2021年6月17日木曜日

今を生きる「無くてならぬものは多くはない」

 


梅雨入り~傘の日

614日、関東甲信地方が、梅雨入りしました。少し遅れての梅雨入りで、さわやかな日が続いたのは、感謝なことです。611日は傘の日だそうですが、日本洋傘振興協議会が、梅雨入りを表す入梅(にゅうばい)に合わせて制定したのです。

日本洋傘振興協議会によると、日本での傘の消費量は、年間で12000万本〜13000万本! (この数字は世界一とか!)人口換算しますと、1人・年間1本ですね。

私の場合、せいぜい5~6年に1本かなと思います。数年前に、息子が置いていったビニール傘、小さく軽くて便利に使っていたのですが、スポーツセンターに置き忘れて、後日行きましたが、ありませんでした。

先月、手軽で使いやすいので初めてビニール傘を買い求めました。どこに売っているのか?コンビニにはなく100円ショップにあり、値段を聞いて100円、驚きました。このビニール傘ですが、しばしば電車の中やホテル、駅の中に忘れられる、捨てられている光景を見ることがあります。

風雨の強い日に壊れ捨てられた、オフィス、スポーツセンターの傘立てに溜まっている、忘れ物や落し物として回収され・・・。ビニール傘は、安いのでまあいいか!となりがちですが、これぞもったいないことです。エコにつながる小さなことですがー。

エコの時代

昨今「エコ」という言葉は、十分に定着したかの感があります。日々の生活でしばしば「エコ」という言葉を耳にし、何となく「環境」「省エネ」といった言葉と結びつきます。

エコだ、エコバッグ、エコカー、エコカー減税・・・そもそも「エコ」とは?調べてみました。「エコ」という言葉は、「ecology」エコロジー (生態学・自然環境)という英単語の略称で、現在では「環境にやさしい」という意味で使われることが多いようです。

「エコ」と言えば、10数年前のエコ買い替えの思い出(?)があります。エコ買い替えキャンペーンが日本全体で行われ、やや抵抗感がありました。「無理をしてまだ使えるものまで買い替えたら、もったいない。廃棄物がたくさん発生する。使い切ったものを買い替えるのは良いが・・。」

その当時、リビングのエアコンを買い換えるかどうか、新しい製品は、電気使用量が少なくエコになっている、ここで買い替えると廃棄物になることの狭間でした。10年をとっくに過ぎていれば、製品としての寿命は十分使い切ったなと思い決断しました。

当時エアコンといえばMメーカー品といわれたもので、17年間トラブルなし。工事した電気屋さんも「聞いたことが無いくらい長く使いましたね。」のコメントでしたが、「もったいない」の観点は、重要だなと思ったものです。

無くてもよいものは減らす

今月になって、家人がいろいろと断捨離を始めました。少し物を減らそうと考え、いらないものを見つけて、捨てたりリサイクルショップに出しました。物というのは、整理整頓をしてもどんどん溜まる一方になりがちです。

私も刺激されて、物置き(1坪ほど)の整理をしました。56年前までは、必要だろうと思っていた物、もったいないから置いておこうと思った物、その間全く使うこともなかったことがわかり、家人も不要だと言うことで、ごみに出すことになりました。かなり整理して、すっきりしました。

季節の変わり目ですから、クリーニングに出そうと考えました。すると、家人が「それは、クリーニングに出さなくても、家で洗濯できるよ!」と言い出しました。もう何年もこの季節になるとクリーニングに出していた物ですが、考え方を変えて、家で洗濯しました。これは、大変なエコになりましたね。

私たちの生活は、意外と無駄なことをやっていることが多いものです。時間で言えば、20~30%は、無駄なことをやっていると言われます。

止めた方が良いこと・やらなくて済むことをやっている/今までの流れで(習慣で)やっているが、違うやり方をするともっと良いことがある/物を減らすと不便に思えても、慣れるとそれはそれで良いことがわかる等々。

要は、暮らしの中で不必要なものを見つけて、無くても良いものは減らすことです。おもてなしで色々と思い煩っていたマリヤの姉マルタに、イエス様が言われた言葉を思い起こし、シンプルな生活になればと願います。 

「無くてならぬものは多くはない。いや、一つだけである。」

(ルカ10:42 口語訳)

2021年6月17日 小坂圭吾