこのように出来た、進化したとの説明は、とても納得のいくものではありません。

キツツキの精巧なつくりは、創造主のおどろくべきデザインによるのであり、そこに創造主の偉大さが余すところなく、表現されているのです。地球上の生物を注意深く観察するとき、創造の美しさに触れることができます。

「獣や鳥に聞いてみるとよい。彼らが答えてくれるだろう。~~~~彼らは皆、これらが、主の御手の業であることを知っている。」との聖書の言葉が、心に迫ってきます。 

20151112日    小坂圭吾