2022年6月3日金曜日

感謝「苦難・ガンと闘う(その2)」

新型コロナウイルスの第6

新型コロナの感染が始まり既に2年半、今や第6波と言われ、23日に全国の新規陽性者が10万人を突破。政府は19日から321日まで「まん延防止等重点措置」を適用しました。

今は収まりつつありますが、まだ手を抜くことは出来ません。一方、屋外で人との接触の少ない散歩等では、マスクは不要であると言われホットしています。

私は、散歩では全くマスクは着用せず、厳冬の時とか、花粉症が厳しいときだけ着用する程度です。4月くらいまでは、ほとんどの方が散歩でマスク着用をしていましたが、5月からマスク無しの方にお会いするようになりました。

不思議なことに、車の中でマスクをしている方は多く、乗り降りの際の手間を考えて、そのままの気持ちも理解できます。早く、よほどの人ごみでない限り、マスクは不要であるとなってほしいものです。

コロナ禍での入院

コロナ禍が続いている中での緊急入院となり、入院するとき「出来るだけ早く行って下さい!」とのことでしたので、それでも聖書とスマホと少しのお金は持って入院です。

入院患者との面会は、家族であろうとも禁止!予想していたことではありますが、さてさてどうしたものか?このような時代にあって、電話とLINEが、素晴らしいコミュニケーションの武器になりました。

普段ほとんど使ってないLINEでしたが、子供たちがLINEグループを作ってくれ、試行錯誤する中から、家族全員のグループが一番使いやすいとのことで、これで毎日、何回もやりとりをすることになりました。

入院しました大学病院は、家から車で20分程でした。最初の病院で検査を受けて、どうやらガンの可能性が大だと言われ、この処置が出来る病院は大学病院レベルしかなく、紹介された3つの大きな病院の中、通うのに近い方が良いだろうと選びました。それは、かつて人間ドックで行ったことのある病院でもあったのです。

ガン治療について

今にして考えてみると、ガンであると本人に対して通告することは、今では当たり前の時代なのですね。とは言え、最初の医師の言い方は、もう一歩丁寧に相手の気遣いしながら話されたら、更に良かっただろうと思いました。

家人も私も、信仰者として冷静に聞きましたが、いきなり言われて、出来るだけ早く入院と言われ少しバタバタした感じで、大変だなとの思いにつながったようです。

入院して1週間ほどは、どこがどのように悪いのかと検査が続き、検査に全く慣れてない家人は、つらい嫌だ!の声が続きました。家族は、大いに愚痴を、わがままを私たちに医者に言えばいいと励ましました。

検査の結果、食道がんとはっきりして、治療方針が示されます。日本でも王道と言われる治療の道筋があり、その説明を聞き、セカンドオピニオンを聞こうと思いましたが、調べた結果、必要なしと理解しました。

治療に入りますが、次に大変だったのが抗がん剤治療でした。手術前に行うのが効果大であると5日間連続で行われました。この治療はもう二度とやりたくないと本人は言いました。

ラインを通して声だけからの理解ですが、「抗がん剤治療はつらく、安楽死させてくださいと担当の先生に言ったよ!」との発言は、よほどつらかったのでしょう。神を信じていればこそ言えた言葉ではあります。

これを2サイクルやることは、とにかく嫌だとの家人の声に同意して1サイクルで終わせてもらいました。しばらくして、教会で抗がん剤治療をされた家族の方にお話を聞く機会があり、本人のつらいことの大変さとそれ以上に家族の大変さの経験を聞かしていただき、やはりそうだよなと少し楽になり、力をいただきました。

悔いの無いように徹底して!

このような中で、次男家族からガン患者を支えた経験者としての貴重なアドバイスをもらいました。「ガン患者に対しては、本人がやってほしいと思うことは、その意向に沿って悔いのないように徹底してやってあげることが一番大切だよ。」

彼らは、そのようにやった経験があればこそ、この言葉には重みを感じました。それ以来、意識してそのように努めましたが、家族の行動がこの線で動いている、不十分であったかもしれませんが、良い動きであったことは感謝でした。

何も持たずに入院でしたので、最初の3週間ほどは、毎日のように必要なものを聞いては持参する、不要なものを持ち帰るという日々でした。入院を聞いた娘がバンクーバーから帰国し、また、長男家族が近くに住んでおり、近いことは何かと助けられました。

加えて、家族の者たちが今までに経験してきたことから、これをしたら、あれをしたらと提案やら色々とやってくれました。人生経験を重ねていると、こんな時に何かと生かされてくるものだと感謝の日々でした。

 「人からしてほしいと思うことを、そのとおり人にもしてあげなさい。」         (ルカ 6:31 リビングバイブル)

2022年6月3日 小坂圭吾