2016年8月16日火曜日

祈り「祈りの力」


     映画「War Room(祈りのちから)」

先月7月に映画「祈りのちから」を見ました。原題は「War Room」(戦略会議室)、戦争の実戦前に戦略を練り上げ指令する場所のことで、私たちの人生にとっては、それこそが「祈りの部屋」ということで、この映画では、祈りこそが戦いの武器であり、力である事を教えてくれます。

ビジネスマンの夫トニーと不動産仲介業の妻エリザベス、一人娘のダニエル一家。一見幸せそうな家族ですが、夫婦間に問題があり亀裂がある。そんな中で、エリザベスがある日仕事で、家を売却したいという老女クララに出会う。

エリザベスが問題を抱えていると気づいたクララは、彼女に信仰について尋ねる。ここからキーパーソンであるクララおばあちゃんが祈りについて勧める。そのパワフルな指導は、私もエリザベスと共に教えられ引き込まれていく。

クララおばちゃんは、自宅のクロゼットを案内し、そこはおばあちゃんの祈りの場所「ウオー・ルーム」であった。クロゼットの壁には、祈りのメモが張り付けられていた。祈りの課題、状況、かなえられた祈りがびっしりと‐‐‐。クララは、一週間に一時間、自分と会って信仰の話をしようと説得するのです。

     キャスト全員がクリスチャン

の映画は、ケンドリック兄弟(クリスチャン牧師兄弟)が、監督そしてプロデューサーをそれぞれ務めており、現代のクリスチャン映画作りに風穴を開けたと言われています。

二人は、「クリスチャンを勇気づけ、鼓舞する仕事をしたい。この作品でも、人々が今までよりも神の近くを歩んでいけるようにしたい。」と語っています。そして、映画のキャスト全員が、クリスチャンです。

二人は、何を行うにもまず祈ってやる。「映画のテーマは?」まず祈りが先である。「タイトルはどうする?」祈る。「撮影準備は?」「ロケーションは?」祈る、祈る、祈るのだそうである。当たり前と言えばそうであるがー。

この映画の一番のキーパーソンは、クララおばあちゃんであるが、なかなか女優の適任者が見つからず、ケンドリック兄弟は困り果てたそうですが、彼らは祈り、一人の敬虔なクリスチャンを見出すことができたのです。

      祈りの力

この映画会場の雰囲気は、何かいつもと違い、笑いと涙があふれ、あたたかい空気が流れていました。見終わって、思わずお隣のご夫婦に「いやあ、素晴らしい映画でしたね!」とお互いに言葉を交わしました。


この映画を通して、勇気づけられ、鼓舞されたことは、映画のタイトルそのものずばりです。クララおばあちゃんは、エリザベスの信仰が「気が向いたときにしか教会に行かず、祈りも心のこもらない“ぬるいもの”である」と気づきます。

クララはコーヒーを出しながら、「神は“ぬるい信仰”を好まれない。“熱い”か“冷たい”かであってほしい」と諭します。熱い信仰で祈ることこそが、人生における勝利のカギであると!人がどれほど行き詰まることがあったとしても、『祈り』こそ最強の力になるのだと、全編を通して教えてくれます。

熱心なクリスチャンであるクララは、かつて人生における危機、失敗経験の中で、全能の神に熱く祈ることにより、自分の悩み、苦しみ、告白、願を神にぶつけて乗り越えたのでした。祈りによって神様がどれほど力強く、適切な答えを出してくれるのか!彼女は、クロゼットを“奥まった祈りの部屋”としてそれに当て、これが一番の気に入った部屋なのです。



「わたしは、あなたの行いを知っている。あなたは、冷たくもなく、熱くもない。‐‐‐むしろ、冷たいか、熱いかであってほしい。」(黙示録3:15)

私の記憶に間違いがなければ、クララおばあちゃんが最初エリザベスに出したコーヒーは、“ぬるいコーヒー”でした。何週間後には、エリザベスの信仰の態度が次第に熱くなってきて、“熱いコーヒー”を出すのです。このシーンは、映画の最後の方になって思い出され、熱い信仰でなければと私の胸を指しました。

神に対しては、いつも熱く、霊に燃えて勤勉でありたい。勤勉で怠らず、情熱を持って熱心に働き、自分のまかされた使命に生きる。そのためには、熱い祈りをささげ、上からの力を受けるものでありたいと願っています。

最後に、この映画を見ることを心からお勧めいたします。

2016816日    小坂圭吾