2019年10月2日水曜日

今を生きる「一歩ずつゆっくり」


観音埼灯台
観音埼灯台

全国色々なところに旅行し、海岸に出てきますと気になるのが灯台です。近くであれば、灯台を見に行きます。灯台と言えば、映画「喜びも悲しみも幾歳月」(木下恵介監督)が忘れられません。

この映画は、新婚早々にやってきた観音埼灯台から、北は納沙布(ノサップ)岬、南は五島列島・女島まで灯台守・夫婦の苦節25年を、日本各地の風物をからめて描いた物語です。夫婦の愛情や親子の情愛の深さに感動しました。いくつも灯台が出てきて、あれは行ったことがある、これもと思いながら鑑賞しました。

観音埼灯台は、地元の神奈川県横須賀市にあり、10年以上も前ですが、家から近くにあるので、ウオーキングの行程の中で行きました。白い貴婦人といわれ「おいら岬の灯台守は」の歌で知られ、 我が国で建てられた最初の洋式灯台です。

大正12年9月1日の関東大震災で崩れ落ちて再建され、現在は三代目になります。どこの灯台も今やラセン状の階段(廊下)となっており、それをゆっくりと歩くと、最後はしごの階段を登る形が多いように思います。

はしごの階段を登りつつ、映画に出てきたシーンを思い起こします。灯台として3代目なのでしょうか、傾斜が緩やかな階段で、“一歩ずつゆっくり”歩いていくといつの間にか登ってきてしまったという感じでした。

一日一歩ずつ

皆さんは、水前寺清子の「三百六十五歩のマーチ」(星野哲郎 作詞、米山正夫 作曲)をご存知ですか?かつては毎日のように巷に流れていましたが、私のような年だと誰もが知っているかと思いますが、歌詞を紹介しましょう。
  『 ワン・ツー ワン・ツー/ワン・ツー ワン・ツー/

しあわせは 歩いてこない/だから歩いて ゆくんだね/

一日一歩 三日で三歩/三歩進んで 二歩さがる/

人生は ワン・ツー・パンチ/汗かき べそかき 歩こうよ/

あなたのつけた 足あとにゃ/きれいな花が 咲くでしょう
(以下省略)』

こうして歌詞を見ると思わず歌いたくなってきます。一日一歩とにかく歩いてこそ、人生の花が美しく咲くことでしょう。
納沙布岬灯台

ひと足ひと足、我は進まん

昨今は、囲碁将棋共に若い方の台頭が目立ち、史上最年少の10歳で囲碁プロ棋士となった中邑菫(なかむらすみれ)初段が大活躍です。人生100年時代を見据えて生涯できる趣味として、私も4年ほど前から、囲碁を始めました。

私の義父が囲碁5段くらい、実兄も囲碁を中高年からやり始めたなと思い出し、一念発起です。良い本をあさり、教室に通い、囲碁クラブに入り、3年もしますとかなり力がつきましたが、そこから伸び悩みです。

どうしたらよいのかな?と考えていると、色々な趣味の世界でかなりの腕前の人の話を聞くと「常に練習をしてないと、すぐに腕は落ちてくるよ!」と聞かされました。そうかと思いあたり、週に何回か碁石をもって、テキストを見ながら一歩一歩学んでいます。1年もすると不思議と色々なことが見えてきて、力がついてきました。

私たちの生活は、何事においても一歩ずつ歩いていけば、前に進んで行くことができます。二歩前進一歩後退あるいは3歩進んで2歩さがる信仰生活でも(それこそ現実的です)、必ず前に進んで行くことができます。

信仰の良い基本を身につけて、良い習慣化すれば必ず成長できるのです。何もダッシュのように走りまくることはなく、ゆっくりでいいのです。

聖歌588番(新聖歌355番)に「主と共に歩む」という歌があります。

『 主と共に歩む その楽しさよ/主の踏み給いし 御跡をたどる

ひと足ひと足 主にすがりて/絶えず絶えず われは進まん 』

神様から示されたことを、今日はこのことを一歩だけ進めてみよう、足を踏み出そうと決心してやる時、やがて大きな祝福、果実として実ります。継続して“一歩ずつゆっくり”でいいのです。私たちにとって、“一歩ずつ”~ひと足ひと足、主と共に歩むことは、私たちの人生に書かせない言葉です。 

「インマヌエル~~神は私たちとともにおられる~」(マタイ1:23) 

2019年10月2日    小坂圭吾




<追伸>

🔴 2019年9月より、読書会(人 生 を 考 え る 集 い)では、

ヘンリ・ナーウエン著「いま、ここに生きる」をテキストに、学びと分かち合いを行っています。東京プレヤーセンター(TPC) 

霊的生活とは、どこか別のところにあるのではなく、いま、ここにあるものです。それは、日々の平凡な出来事の中に臨んでくださる聖霊なる神を体験する生活です。本書でナーウェンは、日々の出来事の中で、神はどこにおられ、どこに私たちを導こうとされているかを、自らの体験と洞察をあげながら、共感に溢れた暖かい筆致で描いています。

本書を通して、自分自身に問いかけるところから変化が始まると思います。



➀テキスト:「いま、ここに生きる」(ヘンリ・ナーウエン著)

1800 円+税 キリスト教書店、アマゾンで購入可)

②世話人: 岩渕勲(前ギデオン協会会長)

小坂圭吾(パーパス・ドリブン・ジャパン/ロゴス出版社代表)

和氣敏治(東京プレヤーセンター代表/チャプレン)

③日時:毎月第4 木曜日19 時から20 30

2019 926 日(木)スタート)
④場所:お茶の水クリスチャンセンター4

東京プレヤーセンター・オメガチャペル(403 号室)

東京都千代田区神田駿河台2-1、OCCビル4

JR&地下鉄 御茶ノ水駅 徒歩35

⑤参加費:1 回につき500

⑥予約・お問合せ:和氣敏治(わけとしはる)

03-5577-6365(東京プレヤーセンター)

070 -5572-8868(携帯)
         E-mailtoshi.wake@gmail.com