2022年9月6日火曜日

祈り「祈りは聞き入れられる」

祈りの力
かつて見た映画を再度鑑賞

今年になって、かつて見た映画を再度見ることが多くなりました。昨今は、まだ見てない良い映画に出会うことが少なくなってきたなと感じています。自分の感度が鈍くなったのか?見る分野、興味の分野が狭くなったのかもしれません。

そうした中で、映画「祈りのちから(War Room)」を再度鑑賞しました。6年前に封切を映画館で見たのですが、昨年でしたかこの映画をもう一度見たいとインターネットで試みましたが見つからず、先日、Netflixで発見してテレビを通じてみました。

少し飛ばしてみたりしたのが影響したのか?それほど感動は無く、やはり感度が落ちてきたかなと思わざるを得ませんでした。1か月ほどして、娯楽物ではないのでもう一度じっくり見てみよう!と腰を落ち着けて鑑賞したところ、やはり感動した作品でした。

見る時の姿勢というか、気持ちというかそんなことも影響するのだなと思ったものです。

War Room」(戦略会議室)~~祈りの部屋

映画監督のアレックスは語っています。「このタイトルは、日々の生活の中で直面する種々の問題に入る前には、神に正しい戦略について尋ねなければならないという信念があり、祈りの部屋の重要性を思い、映画の原題を「War Room」(戦略会議室)と付けた。」

映画の出だしが戦争から始まり、これは何だと思わせながら戦略会議室へ、それは戦争の作戦本部とも言うべきところですが、そして私たちの人生にとっては、戦いの武器である祈りについて、深く切り込んで行くのです。面白い展開で、ストーリーは以下の通りです。

ビジネスマンの夫トニーと不動産仲介業の妻エリザベス、一人娘のダニエル一家。一見幸せそうな家族ですが、夫婦間に問題・亀裂がある。そんな中で、エリザベスがある日仕事で、家を売却したいという老女クララに出会う。

エリザベスが問題を抱えていると気づいたクララは、彼女に信仰について尋ねる。クララおばあちゃんは、エリザベスの信仰が“気が向いたときにしか教会に行かず、祈りも心のこもらない「ぬるいもの」である”と気づく。

人はどれほど行き詰まることがあったとしても、熱い信仰で祈ることこそが、人生における勝利のカギである!『祈り』が最強の力になるのだと教える。そのパワフルな指導は、見る者をエリザベスと共に引き込んでいく。

クララおばあちゃんは、自宅のクロゼットを案内し、そこは祈りの場所「ウオー・ルーム」であった。クロゼットの壁には、祈りのメモ(課題、状況、かなえられた祈り)がびっしりと張り付けられていた。

クララは、一週間に一時間、自分と会って信仰の話をしようと説得するのです。ここから後は、ぜひ映画をご覧ください。

サルスベリ・白

祈りの部屋

WAR ROOM」は、私たちにとっては、祈りの部屋のことです。世界は神と悪魔の戦争であり、悪魔に打ち勝つためには、祈りによって神の力をいただき悪魔を打倒するのが人間にできる唯一の方法だと、クララおばあちゃんは力説します。

悪魔の働きは、人のプライドであり、憎悪であり、悪い行ないである。熱心なクリスチャンであるクララは、かつて人生における危機、失敗経験の中で、全能の神に熱く祈ることにより、自分の悩み、苦しみ、告白、願を神にぶつけて乗り越えたのでした。

祈りによって神様がどれほど力強く、適切な答えを出してくれるのか!彼女は、クロゼットを“奥まった祈りの部屋”としてそれに当て、これが一番の気に入った部屋なのです。

あるクリスチャンが書いたこんな記事を読みました。

「私の生涯の中で、最も恵まれた祝福されたときは、どうしようもなく行き詰まった時であった。信じられないかもしれないが事実である。

人間の知恵では解決できそうにないようなどん底に落ち込んだ時に、いつも喜ぶ、絶えず祈る、全てのことを感謝するについて実践するとき、ことごとく不思議なことが起こった。神さまのご計画の中にあるということに気がついたのである。」

この話は、クリスチャンならば、聞いたことがある、あるいは少なからず体験していることでしょう。とにかく行き詰まった時、事態が悪ければ悪いほど、開き直って神に立ち帰りすがるならば、主なる神さまは答えて下さるのです。

真剣に神に祈り求めていくとき、まず私が変えられ、やがて周りも変えられていく。忍耐して歩んでいくとき、主なる神様が不思議に導かれるのです。

祈りは聞かれる

この映画の主人公エリサベスは、まさに行き詰まってどうしようもなく離婚直前の折(この世の普通の夫婦ならば、離婚へ一直線でしょう)、神に立ち返り、まず自分が神によって変えられ、やがて夫が変わり、全てを感謝する生活へ‐‐。

この背後にあっては、クララおばあちゃんも熱心にとりなしの祈りを捧げ、神様が聞き入れて下さったのです。

最初にこの映画を見て記憶に残っていたことは、クララおばあちゃんが、エリザベスに最初出したコーヒーは“ぬるいコーヒー”でしたが、何週間後には、エリザベスの信仰の態度が熱くなってきて“熱いコーヒー”を出すのです。

このクララおばあちゃんの行動は、「熱い信仰であれ」と私たちに迫ってくるものでした。私たちも神に対して、いつも熱く、霊に燃えて勤勉で怠らず、自分に任された使命を果たすべく、絶えず上からの力をいただくものでありたいと願っています。

 「目をさまして、感謝をもって、たゆみなく祈りなさい。」(コロサイ 4:2)

 2022年9月6日 小坂圭吾