東日本大震災から1年
千年に一度と言われる東日本大震災そして原発事故から1年が経ちました。1万5854人の命が失われ、行方不明者は3155人です。いまだに肉親を探し求める人たちの悲しみはいかばかりでしょうか。今もなお34万人余の方々が、避難をして暮らしておられるのです。
新聞に掲載された数字で見る東日本大震災の状況、つぶさに読んでみると、その凄さは計り知れません。M9.0(宮城県三陸沖130キロ)、最大震度7、津波の高さ最大33メートル。地盤のずれは、宮城県牡鹿半島で東へ5.3メートル、1.2メートル沈下。被害総額17.4兆円。原発事故は、深刻度が最悪の「レベル7」。こんなに凄かったのだと-----。
震災から1年の節目を迎えて、テレビや新聞での報道を目に焼き付けました。被災地の様子からすれば、緊張感が緩むどころか「まだまだ、1年たってもこの程度の復興だ」ということです。支援をする私たちは、この復興は長期戦であると覚悟して、「自分には、何が出来るのか?」「出来ることをしよう」と問い続けながら、行動をしていきたいものです。目を覚まして、たゆみなく、このために祈り続けたいと思います。
のど元過ぎれば 今回の大震災を経験し、首都直下地震に対しても従来想定よりも大きい震度の揺れを想定し、色々と見直しが行われていることは喜ばしいことです。皆さんは、地下鉄に乗っている時に、地震が起きたらどうされますか?地震発生後どのくらいで津波がやってくるのか、地下鉄にはいつごろ水が入ってくるのか?テレビの報道番組を見て、色々と基本的な身の処し方を教わりました。私たちは、自然災害に対しては、色々なことを想定して、被害を最小限にとどめる「減災」を追求していく必要があります。
我が家でも、地震対策の見直しをしようと考えました。昨年やろうと思いながらも、そのままに放置されている事柄があるものです。“のど元過ぎれば、熱さを忘れる!”ほんとに忘れっぽい者です。地震対策グッズは?3日間の食糧、水は大丈夫?家具等でまだ地震対策をしてないものがあります。
最大の減災対策は? 先日、TPC主催のステイーブン・英子先生・講演会に出席しました。世界中で色々な災害が次から次へと起こる中、未信者の方々をはじめ多くの人たちが終末を感じ恐れていることが話されました。イエス様の終末預言に対して、産みの苦しみの始まりが、この21世紀になって激しい陣痛になってきているとのお話です。
それは、21世紀の災難を見ると良くわかります。今まで起こらなかった最大の災難が次々に起こっているからです。21世紀に入り、2001年9月ニューヨークで史上最大のテロ攻撃でツインタワー崩壊(9.11事件、3千人以上死亡)。2003年8月ヨーロッパを襲った猛暑(7万人の死亡)、2005年10月インド北部大地震(8.8万人死亡)。2008年5月中国・四川省大地震(8.4万人死亡)、2010年1月ハイチ大地震(22.2万人死亡)等々です。
9.11事件が起こる数か月前のことですが、アメリカのある教会では、聖霊に導かれて、「ニューヨークで何か大変なことが起こる!お祈りが必要だ、祈りだ、祈るのだ!」と教えられ、教会を上げて祈り続けたそうです。その輪は、ある程度までアメリカに広がったことでしょう。9.11事件は、予想を下回る災難にとどまったのは、神様の憐れみと言うほかありません。
東日本大震災も同じような神様の憐れみがあった、と思われます。それは、日本の救いのために、世界中で祈って下さっているからです。私たちは、絶えず目を覚まして、神に祈りをささげることが、最大の災害対策とも言うことが出来ます。これこそが、「最大の減災」に通じる道なのです。
「世の終わりが近づいている。だから、自制して、いつも祈っていなさい。」(ペテロⅠ4:7 現代訳) 2012年3月27日 小坂圭吾