天草・崎津教会(世界遺産)
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教会の交わり
私たちクリスチャンが、神の御子イエスキリストの尊い犠牲によって救い出された時、一つの群れの中に加えられました。その群れとは、神の家族である教会です。教会とは、建物の事ではなく(建物は教会堂)、正確には神がこの世から救い出された人々によって形成された群れを指します。
神は、私たちの父親であり、私たちは神の子供となり、他のクリスチャンは兄弟姉妹となり、教会は霊的な家族となります。神の家族の一員になるには、主イエスキリストに対する信仰を持ち、新しく生まれ変わることにより、神の家族に加えられるのです。
なぜ、神様は私たちを一つの群れ(神の家族)とされたのかと言うと、クリスチャンに交わりが必要だからです。クリスチャンの霊的な成長は、交わりの中に置かれている場合と、そうでない場合とは、大きな違いがあります。交わりの中に入っている場合は、その霊的な成長は、実にめざましいものがあります。
関係こそ人生の全てである
私たちの毎日の生活では、人との関係・交わりを後回しにしがちです。しかし、神さまは、“関係こそ人生の全てである”と言われます。十戒は、すべて「関係」をテーマにして、前半4つが神との関係、後半6つが人との関係を扱っています。
主イエス様は、神が最も大切にしておられることを、二つの言葉に要約しておられます。神を愛すること(縦の関係)、人を愛すること(横の関係)の二つです。神を愛すること(礼拝)が人生の第一目的で、第二の目的は、他の人を愛することです。その中でも特に神の家族に属する人々を愛するようにと願っておられます。それは、私たちクリスチャンの互いに対する愛こそが、この世に対して大きな証しになるからです。
神は、私たちが他のクリスチャンと定期的に交わりを持ち、友情を深めることを願っておられます。その交わりの中で、霊的な成長が出来る、愛が成長していくのです。愛は、人間関係の中に飛び込んでいかなければ、学ぶことは出来ません。
交わりを深めていけば、自分とは大きく異なる人等、色々な人に出会います。自分とは肌が合わない人、人の神経を逆なでする人、不完全でイライラさせる人もいますが、そのような人も受け入れ、ゆるし、愛を学ぶのです。
「人生において大切なことは、何かを達成することでも、獲得することでもありません。最も大切なのは、人との関係です。神は、“関係こそ人生の全てである”と言っておられるのです。」(『人生を導く5つの目的』リック・ウオレン著)このことを自覚したのは、もう10年余も前の事でした。
人生の最後の瞬間を迎える時になって初めて“私たちは、人との関係こそ人生の全てであった”と悟るようでは遅いのです。昨今、身近な人の重いガンにかかられた話を聞くにつけ、わが身を振り返ります。
この地上で私たちが一生涯かけて学ぶべき最も大切なレッスンが、“人をいかに愛するか”ということです。聖書は、「愛をあなたの一番の目的としなさい」と教えており、私たちの優先事項、最終目標、最大の願いとなるべきことです。
では、愛を最優先事項にしたかどうかをどのようにして見ることが出来るのか?それは、自分の時間をそのことにどれだけ使ったかで見ることが出来る、測ることが出来ます。一緒に時間を過ごす、時間を与えることこそが、人に与える最高の贈り物です。人との関係に時間を投資する、愛を他の言葉でいいかえると「時間」になるのです。
この『人生を導く5つの目的』を読み、「確かにそうだな!」と頭で理解しても、すぐには実行できませんでした。仕事優先であり、人間関係・交わり優先になりません。私と同様に、男性の方はそうではないかと推察します。あれから意識して“一緒に時間を過ごす”ことに留意しています。もう一歩ですが、相手のスケジュールに合わせて一緒に時間を過ごすことに努力を払っていきたいと願います。
《このことについてもう少し学びたいと思われましたら『人生を導く5つの目的』(リック・ウオレン著)第16日をお読みください。》
2018年10月29日 小坂圭吾