2010年8月11日水曜日

今を生きる 「もったいない精神」

     大暑の毎日
毎日、猛暑日がつづいています。7月23日は一年で最も暑いころとされる「大暑」、そして8月8日頃の「立秋」までの期間は、一年中でもっとも気温の高い季節にあたります。地球温暖化や都市のヒートアイランド現象などの影響により、最近の日本の夏は、亜熱帯に近い気候になっていると実感します。最近10年間の横浜地方気象台で観測した真夏日(最高気温が30℃以上の日)は、年間49.3日でした。30年前までの10年間の平均は、40.1日でしたから、確実に暑くなっています。孫たちの話を聞きますと、昨年までは、夏中もエアコンを入れずにすごせたそうですが(我慢強いなー!)、さすがに今年は、エアコンを入れないと寝ることができないとの由。アブラゼミが鳴き始め、トンボが飛び交い、サルスベリの夏の花が盛りの時です。お隣の立派なサルスベリの花、毎日愛でて楽しんでいます。中国では、お隣の景色をお借りして楽しむことを“借景”と言うのだそうで、中国に行ったとき教えられました。

     はじめての漏電
先日、外出先から帰宅してみると停電していました。「停電とは珍しいな?」と思い、分電盤を調べてみると、漏電遮断機(ブレーカー)が落ちています。漏電の箇所について家の中を色々と点検しましたが、わかりません。結局、東京電力の担当者に来ていただいたのですが、エアコンが漏電していることがわかり、びっくり!もう12年も使用しているエアコンで、省エネの観点から買い替え時であろうかと思っていたところでした。担当者の人から、「省エネなっとく&安全なっとくBOOK」を受け取り、さっそく読んでみると・・・
①使用頻度の少ないプラグを抜く ②白熱電球を蛍光ランプに替える
③ムダな明かりをこまめに消す  ④エアコンを控えめに 
など、電気についてちょっとした心掛けでできるエコ対策がわかりました。少しは実践していましたが、早速、我が家でも省エネを徹底・実践しています。12年間使ったエアコンですので、まあ寿命を使い尽くし“もったいない”という後ろめたさも無く、買い替えをしました。

     Japanese spirit of“mottainai”(もったいない)
カナダ・バンクバーに住んでいる娘から、“カナダ大好き、Myカナダ”のジャーナルに「簡単ワンポイント英会話」についてブログを載せているというので読んでみました。そこに、“モッタイナイ”の記事があるので、「簡単ワンポイント英会話」より少し抜粋させてもらいます。
 
今週も、日本語から英語にしづらい表現をご紹介します。ケニアの環境副大臣のマータイさん(ノーベル平和賞を受賞したケニアの環境活動家)が日本の“もったいない精神”に感銘を受けて、「Japanese spirit of“mottainai”」を広めてくれたのは有名なお話ですが。とはいっても、まだまだ「tsunami」(津波)や「sushi」(寿司)レベルではなさそうなこの言葉。“Mottainai” がいつの日か“Tsunami” レベルになるまで(?) この英語表現で代用しておきましょう。” What a waste! “ もったいない!(なんて無駄な!)解説:wasteはここでは名詞で「無駄」の意味。whatは後ろに名詞をおいて、感嘆を表し「なんて~なんでしょう!」の意。(何か現象を目の前・耳にして感嘆を示しながら)もったいない!と言いたいときに。応用:waste of—で後ろに名詞をおけば「ーーがもったいない」「――の無駄」e.g. What a waste of time! 時間もったいない!(なんていう時間の無駄!) 
 先日、知人の経営している山荘に出かけ、彼の本棚を拝見して、ぎっしりと並んだ本の中に中古本が色々とあることを発見しました。しかも、良い本が沢山ありました。帰宅してまもなく、大きな中古本屋(ブックオフ)や神田の古本街に出かける機会がありました。意外と良い本を発見し、何冊も購入しました。どれも新刊並みのきれいな本で、「物は天下のまわりもの」うまく出会いさえすれば、物を大切に使いきる、役立たせることが出来るのです。
使い捨てはモッタイナイ!食べ残しはモッタイナイ!電気のつけっぱなしはモッタイナイ!これは、日本人にとっては当たり前のこと。この精神の根源は、「物を大切にする」こと、物の命を使いきることでもあります。人の無駄には気がついても、自分のしている無駄に案外気がつかないことがあります。家族のエアコンのつけっぱなしに注意をしつつも、自分が食器を洗う時の水の垂れ流しには、あまり注意を払わずやっていることがあります。もったいない、それは無駄だといいつつも、隠された悪意の意図があったりもします。また、無駄なように見えても意味を深く考えれば、とても重要な無駄もあるものです。それらはさておき、明らかな無駄はなくするように心がけましょう。

「弟子たちはこれを見て、憤慨して言った。『何のために、こんなむだなことをするのか。この香油なら、高く売れて、貧乏な人たちに施しができたのに。』」(マタイ26:8-9)

2010年8月11日    小坂圭吾