国会議事堂 |
いよいよ岸田首相の後継を選ぶ自民党総裁選が告示されました。過去最多の9人が立候補し、上位2人の決選投票にもつれ込む公算が大のようです。
一方、野党の立憲民主党も代表選が行われ、4人が立候補し論戦を交わしています。各候補者はそれぞれに支持を集めるべく走り回っています。
私は、それぞれの党員であれば誰に投票するかを考えるべく、熱心に新聞を読み、テレビでの討論を見ています。さてさて、この結果はどのようなことになるでしょうか?
そういえば、今から15年ほどまえ、当時の民主党の圧勝により政権交代がなされた直後、当時の民主党議員のお世話でJASS(日本セカンドライフ協会)の仲間と国会議事堂を訪問したことを思い出しました。
国会議事堂訪問
その時は、衆議院議員選挙直後であり、特別国会開催に向けての準備もされつつありました。1936年(昭和11年)に完成した国会議事堂は、70年来のリニューアル工事で、昔の汚れを落として白い輝きを取り戻して、花崗岩の外壁が現れていました。
かつて、アメリカのワシントン国会議事堂を訪問したときのことを思い出し、それと比較して、さすがに日本らしい立派な造りであると思いました。
床は大理石、赤じゅうたん、窓と天井にはステンドグラス、中央広間の壁画等々です。議事堂の正面向かって右が参議院、左が衆議院となっていて、両院の議場はほとんど同じですが、参議院のみ議場の正面中央が国会開会式のときに天皇陛下が臨席されるお席があります。
中央広間には、議会政治の基礎を築くのに功労のあった伊藤博文、大隈重信、板垣退助の銅像が建っています。台座の4人目は、誰にするか決まらなかったために空席でしたが、「政治に完成はなく、未完の象徴」との意味もあるとのことです。
日本の政治は、今後どのようになるのか、私たちが祈っていくべき課題です。
今月の読売新聞に、マラソン15戦10勝の戦績を残した”時代の証言者”瀬古俊彦が連載されています。彼の活躍ぶりは、あちこちで見ましたが、今では正月の箱根駅伝の解説者としておなじみです。
この連載記事を読みますと、「マラソンは素質2割、練習8割で、練習をどれだけ積めたかが、大きなカギを握る」と書いてあります。
具体的にその練習の様子がつぶさに書いてあり、素質だけで走っていた瀬古選手が、「練習が8割」を実行して、次々と大きな大会で優勝する様子を見て、驚きであり感動を与えてくれました。
そこに至るには、中村清監督という良き指導者との出会いがあった事も忘れてはなりません。まさに練習を積み重ねて走り抜き、マラソンは楽しく、自由自在に走れたと言っています。
天国を目指して
私たちも、自分の仕事、家庭、教会等において、自分のやるべき働きに一所懸命取り組み、走っています。クリスチャンの目指すゴールは天国ですが、この天国へのマラソンを走り抜きたいと思います。
若い時は、自分の力で走り抜こうとする事が多く、それでも何とかなる時もあります。しかし、やることが一杯でいらいらしている自分、疲れきっている自分が多いのではないでしょうか。
その事に気がつき、神様にお祈りしますと不思議と平安と力が与えられます。神様を忘れて自分でがんばる姿は、神さまのエネルギー、スタミナを欠いた状態、車でいう“ガス欠”です。
自分で変にがんばらないためには、主との関係をしっかり保ち、聖書を読み祈ること、そんなこと当たり前!そうです。当たり前のことがきちんとできれば、熟達したクリスチャンなのだと思います。
マラソンは、どれだけ練習を積み重ねたかがカギですが、私たちには、それにあたる毎日聖書に親しみ、主に祈る生活をやっていきますと、自分でがんばろうと力を入れなくとも、案外、物事はスムースに進みます。
“スムースに”と言う意味は、ジグザグはありますけれども、主の御手の中で導かれていきます。人生というマラソンにおいて、このエネルギー不足、スタミナ不足にならないように毎日、聖書とお祈りによって神さまのエネルギーを補充していただきましょう。
「主はいつも地上をご覧になっていて、主に心を向けている人がいれば、その人に力を与えてくださいます。」(歴代誌2、16:9 現代訳)
2024年9月14日 小坂圭吾