2021年1月29日金曜日

健康余話「心と体の健康~足を鍛える」

須走からの富士山

健康には、何が重要なのか?

新型コロナウイルスの世界全体の感染者数が、累計で1億人を超えました。世界的大流行の収束の見通しは立たず、日本でも在宅勤務や外出自粛‐‐‐コロナ禍の巣籠もり生活が続きます。

私たちが健康で過ごしていくためには、何が重要なのか、よく言われるのが健康の4要素です。①適度な運動、②正しい食事、③心の平安、④十分な睡眠 私は、これにもう一つ ⑤やりがいのある事 を加えます。仕事、ボランテイア、孫の世話、家事、趣味でもOK、他の人のために役立つ何かを絶えずしていくことです。

60歳過ぎから第二の現役を始めて、十数年になりますが、眠る前に、必ずその日の感謝なことを思い出しながら「明日もあの事、この事をしなければ‐-!」と思いつつお祈りをして眠ります。

いつでしたかふと、「明日やるべきことがあることは、何とも感謝なことだ」と思わされ、これも健康に重要な要素だと気がつきました。

健康は心の姿勢から

貝原益軒の最高の健康読本「養生訓」は、今もその秘訣は変わらず、彼が83歳の頃に著わした江戸時代のベストセラーです。

「庭に草木を植えて愛する人は、朝夕心にかけて水をやり、土を盛り、肥料をやり、害虫をとってよく養い、その生長を喜び、衰えるのを見て悲しむ。草木に対してでさえそうなのだから、尊くかつ重い自分の身体を大事にするのが当たりまえだ。その自分の身体を草木ほどにも愛さないとは一体どういうことか。」

「生まれつき元気で、身体の強い人でも、養生の方法を知らず、朝晩不摂生をして元気をなくし、日夜精力を減らして、寿命にも達しないで早死にする人が多い。また、生まれつき虚弱で病気がちの人でも、よく摂生して保養すれば、逆に長生きすることも出来る。」(養生訓より、現代語訳)

彼が生きた江戸時代は、「人生50年時代」ですが、『人間の寿命は百歳を定命とする』と言っています。養生の心がけしだいで長寿を保つことが出来、短命で終わることもあると述べています。

「体の健康について、一番大事なことは、本人の健康になりたいという意志である」と教えられます。その心(意志・気持ち)と身体とは密接な関係があり、心の健康が損なわれれば身体の健康も損なわれ、逆に、身体の健康が損なわれれば心の健康も損なわれます。

もちろん例外もあり、作家の三浦綾子さんのように、多くの病気を抱えながらも、その使命を果たされた方もあります。私たち凡人は、体調が悪いと心も病む、意志も弱くなります。

普通に努力をすれば、健康を維持できるのですから、体の健康について強い関心を持って励む、ほんのちょっとの努力が必要です。
適度な運動~歩行速度を上げる

速歩

人生100年の時代、健康な人生を送りたいという気持ちをしっかり持つことが勧められています。貝原益軒の言葉、健康に関心を持て!身体に強い関心を持て、養生せよを受けて、その健康の中で第一は、適度な運動“です。

コロナ禍にあって、歩く機会がめっきり減っていないでしょうか。運動と言えば、やはり一番手軽で効果が大なのが早歩き、脚を鍛えることです。脚の筋肉は、第二の心臓と言われ、ふくらはぎにポンプ機能があり、血液の循環を助ける働きがあるのです。

早く歩くと筋肉が増加し、脚のポンプ機能が高まり、心臓への血流が良くなります。そうすると、心臓の働きが活発になり、体の隅々に血液が送られ、全身の健康維持につながるのだそうです。

寿命も延びますので、歩行速度は、私たちの健康と生命力のバロメーターとも言えます。歳を重ねると歩行速度が低下してきますが、効率よく体力向上が期待できるものに、「インターバル速歩」というウオーキング法があります。

近年の研究では、単なるウオーキングでは筋力・持久力の向上が見込めないと言われ、新たに開発されたのが『インターバル速歩』です。

ややきつめの早歩き(ややきついなと感じる程度)と、ゆっくりした歩きを3分ずつ交互に繰り返すやり方です。130分以上(10分ずつの小分けでもOK)、週に4日以上で、生活習慣病の改善につながるとのことです。

運動について、私も色々と工夫しながらやってきましたが、これが一番効率も良く体力増進に効果的だと納得して取り組んでいます。 

「愛するあなたが、魂においていつも恵まれているように、すべての面で恵まれ、また健康であるようにと私は祈っている。」(ヨハネの手紙第3 2節 現代訳)

