来年の手帳
今年もあと10日余りとなりました。年の暮れの人事往来の慌ただしさと相まって、何となく気忙しく感じてきました。今週末は、祭日、クリスマスイブ、クリスマスと3連休になり、クリスマス行事が目白押しになることでしょう。この頃になりますと、手帳も2011年度から2012年度に切り替えていきます。新しい年の手帳に来月以降のスケジュールを記入しなければ、覚えておくことが出来なくなくなるからです。今年の手帳を、最初からめくりながら、去年の暮から正月にかけてはどのように過ごしたのかな?と思いにふけりながら見ていくのも楽しいものです。そして、必要な事柄を来年の手帳に記入していきます。今年のやり残しの課題も書き写します。そして、もはや新しい手帳・2012年度版に切り替えています。
デボーション・ノート
ところで、皆さんは、日記帳あるいは、デボーション・ノートをつけておられますか?私は、日記帳をつけるようになったのが、もうかれこれ30年ほどになるでしょうか。日記帳と言えば、多くが1日1ページで厚さが3センチもあり、最初は熱心に書いても空白の日も時々、いやしばしば出て来るものです。途中から切り替えて、デボーション・ノートも兼ねたものにしたのです。色々と書店で探した結果、高橋書店の“NEW DIARY”を使い始めました。1ページに2日分入り書きやすく、出張でも持ち運びが手軽に出来ることで、もう10数年はこれを使っています。これには、年度の目標と計画、そして毎日のデボーション記録、日記帳的な記録、目標の見直しや心の棚卸、年度末になると1年間の振り返り、反省等を記入しています。
SEE→THINK→PLAN→DO
先にPDCAサイクルについて書きましたが、このブログを読んでくださっている方の多くは、わかっているよと思われたかもしれません。そこで、今日はもう一歩踏み込んだしSEE→THINK→PLAN→DOのやり方をお話いたします。来年度の計画をこの暮れから正月にかけて考えようと思われる方も多いと思いますので、ご参考に供します。
この考え方は、ソニーの小林茂氏(当時の常務取締役・厚木工場長)が約30年前に提唱されたものです。私も箱根の研修会(歩行ラリーを使ったチームマネジメントの研修会)で直に何度か教えをいただきました。彼は、日本的な経営の良さというのをもう一度復帰させようという中から考案されたもので、それがSTPDサイクルという考え方です。“SEE”というのは、まず現場、対象をありのままに見る、事実を見ることです。「事実」と「解釈・分析」が混じらないように注意が必要です。“THINK”は、集めた事実をもとに分析したり結合したりして、「解釈」や「想い」を抱いたりして考える。“PLAN”は、それをもとに計画を立てる。そして“DO”実行です。
このSTPDサイクルを一言で言うと、「まずありのままの事実を見て、それから分析して、計画を考えよう」ということです。PDCAが「計画をまず立てる」ところからスタートするのに比べると、STPDは「まず現状を把握しよう」というところからスタートしています。たとえば、“来年の私個人の目標、計画を立てる”テーマについて考えてみます。まず、今年1年を振り返って、①私がやった事柄について、うまくいった事、良かった事実、②やりたいと思いつつ出来なかった事、やったがうまくいかなかったことについて、事実を列挙します。大項目としては、家族のこと、仕事のこと、教会のこと、健康のことくらいに分けて、紙に書くことをお勧めします。出来るだけ多く、出し切るまで書いていきます。(SEE)次にそれらの事実を見て、分析です。(色々な方法がありますが)、一つ一つの項目について、自分にとって重要度を評価します。(◎、○、△で評価)、◎、○について、分類をするのもいいと思いますが、それらを自分なりに解釈や想いを抱いて見ることです。(THINK)そして、その中から来年は、こうしようと計画を作っていきます。出来るだけ具体的な計画にしていきます。大変大ざっぱなやり方を説明しましたが、個人の場合は、この程度のやり方で十分ではないでしょうか。私も、年末から正月明けにかけて、新年度の計画を作るつもりです。
今年は、日本全体も個人においても色々なことがあった年でした。されど、様々な困難な事柄が、信仰という心のひだを少し深く磨かれたのではないかと、感謝しつつクリスマスを過ごしたいと願っております。
「すべてのことについて、感謝しなさい。」(テサロニケⅠ5:18)
2011年12月20日 小坂圭吾