聖書はわかりやすいですか?
「一度は、聖書を読みたいものだ!」と思う日本人は、多いのではないでしょうか?私も大学に入ったら聖書は読んでおきたいと願い、教会の門をたたき求道につながりました。若さもあって「古典だから難しいのは仕方ない!」と思って読んだものです。
今になっても、聖書はわかりにくいと思っています。一般的評価も「聖書は分かりにくい」です。聖書はベストセラーですが、読むだけで分かる翻訳になっていないので、途中で挫折した方が多く、読まれずに“積んどく状態”だと思われます。
信仰生活が長いと、読んでわかったような気持ちになって進みますが、ちょっと突っ込んで考えると何を意味しているのか分からないことが多々あります。そのような時は、「現代訳聖書」を開いて「ああ、こういう意味だ」と参照しています。
もう20数年も前からでしょうか、デボーション用聖書として読んで分かる「現代訳聖書」を使うようにしました。読んでそのまま理解できるのです。
聖書には2種類あり
聖書は、翻訳による分類をすると「原語に忠実」な聖書と「原文の意味に忠実」な聖書の2種類に分けられます。『新改訳聖書』、『新共同訳聖書』、『口語訳聖書』が前者の“原語に忠実な聖書”であり、『現代訳聖書』が後者の“原文の意味に忠実な聖書”になります。
「原語に忠実」ですと、2千年以上も前の原語をそのまま訳すわけですから、当時と風俗習慣が違う私たちには、理解できず良くわからないのです。時代背景が異なる上に、ユダヤ的表現法が随所に見られたり、昔の度量衡や貨幣が出てくる等々、理解を困難にしています。
これらの問題を解決する翻訳方法に「原文の意味に忠実」に訳すやり方があります。全世界で出版されている翻訳本については、これが常識として行われており、弊社パーパス・ドリブン・ジャパン(PDJ)刊行の本は、全てこの原則で翻訳をしています。
現在、全世界で8000万部のベストセラーとなっている『人生を導く5つの目的』(リック・ウォレン著、PDJ刊)は、世界85か国語に翻訳されていますが、この85か国語に翻訳されたものは、「原文の意味に忠実」に訳されたものです。
リック・ウォレン牧師は、この本の中で約1000近くの聖書箇所を引用し、15の英訳聖書を使用しておられます。いろいろな訳を比較することが助けになるという理由からですが、これら15の英語訳聖書を見ても、「原文の意味に忠実な聖書」が大勢を占めています。
原文の意味に忠実
この「原文の意味に忠実」という翻訳理論を提唱されたのは、アメリカ聖書協会の翻訳主任であり言語学者でもあるユージン・ナイダ博士です。彼が主張したのは、「ダイナミック・エクイバレンス」(動的対応訳)という翻訳理論ですが、彼は次のように述べています。
「翻訳とは、元の言語で表現されているメッセージを、その意味内容において、次にその文体において、最も自然に対応するものを、訳そうとする言語で生み出すことである。」すなわち、歴史、社会、文化の違いを考慮に入れて原文の意味に忠実に訳すということです。このやり方によって、読むだけで分かる聖書翻訳になるのです。
この翻訳理論によって訳された聖書は、英訳聖書では当然ながら大きな役割を担っており、主流を占めておりますが、日本語では、尾山令仁訳『現代訳聖書』だけです。読むだけで分かる聖書が、今後、日本語でもさらに数多く出版されることを願ってやみません。
現代訳聖書(新約聖書)【電子書籍版】を刊行
『現代訳聖書』は、1983年初版刊行から30数年が経過、その間、尾山令仁牧師が修正を加えられながら、版を重ねてきました。30数年も経過しますと、日本語の使い方も変化がみられ、現代訳聖書刊行会として改善の意見も色々と集約し、反映しました。ここに、改訂新版(11版)として、まず新約聖書を電子書籍版として刊行する運びとなりました。
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ぜひ、読むだけで分かる聖書・『現代訳聖書(新約聖書)【電子書籍版】』を座右に置かれて、日々のデボーションに聖書研究にお役立てください。家族、知人や友人にお勧めいただければ、幸いです。価格もお求めやすい価格、キンドル価格750円(税込)に設定してあります。皆様のご利用をお願いいたします。
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