2014年1月16日木曜日

健康余話 「腰痛を治す」

         
                    原因のわからない腰痛

 日本人の多くは、一生のうちに最低一度は腰が痛くなる経験をすると言われます。今も苦しんでいる人が1000万人あるいはそれ以上もある由。一説によると、腰痛の原因は、①ストレス(15%)②ヘルニア(5%)③不明(65%)④その他(15%)とのことです。ですから、そのほとんど(80%?)が「原因が分からない」と言われてきました。体の病気には、原因が分かりにくいものもあるのだと思ってきたものです。

私もかつて何度か腰痛に悩まされました。最初に“ぎっくり腰”になったのは、もう10年ほど前で、重いものを少し引きずっただけで急に腰が痛くなり、3日間ほど安静にして寝ていましたら完治しました。5年ほど前、スポーツをして帰宅した後で痛くなり、我慢が出来ず整形外科に行き、レントゲンを撮っても異常なしで、痛み止めの薬を飲んで1週間ほどで治りました。昨年は何度かにわたって、腰がおかしいなと思う日々があり、11月ごろ最悪になってコルセットをつけるまでになり、本気でその原因と直す方法を探そうと思いました。

          歩き方を変えるだけで完治?

日頃からウオーキングやストレッチ(腰痛予防と鍛えるために)をしていますので、何となく、腰痛について自分で改善できるやり方があるのではないかと考えていました。インターネットを使って色々と調べると共に、良い本はないものかと探してみました。「腰痛は歩き方を変えるだけで完治する」(酒井慎太郎、アスコム)に出会い、購入しました。この著者は、さかい式関節矯正で多くの方々を治療していることで有名な方のようです。

私が特に役立ったことは、①「原因が不明」と言われる腰痛の原因は、骨盤の仙腸関節の引っかかり(ロッキング)で、関節包内矯正という施術(きちんと動くように元に戻す)で直すことが出来る。②悪い姿勢が痛みの元凶。正しい姿勢、歩き方でみるみるよくなる。③腰痛体操、ストレッチを学ぶ。最初、効果はどれほどかな?と思っていましたが、早くに効果は現れました。途中で整形外科はどんなことをやるのかなとインターネットで調べると、この本で言うような考え方で施術をしている外科医が見つかり、近くなので受診しました。骨に異常がない事と最先端の医療は何をやるかを確かめるためでした。外科医は3週間ほど通って下さいとのことでしたが、自己判断で早期に通院を終了させてもらい、本を読み始め実行して10日間もすると今までの辛さはどこへいったの?と思うくらいに楽になり、忘れてしまいました。

自分では気がつきませんでしたが、いつの間にか姿勢が悪くなり真っ直ぐに歩けていなかったことを発見しました。今は、歩き始め5分ほど正しい姿勢を意識して歩いており、これをぜひ続けていければと思います。

    「危機」が「機会」となり

 昨年の1年を振り返ると、感謝なことが多かった一方で、体の不調も多かった1年でした。もう40年も続いている花粉症、それが過ぎ去ると腰痛に悩まされました。数年ほど前から手帳に赤ペンで「ちょい悪メモ」を書いていますが、これを見ると思い出します。腰痛が最悪になり、新しくコルセットを購入してつけた時には、足腰が弱くなるとこの先困るなとの思いがよぎり、「徹底して調べて治療するぞ!」との思いにしてくれたのです。大体において、腰痛が起こる頃は、ストレスが何かとたまった頃に起こるように思います。今回のことは、「危機」が「機会」となり、「絶望」が「希望」に逆転しました。

イエス様の十字架の死は、死で終わらず、復活によって完成され、これを信じる者も復活の信仰に至るのです。復活は、文字通り死を打ち破ってよみがえることで、限界の状況、不可能な状況、死の状況に屈さず、かえって逆転の力を持ち得ます。この信仰を持つ私たちは、むしろ平凡な日常において、頻繁に起こり得るこの逆転の経験をすることが出来るのです。この復活の信仰を持って、今日も平凡ですが力強く歩んで行ければと願います。

2014年1月16日     小坂圭吾