春の最大の難関は花粉症、私も40数年悩まされてきました。神奈川県南足柄市に仕事の関係で10年余り住んでいた時に、”花粉症”にかかりました。背後には箱根の山々そして大雄山というスギ林で囲まれた山が迫っています。
この季節になると全山スギ花粉が飛び回り、空が黄色くなり、洗濯物を外に干すことはままならぬ状態です。工場に勤務している5千人余の人々の2~3割は、この花粉に悩まされていました。
横浜に移り住んで、N内科に行きましたところ、「年が明けるとすぐに点鼻薬だけを1日1回つけなさい。飲み薬は飲まなくてよい。きつくなってきたら、点鼻薬を最大4回までは使っていいよ!」教えていただいたことを翌年から実行、確かに効果大で楽になりました。
N医師は、アレルギー治療の専門医で、高齢のため医院を閉じられましたが、他の医者にかかってもこのことを教えてくれる方はありません。今年のように花粉が非常に多い年には、この対策だけではきついので、十分な対策が必要です。
三浦綾子の言葉
ところで「三浦綾子366のことば」(森下辰衛監修、日本キリスト教団出版局)を読みました。三浦綾子さんは、小説を読んでもしばらくすると物語は忘れられるが、一つの言葉だけでも心に残って、読者を慰め励まし支えてくれたら・・・と、真理を示す短い言葉(名言)を作中にたくさん入れる作家でした。
その言葉をピックアップして編纂された中から、二つの言葉を選びました。
この地球が始まって以来、地球が終わるまで、私と、あるいはあなたと同じ人は、絶対にこの世に現れません。あなたと同じ人は一人もいない。あなただけしかない。ということは、あなただけをつくられた神さまがいらっしゃる。その神様は、何かをあなたにさせようとしていらっしゃるということを、私は、これを本気で信じていただきたいと思います。(『愛すること生きること』)
今までに地球上にどれだけの数の人間が誕生したのか、誰も数えることができない。が、一人として同じ人間が誕生していない。生まれた者すべてが、地球始まって以来、全く新しい存在なのだ。自分と同じ人間が一人もいないということ、そのことだけでも真面目に受け止めて考える時、私たちは身の引きしまる思いになるのではないか。(『小さな一歩から』)
”あなたと同じ人は一人もいない。一人として同じ人間が誕生していない。あなただけをつくられた神さまがいらっしゃる。真理をずばり言いえた言葉です。
ユニークに造られた私たち
実に私たち一人ひとりは、ユニークに造られました。私という者は、人類始まってから今日までそして今後も、同じ人間は決して存在しません。それほどにユニークに造られているのです。
私たち各人は、体格、容貌、心、能力、個性、経験等がすべて違うのです。聖書は、「私たちは神の作品であって、良い働きをするようにとキリスト・イエスにあって造られたのです」と教えています。
神さまは、私たち一人一人を、ユニークにデザインされ、形づくられました。世界に一つしかないオリジナル作品として造ってくださり、そこには神さまのある目的があります。それは、私たちの人生を通して、この世界に何か違いをもたらそうと考えておられるのです。
この人生において、ただ何かを得る、より多くの物を「獲得する」というだけではなく、「与える」ために創造されたのです。神様は、私たちを用いようとこの地上で何らかの貢献をするために置かれた、他の人を助けるようにと計画しておられるのです。
私たちは、神さまによって救われましたが、それはこの世界に貢献して何か違いをもたらす、良いものにしていくために救いに召してくださったのです。
私たちに対して、キリストの体である教会に対する働き・奉仕(ミニストリー)とこの世界に対する使命・宣教(ミッション)の両方を担ってほしいと願っておられます。ミニストリーとは、信者に対す奉仕であり、ミッションとは未信者に対する奉仕です。
どちらにしろ、ありのままの自分の形を使って、自分に合ったやり方で神様に人々仕えていく事を願っておられるのです。
「あなたがたは、それぞれ違った賜物を頂いているのですから、それを下さった神の良い管理者として、その賜物を使い、お互いに仕え合いなさい。」(ペテロⅠ 4:10 現代訳)
2024年3月20日 小坂圭吾