薬を生涯飲み続ける?
日本人の平均寿命は長くなる一方ですが、「健康寿命」(健康で元気に活動できる期間を表す)は、それよりも10年も短いのです。若い人からお年寄りに至るまで健康を害して、その挙句に医者と医学の進歩に厄介になり、薬に頼る生活になっている現状があります。
それは、特に食生活の無知によることが大きく、危険と知らずに食べて健康を害しているのです。人生の最後の時期に、寝たきり、薬漬けになり10年以上も過ごさねばならないのは、とても悲しいことです。
そのように言う私も、健康全般に十分に留意をしながらも、食生活について十分に理解をしてないことを思い知りました。一昨年秋に、狭心症の疑いでやむなく入院して、それとわかり手術をしてステントが1本入りました。
その後、血液をサラサラにする薬を飲み始め、最初、副作用が出て、変えてもらって落ち着きました。1年間、悩みながら薬を飲み続けて「もう薬を飲み続ける生活を辞めよう」と思い、薬に頼らない良い方法があるはずだし、それに切り替えようと学び実践しています。
健康保持には、食生活の改善が一番
健康については、今まで教会を通して教えられ、色々と本も読み、実戦してきました。特にこの1年余、色々と学んだことの結論は、「健康保持には、薬に頼らないで食生活の改善が一番」、ずばり自然食療法をすることです。
自然食について、長年家人に任せて、自分自身で「何を食べるのが良いか、何が悪いか?」について確かなことを知らず、他人任せにすることではないと気付きました。
自然食と言いながらも、野菜や果物に農薬が多く付着したり、食品添加物の多い食品を知らずに食べていては、体を害してしまいます。外食をする、お弁当を買って食べる等が、全体の少なくとも30∼40%あるとすれば、その時に何を食べて良い/食べてはいけないかがはっきりしてないと、健康保持はできないのです。
銀座に事務所を構えて仕事をしている人が、こんな話をしてくれました。「銀座で昼食に500~700円くらいのものを食べるとしたら、よほど気をつけないと何を食べさせられているか分かったものではない。土地代を考えるとそんな値段で提供できるわけがない。」
正しい食物こそ万病の薬
色々と学んだ中で、森下敬一博士の言葉が心に残ります。「正しい食物こそ万病を根治させる本当の薬である。」医療・薬の進歩については、否定するものではなく、私も正しく使えば大いに歓迎です。
狭心症の疑いの治療については、その進歩に驚かされ感謝しました。ただし、飲み薬は、何らかの副作用があり、急を要するときは必要ですが、長く使うのは危険を感じるのです。狭心症の疑いで手術後、飲み薬で副作用に悩まされました。
人間は、食べなければ生きることができません。当たり前のことですが、食事によって人間は多大な影響を受け、食べ物によって作られたのがこの私の体であり、人間なのです。食事によって、病気や肥満にもなり、健康にもなりえます。
自然食に徹する
私が実践している食事は、玄米菜食中心で、無農薬有機肥料で栽培された自然食品です。玄米食は、もう30年近くになるでしょうか。肉は、できる限り少なくして魚中心で、家人の味付けは薄味です。できる限り、自然食に徹したいと願っています。
食品添加物については、色々と勉強して驚かされ、避ける努力をしています。(詳しくは、2015年2月25日:健康余話「食品添加物について」をご覧ください。)かなり注意していましたが、最近、食品添加物の中で食べてはいけないものを知らずに食べていたものがあること発見しました。
その点、生活クラブ生協が提供しているものは、それをしっかりチェックしていることを知り、改めて感心しました。家人にとっては当たり前でしたが、無知な者にはわからなかったのです。
玄米菜食、自然食については、私の教会でも多くの方々が実践しておられ、教会を通して様々なことを教えられ感謝しています。
最後に、1冊の本をご紹介します。「血液をきれいにして病気を防ぐ、治す~50歳からの食養生」(森下敬一著、講談社)です。森下敬一博士(医学博士)は、お茶の水クリニック院長であり、わが国自然医学の最高権威でいらっしゃいます。この本は最近刊行され、いかにして体調不良や病気から自分を守り、健康で過ごすための“食養生”について書かれた本です。若い人からお年寄りまで、お薦めいたします。
2017年1月19日 小坂圭吾