霜月(11月)はもうすぐ終わりです。文字通り霜が降る月の意味ですが、温暖化の影響でしょうか、霜を一度も見ませんでした。そして、“忙しくて師匠も走る”と言う師走(12月)となります。このことばのもつ語感が、年の暮れの人事往来の慌ただしさと一致するためか、とても親しみを感じます。ところで、そろそろ来年のカレンダー、日記帳、手帳を購入されましたか?私のところにも、11月になって来年のカレンダーが数本送られてきており、先日は、本屋さんで手帳を購入しました。カレンダーは、どのカレンダーも週の始まりは日曜日から始まっていますが、手帳は、1ページに1週間のスケジュールが入り、その週の始まりが月曜日のものが多いのです。近年は少し改善されましたが、日曜日で始まる手帳で気にいったものを探すのに、かつては苦労しました。したがって、手帳だけは、心なしか早くに購入しています。
夢・目標について
今年1年を振り返るのは、まだ早いと思いますが、皆さんは今年目標を立てられましたか?もう10数年前に“夢”について入手した1枚の紙があります。作者は不詳です。
夢
夢がある者は、希望がある。 希望がある者は、目標がある。
目標がある者は、計画がある。 計画がある者は、行動がある。
行動がある者は、実績がある。 実績がある者は、反省がある。
反省がある者は、進歩がある。 進歩がある者は、夢がある。
実に素晴らしいサイクル、一般によく言われる“PDCAサイクル (PLAN→DO→CHECK→ACTION)”になっています。この考え方は、仕事ばかりでなく、個人についても何か実現していく際に使える考え方です。ここで、夢はビジョンに、希望は目的と言い換えてもいいでしょう。ここでいう夢とは、“将来実現させたいと思っている望み”のことです。夢よりも希望、希望よりも目標のほうが実現可能なこと、具体的な事柄ということができます。今年はこのようにやるぞ!と個人の目標を立てる、教会の目標・計画立案があるかと思います。
PDCAサイクル
PDCAサイクルとは、PLAN【計画を立てる】→DO【実行する】→CHECK【評価・検討する】→ACTION【改善策を講じる】のことです。 (1)計画を立てる<PLAN>―――計画を考える前にまず目的を考え、その目的に対して、計画をすなわち目標と具体策を考えていきます。私たちの悪い癖は、目的を考えないですぐに計画を立てるあるいは行動する。私も含めて、大部分の人がそのような癖を持っています。目的を考え、計画を作る。計画は大雑把なものから色々ですが、自分たちの目標レベル、内容に応じて細かさは考えて作るのが良いでしょう。計画を立てるときには、紙に書き出すことが重要で、そのことによって良い考えが与えられるものです。 (2)実行する<DO>―――計画したことを実行するのみです。
(3)評価・検討する<CHECK>―――これが意外とおろそかにされます。良かった!で終えてしまわないで、良かったこと/改善すべきことを洗い出します。実行し結果が出て、結果は満足に値するかどうかを考え、駄目だった時は、具体的に何が不十分だったのか。満足する結果の時は、何をしたことによってその結果を得られたか等を考えます。 (4)改善策を講じる<ACTION>―――評価・検討した事柄を、次に生かすことです。
このようにPDCAサイクルを回すことによって、らせん階段を上るように、私たちも成長していきます。PDCAの中で、計画を立てる項目は、大雑把なやり方であっても、しっかり考えてやることです。そして、実行し、評価・検討し、改善策に生かすのです。目標についてさらに考えてみましょう。(続く)
「目標を目ざして一心に走っているのです。」(ピリピ3:14)
2011年11月30日 小坂圭吾