2021年1月29日 小坂圭吾

2021年1月15日金曜日

今を生きる「コロナ禍~笑いと喜びに変えていただく」

箱根・芦ノ湖
コロナ感染拡大の第3波
 2020年は、世界を突如襲った新型コロナウイルスに振り回され、コロナ感染拡大で私たちの日常生活も一変してしまいました。全世界で9,000万人以上の人々が感染された由、日本でもコロナ禍の第3波により再び緊急事態宣言が出され、自粛生活を余儀なくされる日々が続きます。

人と人が互いの接触を減らす努力、3密を避ける努力なしには、この難局を乗り切れません。このような中にあって、医療関係者ばかりでなく、社会全体を支え続けてくださっているお一人お一人に心から感謝を申し上げます。

 コロナ感染拡大後の生活の変化について、朝日新聞の調査によりますと、ストレスは、53%が「増えた」と答えています。(男性の47%よりも女性の58%の方が多いと回答)「変わらない」は全体で44%、「減った」は1%でした。ステイホームが広がり、家族と接する時間が「増えた」人は22%、「変わらない」が64%、「減った」が13%です。

ストレスと家族の関係では、家族と接する時間が減った人で、ストレスが「増えた」は67%と高く、家族との時間が「増えた」人も、ストレス増は60%と全体より高く、家族との時間が「変わらない」人でストレス増は48%であり、生活の変化そのものがストレスに結びついているようです。

「オンライン〇〇〇」については、利用が増えたものを複数回答で聞いたところ、「買い物」と「友人・知人とのやりとり」が共に24%、「会議や打ち合わせ」19%、「遠方に住む家族とのやりとり」15%が続いています。全体として、オンライン利用が増えることが、「良いことだ」は50%を占めています。 

コロナ下の生活は? 
私自身について振り返りますと、1年前とは違った良い事もあります。まず、一人で静かに過ごすことが多くなり、そのため、本を読む、祈る、ドラマや映画を見る、ひとりでやる趣味の時間が増えました。(見なくてよいドラマや映画も多かったな?)

次に、オンラインZOOMにより、今まで時間と距離を考えて出席できなかった講演会、会議等にも参加でき、理事会・役員会にも欠席もなく出席できました。オンラインでは、人間的な触れ合いが十分にできない反面、気軽に情報を共有したり、顔を見るだけでもホッとしたりという良い面があります。 

コロナ禍は全く予期しない事柄ですが、私たちの人生は、予期せぬ事柄で満ち満ちています。「なぜ、このようなことが起こるのか?」「主なる神様は、どうしてこれを許されたのだろうか?」率直な疑問ではあります。

このような動けない自粛の生活が続きますと、全ては神様の手の中にありと思いつつも、不自由さといやだなとの思いや愚痴も出て、不安や恐れやストレスがたまり、チョットしたことで落ち込む、失望・落胆に陥りがちになります。
神様に素直に申し上げよう
 人は生きている限り、大小は色々ですが不安・恐れ・ストレスがたまり、やがて失望、落胆する目に遭います。そのような時にどうするか?――その状況から目をそらさず、まずはしっかりとそれに向き合い、共にいてくださる神様にそのことを申し上げましょう。

何も飾らず、ただ素直にありのままの自分を、神様の前に投げ出すことです。正直に打ち明けてみることです。その気持ちを素直に神様に吐き出すこと、嘆きや怒りも、泣くこともあるかもしれません。自分の感情を神様にぶつける、遠慮は必要ありません。

神様に向かって、不安、恐れ、ストレス、これらは、人によって実に様々ですが、ほんとうに神様とお話がしたい、聞いてもらいたいなら、自分の嫌なところ全てで神様に関わりあうことです。自分のありのままで、それが祈りです。そうすれば、神様も応えて下さいます。

神様に申し上げても、なお、誰かに聞いてほしいということもあるでしょう。信頼できる人にそのことを聞いてもらうのも、とても良いことです。あるいは、運動することにより、ストレス発散とやる気のスイッチが入り、元気が出てきますが、私もしばしば体験しています。

 神様との祈りを通して、身近な人や運動を通して、心のスイッチを切り換え、立ちあがる力は、神様が与えて下さいます。神様から“笑いと喜び”をいただき、それらを心にギュウ(牛)と詰め込みたいものです。

そういえば、今年は丑年(うしどし)でした。モウ、コロナ禍とは「さよなら!」したいですが、コロナと一緒でも、今年も”笑いと喜び”で、違った新しい歩みが始まります。 

「その時、私たちの口は笑いでほころび、私たちの舌は喜びの歌を叫んだ。」 
(詩篇  126:2 現代訳)

 2021年1月15日 小坂圭吾