2024年10月18日金曜日

祈り「人生はテストである」

衆議員解散の報道

第50回衆議院総選挙

自民党総裁選は石破茂総裁が選ばれ、野党の立憲民主党代表選は野田義彦代表が選定されました。その後、国会が召集され石破茂総裁が総理に就任し、衆議院は10月9日解散されました。

第50回衆議院選の日程が「15日公示―27日投開票」と決まり、事実上の選挙戦に突入しています。総裁選も代表選も、この経過を新聞、テレビでつぶさに見て、党員になったつもりで誰に投票するかを考え、自民党は石破茂氏に投票するとしました。

石橋茂氏が決選投票の厳しい中で当選を果たし、本当に良かったと感じています。今回の総選挙は、自民党にとっては、大変厳しい選挙になりそうです。

石破茂総理はクリスチャン

石破茂氏は、キリスト教プロテスタント信者であることを公言してはばからない人です。もう10年ほど前ですが、友人が招待してくださり「国家晩餐祈祷会」に出席した時、石破氏があいさつをされ、曾祖父のことについてお話をされたことを覚えています。

石破内閣がスタートして解散まで、どのようになるかテレビを通じて色々な角度からの番組を見ました。

あるテレビ番組で、作家で元外務省主任分析官である佐藤優氏(同志社大学神学部卒、カルバン派教会出身のクリスチャン、石破茂研究を密かに行ってきた由)が出演されて、「石破氏のことは同じ信仰者として考えていることが良くわかる」と他の解説者とは違う視点で語られました。

私も改革長老派の教会の一員ですので、“さもあらん!”と佐藤氏の話に共感しました。石破茂総理の信仰的背景を少し紹介いたします。

神代植物公園・バラ園

牧師である曽祖父の強いDNAを継承

「政治が感動を起こさなければいけない。有利だからやる、不利だったらやらない。それは私の生き様ではありません。」と語る石破茂氏、過去最多の5度目の自民党総裁選への挑戦でついに勝利しました。

彼には、愚直で誠実といったイメージがあり、安倍一強という権力と敵対し、長らく閑職に干されようとも立ち上がり、不屈の精神の持ち主ですね。それは、彼のキリスト信仰心であろうかと思われます。

石破氏は、小さい頃から母親に連れられて日本基督教団鳥取教会に通い、そこで18歳の時に洗礼を受けました。

鳥取から上京し、慶応義塾高校、慶応義塾大学に進学後は日本キリスト教会世田谷伝道所(現世田谷千歳教会、改革派の流れをくむ教会)に出席し、教会学校の教師も務めました。

石破氏がしばしば語られる先祖のことですが、母方の曽祖父は、同志社英学校(後の同志社大学)の創立者である新島襄から洗礼を受けた金森通倫(みちとも)です。

熊本バンドの一員として新島襄先生に弟子入りをして牧師になり、一番弟子と言われて新島先生が病に倒れられた後、同志社の総長代理となられました。石破氏は、この曾祖父のDNAを受け継いでいるとの意識があるようで、4代目のクリスチャンです。

石破氏が総理として神さまの御心にかない、その御用のために神様が十分にお用い下さるようにと、皆で執り成しのお祈りをしていきたいと思います。

神さまの視点から~人生はテストである

石破氏は、神さまによって自民党総裁に選ばれたと思っていると推察致します。過去最多の5度にわたり自民党総裁選へ挑戦して勝利できたのは、キリスト信仰による以外に考えられません。

私たちが人生をどう見るかは、私たちの人生を決定し方向が決まるのです。神さまの視点から私たちの人生をみる~それは聖書によりますが、私はイメージとして、人生はテストであると理解できたとき、大きく目が開かれました。

これは、聖書全体に見られる考え方です。私たちの人生はテストの連続で、神はテストを用意し、私たちがどのように応答するかを見ておられます。

様々な問題、失敗や成功、衝突、病気、失望落胆、人間関係のもつれ、猛暑や長雨等の天候に対して、どのように応答しているでしょうか。

神さまは、非常に小さいことも誰が見ていなくても、すべてに目をとめておられます。人生はテストであると分かると、人生に無意味なことなど一つもない、一つ一つが私たちの成長に欠かせないもの、試されることによって成長し、その真価が明らかになるのです。

ばらばらに見えるような人生の断片が、神さまにあっては全てが意味を持ってつながっているのです。

アブラハム・リンカーン

アメリカ大統領のアブラハム・リンカーンの人生ですが、「失敗と不幸と挫折」という文字が、彼の生涯について回りました。彼は、聖書と祈りにより力をいただき、倒れても素早く起き上がりました。

彼は決してあきらめない~選挙において7度も落選するも七転び八起きの信仰により、困難が訪れるたびに慰めと力を得る聖書のみことばを愛し、すべてのことが働いて益となることを信じたのです。

ある新聞記者にリンカーン答えています。「わたしは、多くの失敗を経験し、失敗のたびに神さまのみこころを学びました。

サタンは、『もう終わりだ』とささやきますが、神さまは、『今回の失敗を教訓としてさらに大きなことに挑戦しなさい』と言われ、私は神さまの声に耳を傾けたのです。」

私たちも、神さまのテストに失敗しようとも、聖書と祈りにより力をいただき乗り越え、信仰が練り上げられ、成長させていただきましょう。

「試練に遭っても、それに耐え抜く人は幸いである。それを耐え抜いたら、神を愛する人々に約束された、勝利者への命の冠を頂くことができるからである。」(ヤコブ 1:12 現代訳)

「主はいつも地上をご覧になっていて、主に心を向けている人がいれば、その人に力を与えてくださいます。」(歴代誌 16:9 現代訳)

2024年10月18日 小坂圭吾