横浜みなとみらいホール・パイプオルガン
|
元気はつらつ?
皆さんは、毎日元気はつらつと活動をしておられますか?年中、元気はつらつという方は、少ないかもしれません。病気になったり、仕事や人間関係がうまくいかないで落ち込んだり、失望したり、うつになったりする、それほどではないが今一つやる気が出てこないこともあるものです。
私も何度も、落ち込む、失望する、やる気がなかなか出て来ないことを経験してきました。人生経験を積み重ねますと、比較的早く立ち上がることができるようになっています。
今年に入って、人間関係の思わぬトラブルに会い、久しぶりに落ち込む、失望した時がありました。これも益することがあるだろうなと思いながら、数日も経過すると急転回し感謝なこととして解決に導かれました。心の整理も入れれば、1週間はかかりました。
やる気が今一つ出てこない
一番困った経験は、あれやこれやの仕事とそれとは別のトラブルが一挙に解決して、ほっとしたのか、次のことになかなかやる気が出てきません。特段困ったことがあるわけではないのですが、やる気が今一つ出てこないのです。皆さんも経験がおありでしょうか? このような時の処方箋について、自分を題材に考えて見ました。
まず考えるのは、その原因です。やはり、心も体も疲れているのだろうと思いあたり、家人の意見も聞いてみました。何年もかけてやってきた事柄が、一区切りついたのでやれやれ!疲れが出てきたのだな。それにしてもやることを多く抱えすぎだと思わされます。
1週間ほど休むかと思いながらも、やるべきことがあり走らねばなりません。今日という日をやる気を起こすのは、私の場合、ラジオ体操をやる、散歩、運動するかして取り組み始めますと“やる気のスイッチ”が入ってくれます。それでも、1日も経過すると“やる気のエネルギー”が切れる場合、これは十分の休養が必要で、旅行か、温泉にでも行き休息です。
失望という病気
やる気が出ないという場合は、そこにはいろいろな原因がありますが、一番あり得るのが「失望」です。ある事柄に失望をしてヤル気にならないということです。「失望」という心の病気と言っても良いのではないかと思いますが、人は誰でも日常的に失望します。立ち直ってもまた再発し、あなたが失望すると他の人々も感染して失望してしまう感染力もあるのです。
なぜ失望するのかについて、原因を考える必要があります。多い原因の第1は、「疲労困ぱい」です。単に燃え尽きただけのことです。第2は、「挫折してあきらめる」ことです。フラストレーションがたまり、望んでいる方向の行く手をふさがれ、目標を失う、そしてあきらめることです。
第3は、「恐れ」です。これはなかなか気が付きにくいのですが、失望をもたらす恐れを抱いている場合です。批判や気まずさに対する恐れ、新しい一歩を踏みだす事への恐れ、プレッシャーに押しつぶされるのではないかという恐れ、完璧でなければならないという重圧から来る恐れなど。この場合は、“ここから逃げ出したい”いう現実逃避の欲求が伴うのです。
失望を乗り越える
これらを乗り越えるには、どうすればよいでしょうか。第1の場合は、十分に休みを取ることが最初です。そして、やる気が整ってきたところで、今までのやり方で良かったのだろうかと振り返り、疲労困ぱいの原因を探り、仕事のやり方等について、全面的に見直しすることです。疲労困ぱいになり、ストップをかけられた神様には、感謝することです。私も何度か経験させられ、それまでの色々なことを全て見直しました。
第2、第3の場合は、目標がよかったかを見直すことも必要かもしれません。目標をあきらめるのでなければ、別の視点で新たな取り組みを試してみることです。失望した時は、状況に心を奪われるのではなく、神に焦点を合わせて、神の助けをいただくことです。そして、失望に立ち向かい、失望と戦うことです。私たちの戦いは、霊的な戦いです。悪魔が最も頻繁に使う“失望、落胆”という手段に陥ってはなりません。
私の場合を振り返ると、失望してヤル気にならないと言いながらも、実は、自分が新しい一歩を踏み出すことに躊躇し、色々な恐れや重圧もあって、逃避しようとしていたのだと気が付かされました。祈りながら、そのことがわかり逃げないぞと決断させられ、挫折することなく、前に進むことにしたのです。
2017年3月23日 小坂圭吾